クラシックギター_(器楽)
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽プロジェクト クラシック音楽19世紀のギタリスト、マッテオ・カルカッシフェルナンド・ソル

器楽のジャンルとしてのクラシックギターは、クラシック・ギターを使用するクラシック音楽のことである。
概要

現在で言うところのクラシック音楽のうち、ギターを用いた演奏や楽曲は、ルネサンス期から存在していた。続くバロック期古典派ロマン派の作曲家たちの中にも、ギターを使用した楽曲を書いた者が現れた。

バロック期のスペインでは,ガスパル・サンスルイス・デ・ミラン,フランスではルイ14世のギター教師でもあったロベール・ド・ヴィゼーらが著名である。

18世紀末から19世紀前半には、フェルナンド・ソルマッテオ・カルカッシら優れた作曲家、演奏家が活躍し、コンサート楽器としての地位を確立してゆくが、これらの音楽家が一線から去るとともに一旦衰退する。19世紀後半アルカスやその弟子タレガアントニオ・デ・トーレスの楽器を用いてその地位を復興した。

20世紀にはいると、スペインのギタリスト、アンドレス・セゴビアが、トーレスタイプのモダンギターを使用して精力的に演奏活動、また他楽器向けの作品からの編曲によるレパートリーの開拓を行い、再びギター音楽が注目され始める。彼のために、数多くの優れた作曲家がギター用の楽曲を書いた。その後、ナルシソ・イエペスジュリアン・ブリームジョン・ウィリアムスなどの演奏家が、それぞれ独自のスタイルでクラシック・ギター愛好者の幅を広げた。

日本では、山下和仁がオーケストラ作品などの編曲演奏を通じ、超絶技巧を駆使した演奏を繰り広げて、ギターの楽器としての潜在能力を大きく引き出した。また、福田進一などは19世紀ギターを活用するなど、オリジナル楽器の魅力も追求している。
主な楽曲

クラシックギターのレパートリーには、19世紀ギターのために書かれた作品や、近現代の作家の作品の他に、ルネサンス期のスペインの楽器、ビウエラのためのオリジナル曲、バロック時代のリュート作品や、幅広い時代の様々な楽器のための楽曲からの編曲も多い。20世紀には、ホアキン・ロドリーゴカステルヌオーヴォ=テデスコなどギターを弾かない作曲家が数多くのギター作品を残した。その一方で、レオ・ブローウェルなど高いギター演奏能力を持つ作曲家の活躍も続いている。
特に著名な楽曲

アルハンブラの想い出タレガ

アランフエス協奏曲ロドリーゴ

愛のロマンス(『禁じられた遊び』挿入曲)(アントニオ・ルビーラ)

タンゴ・アン・スカイ(ローラン・ディアンス

サンバースト(アンドリュー・ヨーク

大聖堂(アグスティン・バリオス

最後のトレモロ(アグスティン・バリオス)

ショーロNo1(ヴィラ・ロボス

ベネズエラワルツ(アントニオ・ラウロ)

はちすずめ(サグレラス)

ギターを含む室内楽曲

パガニーニ

四重奏曲(ギター、ヴァイオリンヴィオラチェロ

三重奏曲(ギター、ヴィオラ、チェロ)
パガニーニはギターの演奏もよくし、他にヴァイオリンとギターの二重奏曲が数多くある。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

四重奏曲 ニ長調(ギター、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

四重奏曲 ニ長調(ギター、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)


ボッケリーニ

ギター五重奏曲第1番 ニ短調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第2番 ホ長調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第3番 変ロ長調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第4番 ニ長調「ファンダンゴ」(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第5番 ニ長調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第6番 ト長調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第7番 ホ短調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター五重奏曲第9番 ハ長調「マドリードへの帰営」(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)


ヴィヴァルディ

ギター協奏曲第1番 イ長調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

ギター協奏曲第2番 ニ長調(ギター、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)

(ギターで演奏されることが多いが、オリジナルはリュートの為の作品である)

シューベルト

四重奏曲(ギター、フルート、ヴィオラ、チェロ)


ベートーヴェン

アダージョ(ギター、ヴァイオリン、フルート、ピアノ


クラシックギターが管弦楽に使われている例

マーラー交響曲第7番ホ短調「夜の歌」第4楽章において、マンドリンハープとともに、夜曲の場面を演出する。クラシックギターは音量が小さいため、実演においてはPA(拡声装置)を用いることもある。

オペラアリアの伴奏にも使われている。

ロッシーニ : セビリアの理髪師 - Ecco, ridente in cielo

ドニゼッティ : ドン・パスクワーレ - Com'e gentil

ヴェルディ : ファルスタッフ


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