この項目では、キリスト友会について説明しています。シリアルを製造する企業については「クエーカーオーツカンパニー」をご覧ください。
キリスト友会
(フレンド派)19世紀以降から使用されているクエーカーのシンボル
分類プロテスタント
体系
クエーカー(Quaker)は、キリスト教プロテスタントの一派であるキリスト友会(キリストゆうかい、Religious Society of Friends, フレンド派とも)に対する一般的な呼称である[1]。友会は、17世紀にイングランドで設立された宗教団体である。
清教徒革命(イングランド内戦)の中で発生した宗派で、教会の制度化・儀式化に反対し、霊的体験を重んじる[1]。この派の人びとが神秘体験にあって身を震わせる(quake)ことからクエーカー(震える人)と俗称されるようになった[1]。会員自身はこの言葉を使わずに友会徒(Friends)と自称している。クエーカーという名称は、創始者ジョージ・フォックスに対して判事が使った言葉に由来する。
目次
1 概要
2 支部と組織
2.1 イギリスのクエーカー
2.2 アメリカ合衆国のクエーカー
3 名称
4 歴史
4.1 ヒックス派と正統派の分裂
4.2 ウィルバー派とガーニー派の分裂
4.3 ビーン派
5 信仰と友会徒の活動
5.1 具現する神
5.2 神秘主義
5.3 聖書
5.4 信仰
5.5 聖餐(聖礼典)
5.6 質素な生活
5.7 平等主義
5.8 宣誓と対等の関係
5.9 クエーカーの言葉
6 証言
6.1 平和主義
6.2 誠実の証言
6.3 平等の証言
6.4 質素の証言
7 礼拝
7.1 結婚
7.2 会員間の意志決定
7.3 葬儀
8 組織
9 日本での歴史
10 脚注
11 参考文献
12 関連項目
13 外部リンク
13.1 クエーカーに関する情報
13.2 クエーカー関連組織
13.3 クエーカー研修機関
13.4 Quaker links
13.5 クエーカーの著作
概要 フレンド派の歴史上重要な場所「Pendle Hill」
キリスト友会(-ゆうかい)は一般にクエーカーまたは友会徒として知られ、17世紀にイングランドで作られた宗教団体である。クエーカーは平和教会のひとつとされ、世界各地に集会がある。イングランドで始まり、クエーカーの教義は、主にアメリカ合衆国、ケニア、ボリビアといった国々に広まっていった。クエーカー教徒が集中しているアメリカ合衆国東部ペンシルベニア州フィラデルフィアのようなところがあるが、相対的に信者の数は少ない(全世界で約60万人、内北米約12万、英国約4万)。
友会には全信者に向けた経典や正式な教義箇条のようなものはないが、信者間にある一定範囲の教義的な合意はみられる。最も中心にある考えは、内なる光である。この内なる光はそれぞれの信者に力を導き、数通りの方法で理解されているものであるが、教団内の様々な分派に受け入れられている。