クビワペッカリー
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クビワペッカリー
クビワペッカリー Pecari tajacu
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
:鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目:イノシシ亜目 Suina
:ペッカリー科 Tayassuidae
:クビワペッカリー属 Tayassu
:クビワペッカリー T. tajacui

学名
Tayassu tajacu
(Linnaeus1758)
和名
クビワペッカリー
英名
Collared Peccary
生息域

クビワペッカリー (Tayassu tajacui) は、南北アメリカ大陸に生息する、イノシシに似た草食哺乳類である。鯨偶蹄目 - イノシシ亜目(猪豚亜目)- ペッカリー科に属する。種名ブラジルグアラニー族の言葉より[1]。ハベリナ (javelina) とも呼ばれるが、各地域によりchacaro、baquiro、javaliなどという呼び名がある[2]
分布

北アメリカ大陸南西部、中米全域、南アメリカ大陸の南西部を除く地域[2][3]
形態

体長75 - 100cm[3]、体高約46cm[2]、尾長1.5 - 5.5cm[3]、平均体重約14 - 18kg[2]、ペッカリー科現生3種の中では最も小型となる[3]。頭部は鼻先が尖った楔形。は小さく、また外耳も小さく丸みを帯びている。[2]犬歯)は小さく、下向きに湾曲する[3]。胴体は樽型で、四肢は細く長い[3]。肢端はやや古い形質を残しており[4]、地面に着いた二つのとやや上方にある爪の合計三本の趾がある[2]。走行に適応し、時速32キロほどで走行が可能である[2]。体毛は暗灰色で、喉元には白からやや黄色みがかった首輪状の帯がある。雌雄はよく似通っており、遠目からでは区別がつきにくい[2][3]

クビワペッカリー。メルボルン動物園にて。

親子

生態

新大陸の砂漠から森林、疎林、渓谷、海抜2,700メートルの山地や海沿いの熱帯林まで幅広い地域に住む。肝臓の機能に優れる為乾燥には強く、また他の気候に対しても順応性が高い。人工の環境にも適応し、二次林や耕作地、市街地にまで姿を現す。こうした適応力は、他のペッカリーとは異なる点である。本来は熱帯域に生息していたと推定されているが、高い適応能力を持っている為に極端な寒冷域を除く地域に進出している[5]

性格は社会的で、大抵が6 - 7頭程度の小規模な群れを構成するが、稀に30頭以上の大規模なものも存在する。これにより、ジャガーピューマなど、強力な捕食者から身を守る[3]アメリカワニオリノコワニクロカイマンも天敵に含まれている。群れの構成員の年齢は性別はまちまちであり[3]、雌が雄に対して支配的である傾向はあるが、上下関係などはあまりはっきりしていない。群れ内部では毛繕い(グルーミング)や鳴き声でコミュニケーションをとる[3]


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