クモ亜目
アシダカグモ Heteropoda venatoria
分類
クモ亜目 Opisthothelae はクモ類(クモ目)の下位分類群の一つ。内容的にはクモ目全体からハラフシグモ亜目を除いたものになる。学名は糸疣の位置に由来し[4]、後疣亜目(こうゆうあもく)ともいう[3]。 内容的にはトタテグモ下目とクモ下目の違いが大きく、共通の特徴を取り上げるのは難しい。その中で特にはっきりしているのは、糸疣 糸疣の位置は、糸を出す方向を大きく決めると考えられる。その点、腹部中央下面にあるより、腹部後端にある方がその操作が遙かにたやすいことが想像される[6]。つまり、糸疣の移動は、クモ亜目においてより糸を多用する方向に適している。 また、糸を生み出す糸腺 古典的な分類では現在のハラフシグモ亜目とトタテグモ下目とクモ下目をそれぞれ亜目として並置した[8]。現在はこの形を取らず、まずハラフシグモ亜目と本亜目の区別をするのは、ハラフシグモ亜目がそれ以外の全群の姉妹群をなすとの判断がある為である。その次の段階として上記の2下目に分ける[4]。
特徴
糸について
分類体系
Araneae クモ目
Mesothelae ハラフシグモ亜目(中疣類)
Opisthothelae クモ亜目(後疣類)
Mygalomorphae トタテグモ下目(原蛛類、トタテグモ類)
Araneomorphae クモ下目(新蛛類、フツウクモ類)
出典[脚注の使い方]^ Jason A. Dunlop and David Penney (2011). “Order Araneae Clerck, 1757”
^ 小野展嗣編著「クモ目の科の分類表」『日本産クモ類』東海大学出版会、2009年、39-42頁。
^ a b 鶴崎展巨「第1章 系統と分類」宮下直編『クモの生物学』東京大学出版会、2000年、3-27頁。
^ a b Norman I. Platnick and Willis John Gertsch, “The Suborders of Spiders: A Cladistic Analysis (Arachnida, Araneae)”. American Museum Novitates, No. 2607, American Museum of Natural History, 1976, Pages 1-15.