クリミア危機・ウクライナ東部紛争
目的ロシアの領土併合・ウクライナの脱占領
発生現場 ウクライナ
期間2014年2月23日 ? 現在進行中
行動侵略・占領、テロ活動、人権侵害
死者13,000人以上(国連難民高等弁務官事務所による推計)[1]
クリミア危機・ウクライナ東部紛争
戦争:クリミア危機・ウクライナ東部紛争
年月日:2014年2月23日-現在
場所:ウクライナ東部(ドンバス地方)、ウクライナ南部(クリミア半島)
結果:現在継続中
交戦勢力
ウクライナ ロシア
ドネツク人民共和国
ルガンスク人民共和国
戦力
約50,000人約10,000-20,000人
損害
ウクライナ軍の損失 戦死:2900+名
負傷:9000+名分離主義者の損失 戦死:5500-8000名
ロシア連邦の損失: 1600名
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クリミア危機・ウクライナ東部紛争[2]は、2014年2月下旬に発生したウクライナ騒乱後、クリミア半島(クリミア自治共和国)とウクライナ本土のドンバス地方(ドネツィク州とルハーンシク州)で起こっているウクライナ政府軍と、親露派武装勢力や反ウクライナ政府組織、ロシア連邦政府・軍との紛争(軍事衝突や対立)である。
ウクライナ系メディアでは、ロシアの正規軍の関与が広く見られることからロシアによる侵略、ロシアによる占領、またはウクライナ・ロシア戦争と呼んでいる。ポロシェンコ大統領もしばしば「ロシアとの戦争」という用語を使った。ただしウクライナ、ロシアともに宣戦布告は行っていない。一方、ロシア系メディアでは、この紛争初期にはロシアの春と表現する場合もあったが、以降は「ロシア軍は関与していない」という立場と国際司法裁判所がウクライナ政府が求めていた「ロシアによる親露勢力への支援の認定」を、証拠不十分として退ける決定をした[3]との立場から、今次紛争をウクライナ国民同士の対立であるウクライナ内戦であると表現している。他方で、欧米諸国からは、派兵や兵器・燃料の供給をはじめ、ロシアの直接的関与は明白だとして、対露制裁を科すなどの措置を取っており、「内戦」という用語は用いず、代わりに紛争、占領、侵略、軍事侵攻等の用語を使用する。
クリミア自治共和国では、衝突初期の2014年2月下旬-3月にかけて行われたロシアによる軍事干渉と、国際的な非難を浴びながら行われた住民投票の結果、同年3月17日にロシアへの併合を求める決議を採択したと宣言。ロシア軍の支配下に置かれ、さらにロシアへの併合が宣言された。その後、ウクライナ本土のドンバス地方(ドネツィク州とルハーンシク州)での抗議運動が、武装した分離主義勢力による反乱へと広がった結果、ウクライナ政権が軍事的反攻に乗り出すことになり、戦争にまでエスカレートした。目次
1 概要
1.1 クリミア半島
1.2 東部2州
1.2.1 ドンバス地方
2 ロシア政府の対応
3 国際社会の反応
3.1 欧米による調停や対ロ制裁
3.2 4カ国協議
4 ウクライナ社会への影響
5 ギャラリー
6 脚注・出典
7 関連項目