この項目では、初代クラフトフーヅについて説明しています。同社の法的な継承企業については「モンデリーズ・インターナショナル」を、2012年に分社化された現行のクラフトフーズについては「クラフトフーズ」をご覧ください。
クラフトフーヅ・インク
Kraft Foods Inc.
イリノイ州ノースフィールド
クラフトフーヅ・インク[注釈 1](Kraft Foods Inc.)は、かつてあった食品産業の多国籍コングロマリットである[1]。世界170以上の国で製品を販売していた。
本社はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ近郊のノースフィールド(英語版)にあった。ニューヨーク証券取引所に上場し、2008年9月22日にはアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)と入れ替わりでダウ平均株価の構成銘柄となった[2]。
2011年8月、同社は北米の食品事業と世界規模の製菓事業を分割する計画を発表した[3]。2012年、食品事業がクラフトフーズ・グループとして分社化され、クラフトフーヅ・インクはモンデリーズ・インターナショナルに改称した[4][5]。クラフトフーズ・グループは2015年にハインツと経営統合してクラフト・ハインツとなった[6]。
歴史
クラフト=フェニックス・チーズ創業者ジェームズ・L・クラフト
ジェームズ・L・クラフトは、カナダ・オンタリオ州スティーブンスヴィル(英語版)で1874年に生まれ、1903年にシカゴでチーズの卸売商を始めた。創業当初は事業が軌道に乗らず、3千ドルの赤字を出して所有する馬1頭を失った。その後事業が好転し、クラフトは4人の兄弟とともに、1909年にJ・L・クラフト・アンド・ブロス・カンパニー(J.L. Kraft and Bros. Company、J・L・クラフト兄弟商会)を設立した[7]。
1912年に本社をニューヨーク市に移した。同社は製品開発を活発に行い、マーケティングにより販路を拡大し、イリノイ州ストックトン(英語版)にチーズ工場を開設し、1914年までには31種類のチーズを全米で販売するようになっていた[1][8][9]。