クリスチーネ・F
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クリスチーネ・F
Christiane F.? Wir Kinder vom Bahnhof Zoo
監督
ウルリッヒ・エーデル
脚本ヘルマン・ヴァイゲル
カイ・ヘルマン
ホルスト・リーク
製作ベルント・アイヒンガー
出演者ナーチャ・ブルンクホルスト
音楽ユルゲン・クニーパー
デヴィッド・ボウイ
撮影ユストゥス・パンカウ
編集ジェーン・サイツ
公開 1981年4月2日
1982年6月12日
上映時間138分
製作国 西ドイツ
言語ドイツ語
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『クリスチーネ・F ?麻薬と売春の日々?』(クリスチーネ・F まやくとばいしゅんのひび、Christiane F. ? Wir Kinder vom Bahnhof Zoo)は、1981年製作の西ドイツ映画。実録手記に基づいた伝記映画である。
キャスト

ナーチャ・ブルンクホルスト(クリスチーネ)

トーマス・ハウシュタイン(デトレフ)

イェンス・クーパル(アクセル)

クリスチアーヌ・ライヒェルト(バプシー)

デヴィッド・ボウイ(本人役)

内容

西ベルリン郊外グロピウスシュタットの女性、クリスチーネ・F(クリスチアーネ・ヴェラ・フェルシェリノヴ Christiane Vera Felscherinow)の人生がフィクション形式で語られる。

彼女が友人とともに麻薬に手を出し始めたのは1974年頃のこと。徐々に麻薬への依存は抑えきれなくなっていく。やがて、フェルシェリノヴは14歳にしてベルリンのZoo駅付近で売春に手を染めることになる。ボーイフレンドのデトレフも男娼として体を売り始めた。一方、クリスチーネの母親は娘の生活が破綻を来たしているのに気づかない。

あるとき、新聞の見出しがクリスチーネの目に入る。親友のバプジー(実在の人物、バベッテ・デーゲ Babette Dogeのこと)がオーバードースで命を落としたのだ。バプジーもまた14歳。友人の死、当時のドイツでは最年少のヘロイン中毒死という事実を突きつけられ、彼女は戦慄する。
背景

原作は、『かなしみのクリスチアーネ』(原題: "Wir Kinder vom Bahnhof Zoo", 「われらツォー駅の子供たち」)。この実録手記は、1977年から1978年にかけて、クリスチーネ・F本人の口述をもとに、独シュテルン紙の編集者カイ・ヘルマンとホルスト・リークが構成した。撮影期間は1980年8月から11月、ドイツ国内公開は1981年4月3日である。

素人を俳優としてキャスティングし、ベルリンの実在のロケーションで撮影された本作は、ドラッグと売春をとりまく社会環境についての考察でもある。

迫真に迫ったヘロイン中毒の演技、クリスチーネが売春客と絡む生々しい体験、禁断症状のシーンで見られるストレートな表現などは、「ドイツ映画ではこれまでなかったもので、古い世代の観衆には大変なショックを与えた」[1]という。(シーンによっては、クリスチーネ・F役のナーチャ・ブルンクホルストは壁に向かって延々と嘔吐し続け、汚物にまみれた便器に頭を突っ込まなければならなかった。)

監督のウルリッヒ・エーデルは、クリスチーネ・Fが訪れるベルリンのコンサートシーンでデヴィッド・ボウイの協力を得ている。このシーンは、ボウイのベルリンでのライブ後に会場で撮影されたもので、ボウイ提供の写真を交えて構成された。また、ボウイの曲 “Heroes” はこの映画のために作られたわけではないのだが、テーマ、内容においてこの映画と重なっている。

イギリスとアメリカで公開され、VHSで発売されているバージョンは、青少年に有害とされた部分をカットした、約4分間短縮されたものである。DVDで完全版が発売された際は、イギリス/アメリカでは18歳以上向け、ドイツでは16歳以上向けのレーティングが設定されている。
サウンドトラック

『クリスチーネ・F
オリジナル・サウンドトラック』
デヴィッド・ボウイサウンドトラック
リリース1981年4月
録音1975年 - 1979年
ジャンルサウンドトラック
レーベルRCA
EMI(2001年再発盤)[2]
プロデュースデヴィッド・ボウイ[2]
ハリー・マスリン[2]
トニー・ヴィスコンティ[2]
デヴィッド・ボウイ アルバム 年表

スケアリー・モンスターズ
(1980年)クリスチーネ・F オリジナル・サウンドトラック
(1981年)美しき魂の告白
(1981年)


『クリスチーネ・F オリジナル・サウンドトラック』収録のシングル

「TVC 15 (ワン・ファイヴ)」
リリース: 1976年4月30日

「ステイ」
リリース: 1976年7月

ヒーローズ
リリース: 1977年9月23日

「ボーイズ・キープ・スウィンギング」
リリース: 1979年4月27日

「怒りを込めてふり返れ」
リリース: 1979年8月20日

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収録曲
#タイトル作詞作曲・編曲初出アルバム時間
1.「V-2 シュナイダー」(V-2 Schneider
)  ヒーローズ3:09
2.「TVC 15 (ワン・ファイヴ) (シングル・エディット)」(TVC 15 (Single Edit))  ステイション・トゥ・ステイション3:29
3.「ヒーローズ / ヘルデン」(Heroes / Helden)  ヒーローズ6:01
4.「ボーイズ・キープ・スウィンギング」(Boys Keep Swinging)  ロジャー3:16
5.「疑念」(Sense of Doubt)  ヒーローズ3:56
6.「ステイション・トゥ・ステイション (ライヴ)」(Station to Station (Live))  ステージ8:42
7.「怒りを込めてふり返れ」(Look Back in Anger (song) (Live))  ロジャー3:06
8.「ステイ (シングル・エディット)」(Stay (David Bowie song) (Single Edit))  ロジャー3:20
9.「ワルシャワの幻想」(Warszawa (song))  ロウ6:18
合計時間:41:17

脚注^ 独シュテルン紙 1989年51号より
^ a b c d “David Bowie ? Christiane F. Wir Kinder Vom Bahnhof Zoo”. Discogs. 2021年3月24日閲覧。

外部リンク

Christiane F. ? Wir Kinder vom Bahnhof Zoo - ⇒deutsches-filminstitut.de(ドイツ語)

クリスチーネ・F - allcinema

クリスチーネ・F - KINENOTE

Christiane F.? Wir Kinder vom Bahnhof Zoo - オールムービー(英語)

Christiane F.? Wir Kinder vom Bahnhof Zoo - IMDb(英語)










デヴィッド・ボウイ
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ソロ・アルバム

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