この項目では、ブナ科コナラ属の植物について説明しています。「櫟」と書くイチイについては「イチイ」を、「橡」と書くトチノキについては「トチノキ」をご覧ください。
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クヌギ
分類
クヌギ(櫟[2][3]・椚[3]・橡[3]、学名: Quercus acutissima)は、ブナ科コナラ属の落葉高木。山地などに生え、雑木林の景観をつくり出す代表的な樹種としても知られる。樹皮からしみ出す樹液にはカブトムシなどの昆虫がよく集まり、実はドングリとよばれ、材は薪や家具、シイタケ栽培の原木など様々に利用されてきた。樹皮は染料や薬用にも使われる。 和名クヌギの語源は諸説あり、昔から薪炭木として重用されて、国木(くにき)または食之木(くのき)とよばれ転訛という説[4][5]や、葉がクリの葉に似ていて栗似木(くりにき)が転訛してクヌギになったともいわれる[6][7]。古名はつるばみといい[8]、古くは『万葉集』に記されたという[9]。別名でツルバミ[6][10]、クノギ[6][10]、ハハソ[6]、ホウソ[6]などともよばれる。漢字では名字などを含め、櫟、椚、橡、櫪、栩、椡、?刀、功刀、あるいは柞(ははそ)などいくつかの字をもっている[6]。中国名は「麻櫟」と書く[1]。 ミズナラやコナラなどブナ科の実を広く「ドングリ」とよぶが、狭義ではドングリといえばクヌギの実を指す[7]。地方によってはクヌギのことを、ドングリノキ、ズグリ、ズングリ、ズングリノキなどというところもある[6]。
名称