クスノキ
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「楠」はこの項目へ転送されています。その他の楠については「楠 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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クスノキ
倉敷市旭荒神社のクスノキ(樹齢700年)
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:モクレン類 Magnoliids
:クスノキ目 Laurales
:クスノキ科 Lauraceae
:ニッケイ属 Cinnamomum
:クスノキ C. camphora

学名
Cinnamomum camphora
(L.) J.Presl[1]
和名
樟、楠
英名
Camphor Laurel

クスノキ(樟、楠[2]学名: Cinnamomum camphora)とは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木である。別名クス。暖地に生え、古くから各地の神社などにも植えられて巨木になる個体が多い。材から樟脳が採れる香木として知られ、飛鳥時代には仏像の材に使われた。

暖地で栽培される変種としてホウショウがある。食用となるアボカドや、線香の原料となるタブノキ樹皮香辛料などに利用されるセイロンニッケイ(シナモン)は近縁の種である。
名称

和名クスノキの由来は諸説あり、はっきりしないが、香り高く、寿命が長い「奇(くす)しい木」という意味で名付けられたという説や、南方語由来とする説などがある[3]。一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国タブノキを指す字である。

クスノキの枝葉を蒸留して得られる無色透明の固体で、防虫剤医薬品等に使用されるカンフルから、英語でカンファー・ツリー(camphor tree) やカンファーウッド(camphorwood)、カンファー・ローレル(camphor laurel)と呼ばれる。各部に樟脳の香りがあり、ちぎったり傷つけたりすると強く香る。学名では、属名がシナモン(肉桂)を意味する Cinnamomum 、種小名は樟脳を意味する camphora になっている[4]。中国名は、樟(しょう)[5]または樟樹という[1]

春の若葉のころに、全体的に赤っぽく見えるクスのことを特にアカグスと呼び、青っぽく見える方をアオグスと呼ぶ場合がある[4]

クスノキの花言葉を、「芳香」[6]とする文献がある。
分布・生育地蒲生のクス、幹周24m
国指定の特別天然記念物で日本で最も太い木

世界的には、台湾中国、朝鮮の済州島ベトナムといった暖地に分布し[7][6]、それらの地域から日本に進出した(史前帰化植物)。

日本では、主に関東地方南部以西から本州の太平洋側、四国九州沖縄に広く見られるが[3][4]、特に九州に多く、生息域は内陸部にまで広がっている。生息割合は、東海・東南海地方、四国、九州の順に8%、12%、80%である。暖地の常緑樹林に生えるが自生かどうかは不明で[8]、人の手の入らない森林では見かけることが少なく、人里近くに多い。かつては天然樟脳を採取するため、日本各地にクスノキが植林されてきたが、合成樟脳ができるようになってからは、植林樹が放置されて野生化している[9]神木樟樹公(台湾)

古くから寺や神社の境内にもよく植えられており[10]、特に神社林ではしばしば大木が見られ、ご神木として人々の信仰の対象とされるものもある。日本最大のクスノキは、鹿児島県蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」(幹周24.2 m)で、確認されている中で、幹周の上では全樹種を通じて日本最大の巨木である[11][9]。また、徳島県三好郡東みよし町には、1956年7月19日、文化財保護法により特別天然記念物に指定された大クスがあり、これは樹齢数千余年と推定され、根回り19メートル (m) 、目通りの周囲約13 m、枝張りは東西経45 m、南北経40 m、高さ約25 mである[12]

他に、特にクスノキが多い神社として、福岡県宇美八幡宮(国指定2本/県指定25本、幹周5 - 9.9 m 9本、10 - 14.9 m 1本、15 m以上 2本)、愛媛県大山祇神社(国指定38本/県指定1本、幹周5 - 9.9 m 10本超、10 - 14.9 m 2本、15 m以上 1本)が挙げられる。

台湾には、神木樟樹公(中国語版)(和社神木とも)という世界最大級のクスノキがあり、幹周16.2 m、樹高44 mを測る。この樹は太い主幹が20 m以上も立ち上がる他にあまりない樹形をしている。
形態・生態

常緑広葉樹[13]大高木で高さは8 - 25メートル (m) ほどになり[14]、幹回りが3 m以上になる巨木が多い[6]。生長スピードは速く[15]、暖地で特によく生育し[4]、大きなものは高さ30 m以上、目通りの周囲22 m以上、樹齢約800年という巨樹になる個体もある[3]


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