大気中の水滴については「雲」を、その他の用法については「クモ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "クモ"
クモ目
様々なクモ類
分類
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
亜門:鋏角亜門 Chelicerata
綱:クモガタ綱(クモ綱) Arachnida
階級なし:蛛肺類 Arachnopulmonata
階級なし:四肺類 Tetrapulmonata
目:クモ目 Araneae
学名
Araneae
Clerck, 1757
英名
Spider
亜目
ハラフシグモ亜目 Mesothelae
クモ亜目 Opisthothelae
クモ(蜘蛛、英: spider)は、節足動物門鋏角亜門クモガタ綱クモ目(クモもく、Araneae)に属する動物の総称である。網を張り、虫を捕食することで一般によく知られている。クモ目を指してクモ類ともいうが、クモガタ類やフツウクモ類との区別のために真正クモ類と呼称することもある。この類の研究分野はクモ学といわれる。 クモは糸を出し、鋏角に毒腺を持ち、それを用いて小型動物を捕食する、肉食性の陸上節足動物の1群である。糸を使って網を張ることでよく知られるが、実際にはほぼ半数の種が網を張らずに獲物を捕まえる。人間に害をなすほどの毒を持つものはごく少数に限られる。 昆虫や多足類などの陸生節足動物と同様に「虫」と扱う動物群の一つであるが、六脚亜門に属する昆虫とは全く別のグループ(鋏角亜門クモガタ綱)に属する。昆虫との主な区別点は、脚の数が8本であること、体は前体と後体の2部のみによって構成されること、触角を欠くことなどがある。 クモの語源は「蜘蛛の巣を“組む”虫」または、“黒い”、“隠(ごもり)”から由来する。クモは中国語で足長蜘蛛を表す“喜母”から由来するという説もあったが、今は否定されている。クモは上代日本語の記録が存在しており、“喜母”は上古中国語ではなく、中古中国語から記録が見られる[1]。 体は頭胸部(前体)と袋状の腹部(後体)からなり、両者は細い腹柄によってつながる[2]。 前体(prosoma)は先節と6つの体節から癒合し[3]、一般に「頭胸部」(cephalothorax)と呼ばれる。他のクモガタ類と同様、ここには鋏角1対・触肢1対・歩脚4対という計6対の付属肢(関節肢)がある[3]。口の前には鎌状になった鋏角があり、クモ類ではこれを「上顎」とも呼ぶ。その後ろからは1対の触肢と4対の歩脚が並んでいる。 頭胸部背面の外骨格は完全に一体化した背甲(carapace)であるが、第1歩脚の基部のあたりから前後には高さや形に差があることがある。特にその間に溝がある場合、頸溝という。前部には目があり、基本的には8つの目が2列に並んでいるが、その配列や位置は科によって異なり、分類上重要な特徴になっている。網を張らずに生活するクモでは、そのうちのいくつかが大きくなっているものがある。一部の群では紫外線を見ることができる。 歩脚をもつ部位は多くの場合に目と鋏角をもつ前部より幅広く、背面の中央には小さなくぼみがあることが多く、これを中窪という。また歩脚の隙間に向かって溝が走ることも多く、これを放射溝という。 鋏角(chelicerae、上顎)は鎌状(ナイフ状、亜鋏状)で、先端が鋭く、獲物にこれを突き刺して、毒を注入する。触肢の基節は鋏角の下面で下顎を形成する。触肢(pedipalps)は歩脚状で、普通のクモでは歩脚よりずっと小さく、鋏角の補助のように見えるが、原始的なクモでは見掛けでは歩脚に似通う。 歩脚の先端には爪がある。造網性のクモでは大きい爪2本と小さい爪1本があるが、徘徊性のクモでは、小さい爪のかわりに吸盤状の毛束 なお、脚の向きにも特徴がある。よく見かけられるコガネグモ科などでは前二対が前に向き、後ろ二対が後ろ向きになっている。この型を「前行性」という。それに対してカニグモ科やアシダカグモなどでは前三対が前を向くか、四対とも先端が前向きになっているかのいずれかで、横向きに動くわけではないがこの型を「横行性」という。 後体(opisthosoma)は腹部(abdomen)ともいい、12節を含む[3]が、普通は外見上から体節が見られない。外骨格は柔らかく、全体に袋状になっている。そのうち第1節は頭胸部につなぐ幅狭い腹柄となる[3]。腹部の裏面前方には、通常1対の書肺という呼吸器官があり、その間に生殖腺が開いている。腹部後端には数対の出糸突起(糸疣)がある。その後ろに肛門がある。 ただし上述の特徴は普通のクモ、いわゆるクモ下目の特徴である。キムラグモなど原始的なハラフシグモ亜目では、腹部に体節が見られ、糸疣は腹部下面中央に位置し、書肺は2対で4つある[3]。触肢は歩脚とほぼ同じで、全体では脚が5対あるように見える。トタテグモ類とオオツチグモ類が属するトタテグモ下目は、腹部に節がなく、糸疣は腹端にあるが、他はハラフシグモ類と同じである。 出糸突起は、腹部の第4-5節に由来の付属肢である[3]「糸疣」(spinnerets)という。普通のクモ類では腹部後端にあるが、ハラフシグモ類では腹部の中央にある。 キムラグモなどハラフシグモ類では出糸突起は腹部の腹面中央にあり、それぞれの節に2対ずつ、外側に大きい外出糸突起、内側に小さい内出糸突起がある。それ以外のクモ類ではこれらが腹部後端に移動し、その一部が退化したものと考えられる。出糸突起の数や形は群によってやや異なる。 出糸突起の先端近くには、多数の小さな突起があり、それぞれの先端から糸が出る。この突起を「出糸管」という。これにはクモによって色々な種類があり、それぞれからでる糸にも差があり、クモは用途に応じて使い分けている。 一部のクモ類には、通常の糸疣の前に「篩板(しばん)」(cribellum
概説
語源
外部形態クモ類の外部形態:1:脚、2:頭胸部(前体)、3:腹部(後体)
頭胸部(前体)
附属肢
腹部(後体)
出糸突起
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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