クイーンズベリー侯爵
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クイーンズベリー侯爵
Marquess of Queensberry

創設時期1682年2月11日
創設者チャールズ2世
貴族スコットランド貴族
初代ウィリアム・ダグラス
現所有者デイヴィッド・ダグラス(英語版)
相続人ショルト・ダグラス
相続資格直系非直系問わず男系男子(heirs male whatsoever)[注釈 1]
付随称号クイーンズベリー伯爵、ドラムランリグ子爵、ホーイック=ティバーズのダグラス卿、(キルヘッドの)準男爵(英語版)
モットー前進せよ(Forward)

クイーンズベリー侯爵(英語: Marquess of Queensberry)は、イギリス侯爵位。スコットランド貴族

第3代クイーンズベリー伯爵ウィリアム・ダグラス1682年に叙されたのに始まる。彼はさらに1684年クイーンズベリー公爵に叙せられたのでクイーンズベリー侯爵位はその従属爵位となった。しかし2代公ジェイムズ・ダグラスの代の1706年にクイーンズベリー公爵位に特別継承権の規定が付け加えられた関係で1708年から1715年にかけてと1810年から2016年現在まで両爵位は分離している。現在クイーンズベリー公爵位はバクルー公爵モンタギュー・ダグラス・スコット家によって女系継承されており、一方クイーンズベリー侯爵位はダグラス家による男系継承が続いている。
歴史
クイーンズベリー公爵の従属爵位として2代クイーンズベリー公ジェイムズ・ダグラス

第2代ダグラス伯爵(英語版)ジェイムズ・ダグラス(英語版)(1358-1388) の私生児ウィリアム・ダグラス(英語版)(-1427) の子孫は、代々スコットランド・ダンフリーズ・ドラムランリグ(英語版)の地主(Laird)(英語版)を務めた。その9代目の当主であるウィリアム・ダグラス(-1640)は、国王ジェームズ6世をドラムランリグに迎えたり[1]ダンフリーズシェリフ等の官職を務めるなどして、1628年4月1日にドラムランリグ子爵 (Viscount of Drumlanrig) とホーイック=ティバーズのダグラス卿 (Lord Douglas of Hawick and Tibbers) 、1633年6月13日にクイーンズベリー伯爵 (Earl of Queensberry) に叙せられた。いずれもダグラスの紋章と姓名を受け継ぐ男系男子に継承させる旨の継承規定 ("heirs male bearing the surname and arms of Douglas") が付けられたスコットランド貴族爵位である[2]

その孫である3代クイーンズベリー伯ウィリアム・ダグラス(1637-1695)は、スコットランド大蔵卿(英語版)、スコットランド議会国王代理官(英語版)等の官職を歴任し、1682年2月11日にクイーンズベリー侯爵 (Marquess of Queensberry)、ドラムランリグ=サンクアー伯爵 (Earl of Drumlanrig and Sanquhar)、ニス=トーソルウォルド=ロス子爵 (Viscount Nith, Torthorwald and Ross)、キルモント=ミドルビー=ドーノックのダグラス卿 (Lord Douglas of Kilmount, Middlebie and Dornock)に叙せられた。この4爵位はいずれも heirs male whatsoever[注釈 1]の継承規定が付いたスコットランド貴族であった[3]。ついで1684年2月3日にはクイーンズベリー公爵 (Duke of Queensberry)、ダンフリーズシャー侯爵 (Marquess of Dumfriesshire) に叙せられた。この2つの爵位はheirs male of his body[注釈 2]の継承規定が付けられたスコットランド貴族であった[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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