クリス・クリストファーソン
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クリス・クリストファーソン
Kris Kristofferson
1978年
生年月日 (1936-06-22) 1936年6月22日(87歳)
出生地 アメリカ合衆国 テキサス州ブラウンズビル
国籍 アメリカ合衆国
職業俳優、ミュージシャン、ソングライター
活動期間1959年 - 2020年
配偶者フランセス・ベアー (1960年-1969年)
リタ・クーリッジ (1973年-1980年)
リサ・メイヤーズ (1983年-)
主な作品
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
アリスの恋
スター誕生
コンボイ
天国の門
ブレイド』シリーズ
PLANET OF THE APES/猿の惑星

 受賞
ゴールデングローブ賞
男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
1976年スター誕生
その他の賞

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Kris Kristofferson. テント音楽祭2017フライブルクドイツ

クリス・クリストファーソン[1](Kris Kristofferson、1936年6月22日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ブラウンズビル出身の全米を代表するロックカントリー&ウエスタンの歌手。映画やTVなどでの俳優としての活躍も知られる。
来歴

父は空軍の元将軍[2]。父方の祖父母はスウェーデン出身、母方はスコットランド系アイルランドの血を引く[3]。大学時代は作曲で才能を磨き、カリフォルニアの名門私立大学ポモナ大学卒業後ローズ奨学生としてオックスフォード大学に留学。卒業後は米国陸軍に入隊してヘリコプターパイロットになり西ドイツに赴任した。ベトナム戦争に従軍を志願するも士官学校のウェストポイント陸軍士官学校の教官に任命され教鞭を執ることに。しかしその頃すでに妻子もあったクリストファーソンは幼い頃からのカントリーの歌手になる夢を捨てきれず、大尉の階級で陸軍を辞め全てを賭けてナッシュビルに向かう。コロムビア・レコードの清掃夫として働きながら音楽活動をはじめたものの母親に勘当され妻には離婚されるなど道のりは険しかった。清掃夫時代にジョニー・キャッシュの妻でシンガーのジューン・カーターにデモテープを渡すも聴いてもらえず、当時同じく勤務していたヘリコプター会社のヘリコプターをジョニー・キャッシュの自宅の庭に着地させてテープを渡したエピソードは有名。

1960年代後半から数多くのヒット曲を作り出し、1970年代には大御所ウィリー・ネルソンやジョニー・キャッシュらと並び称されている。アメリカではスタンダードとなっている楽曲も複数生み出した作曲能力に加えて、ストーリー性のある詞も評価されている。彼自身のデビュー・アルバムに収録された「ミー・アンド・ボビー・マギー」は、ジャニス・ジョプリンが『パール』で取り上げて、全米1位のヒットとなった。

一方、ニューシネマ到来の波に乗って映画界にも進出。1971年の『ラスト・ムービー』を皮切りに、サム・ペキンパー監督に見出されて、数え切れぬほどの作品に出演。なかでも1973年の『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』では、素朴ながらも荒削りな役作りで、とくに酒を実際に飲みながら台詞を話すというリアリティを追求した。

1976年の『スター誕生』でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した。日本でもヒットした1978年の『コンボイ 』でも主役を務めたが、1980年代以降は作品に恵まれなかった。それでも俳優活動は継続して行い、TVドラマなどで渋味のある役を演じ、大作映画では存在感を示し、悪役や個性的なキャラクターを多く演じている。

1980年代半ば、いずれもカントリー界の重鎮であるジョニー・キャッシュ、ウェイロン・ジェニングスウィリー・ネルソンとともにスーパーバンド「ハイウェイマン (The Highwaymen)」を結成してレコーディングおよびコンサート・ツアーを行ない、1985年『四人の男達 (Highwaymen)』、1990年『Highwaymen 2』、1995年『The Road Goes on Forever』を発表した。アルバム、シングルともにチャート1位を独占するなど人気を博した。

これまで3度結婚している。1960年に高校時代の同級生と結婚し2児をもうけるが1969年に離婚。2人目の妻である歌手リタ・クーリッジの間に1児をもうけるが彼のアルコール使用障害のため1980年離婚、1983年に再婚して5児の父である。3人目の妻との間に儲けたジェシーは日本人女優春名愛海と2010年に婚約。ジョディは元WWE所属のプロレスラー。
個性、特徴

ヒゲと長髪が良く似合い、トレードマークとして定着している。またヒゲの形を変えることで個性やキャラクターを演じ分けている。

日本では、よく肖像の
エイブラハム・リンカーン大統領に似ていると、指摘されることがしばしばある。

政治的な言動も目立ち、1970年代以降は左翼的な発言をするなどし、当初はナッシュビルでの活動でもバッシングを浴びた。

主な楽曲

「サンデー・モーニング・カミング・ダウン」 - "Sunday Mornin' Comin' Down
"

「ヘルプ・ミー・メイク・イット・スルー・ザ・ナイト」 - "Help Me Make It Through the Night"

ミー・アンド・ボビー・マギー」 - "Me and Bobby McGee"

心の想い出」 - "For the Good Times"

ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム

『クリストファーソン』 - Kristofferson (1970年、Monument) ※旧邦題『クリストファーソンの魂』

『クリス・アゲイン?詩と真実の世界』 - The Silver Tongued Devil and I (1971年、Monument)

『クリストファーソンの歌/ボーダー・ロード』 - Border Lord (1972年、Monument)

『山羊座のジーザス』 - Jesus Was a Capricorn (1972年、Monument)

『フル・ムーン』 - Full Moon (1973年、A&M) ※with
リタ・クーリッジ

『スプーキー・レイディーズ・サイドショウ』 - Spooky Lady's Sideshow (1974年、Monument)

『ブレイクアウェイ (解放)』 - Breakaway (1974年、Monument) ※with リタ・クーリッジ

『愛と怒り』 - Who's to Bless and Who's to Blame (1975年、Monument)

『シュールリアルなもの』 - Surreal Thing (1976年、Monument)

『スター誕生』 - A Star Is Born (1976年、Columbia) ※映画『スター誕生』サウンドトラック with バーブラ・ストライサンド

『イースター島』 - Easter Island (1978年、Monument)

『ナチュラル・アクト』 - Natural Act (1978年、A&M) ※with リタ・クーリッジ

『男たちの唄』 - Shake Hands with the Devil (1979年、Monument)

To the Bone (1981年、Monument)

The Winning Hand (1982年、Monument) ※with ドリー・パートンウィリー・ネルソンブレンダ・リー

『ソングライター』 - Music from Songwriter (1984年、Columbia) ※with ウィリー・ネルソン

『リポゼスト』 - Repossessed (1986年、Mercury)

Third World Warrior (1990年、Mercury)

A Moment of Forever (1995年、Justice)

The Austin Sessions (1999年、Atlantic)


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