クイーン・エリザベス級航空母艦
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クイーン・エリザベス級航空母艦
「クイーン・エリザベス」(奥)と「プリンス・オブ・ウェールズ」(手前)
基本情報
艦種航空母艦
命名基準イギリス国王王族
建造所ロサイス造船所
運用者 イギリス海軍
建造期間2009年 - 2019年
就役期間2017年 - 就役中
建造数2隻
前級インヴィンシブル級
準同型艦PA2 (計画中止)
次級(最新)
要目
基準排水量45,000トン
満載排水量67,699トン[1]
全長284.0 m
最大幅73 m
水線幅39 m
吃水9.9 m
機関方式統合全電気推進(IFEP)
主機コンバーチーム社製電動機×4基
推進器固定ピッチ・プロペラ×2軸
出力80 MW (110,000 hp)
電源

MT30ガスタービン発電機×2基

バルチラ社製ディーゼル発電機×4基

速力最大26ノット
航続距離10,000海里(18,520km)
乗員

操艦要員679名[2]

航空要員610名

司令部要員95名

海兵隊員250名搭乗可能

兵装
ファランクスCIWS×3基

30mm単装機銃×4基

7.62mm多銃身機銃×多数

搭載機#航空運用機能
レーダー

1046型 長距離対空捜索用

997型 中距離対空捜索用

ヴィジョンマスター 航海用

SPN-720(V)15 精測進入用

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クイーン・エリザベス級航空母艦 (クイーンエリザベスきゅうこうくうぼかん、英語: Queen Elizabeth-class aircraft carrier) は、イギリス海軍航空母艦の艦級。STOVL方式の空母ながらも、満載排水量は6万トンを超えて、イギリス海軍史上最大の軍艦である[3]。計画名はCVF[4][1]。建造単価は約31億ポンド[5][注 1]
来歴
CVA-01級の挫折とインヴィンシブル級

第二次世界大戦で、ドイツ海軍Uボートに苦しめられたイギリスは、戦後も艦隊航空戦力を重視した。第二次世界大戦中に建造・就役した空母の老朽化に伴い、1960年代にはCVA-01級が計画された。しかし、大英帝国の衰退に伴う財政難(英国病)を受けて、当時現用の「イーグル」の排水量(53,060トン)を超えることがないよう強い制約を受けており、また最終的に、予算上の問題を克服できず、1966年にはキャンセルされた[6]

これを受けて、空母を補完するヘリ空母として計画されていた護衛巡洋艦の機能充実が図られることになり、最終的に、シーハリアー艦上戦闘機の運用に対応したインヴィンシブル級航空母艦(CVS)として結実して、1980年より順次に3隻が就役した。インヴィンシブル級は1982年のフォークランド紛争で活躍し、また湾岸戦争不朽の自由作戦アフガニスタンターリバーン掃討作戦)、イラク戦争でも頻繁に実戦投入された。しかし2010年代には相次いで艦齢30年に達し、退役の時期を迎えることが予測されていた[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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