クノニア科
エリカモドキ(Bauera rubioides)
分類(APG IV)
本文参照
クノニア科[1]あるいはクノーニア科[2](Cunoniaceae)とは被子植物の科の一つである。クロンキスト体系ではクノニア科のほかにもエウクリフィア科(Eucryphiaceae)やダウィドソニア科(Davidsoniaceae)といった分類群が存在しいずれもバラ目の下に置かれていたが、APG体系でまとめてカタバミ目の下に置かれることとなった[3]。
オーストラリアを始めとするオセアニアや東南アジアの島嶼部、南アフリカ共和国、南アメリカといった地域に分布する。日本に分布する種は一種類も存在しないが、園芸用植物としてオーストラリア産のエリカモドキ(別名: アイノカンザシ; 学名: Bauera rubioides)やクリスマスブッシュ(学名: Ceratopetalum gummiferum)が知られている。また、タスマニア島固有種のレザーウッド(英: leatherwood)ことテリハエウクリフィア(学名: Eucryphia lucida)の蜂蜜も流通するようになってきている[4][5]。 科全体に共通する特徴は葉が対生、葉柄間托葉を1つ持ち、花糸が蕾の内側に丸まり、二溝粒の花粉を有し、内胚乳が澱粉質(ただしこの特徴はDavidsonia
特徴
属コーチウッド(Ceratopetalum apetalum)ダビッドソンスモモ(Davidsonia pruriens)ウルモ(Eucryphia cordifolia)ティネオ(Weinmannia trichosperma)
以下のような属がある[7]。
Ackama A.Cunn. - 4種。オーストラリア東部(クイーンズランド州およびニューサウスウェールズ州)とニュージーランド北島に分布。
Ackama australiensis (Schltr.) C.T.White - クイーンズランド州に分布。
Ackama nubicola de Lange - ニュージーランド北島に分布。
Ackama paniculosa (F.Muell.) Heslewood - オーストラリア東部に分布。
Ackama rosifolia A.Cunn. - ニュージーランド北島に分布。
Acrophyllum Benth. - 単型属。
Acrophyllum australe (A.Cunn.) Hoogland - オーストラリア東部(クイーンズランド州およびニューサウスウェールズ州)に分布。
Aistopetalum Schltr. - 2種。いずれもニューギニアに分布。
Aistopetalum multiflorum Schltr.
Aistopetalum viticoides Schltr.
Anodopetalum A.Cunn. ex Endl. - 単型属。
Anodopetalum biglandulosum (A.Cunn. ex Hook.) Hook.f. - タスマニア島固有種。
Bauera Banks[8] ex Andrews エリカモドキ属 - 3種。オーストラリア東部やタスマニア島に分布。
Bauera capitata Ser. - オーストラリア東部(クイーンズランド州およびニューサウスウェールズ州)に分布。
Bauera rubioides Andrews エリカモドキ[1] - オーストラリア東部からタスマニア島にかけて分布。
Bauera sessiliflora F.Muell. - オーストラリアのヴィクトリア州に分布。