クイーンカップ
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この項目では、中央競馬の重賞競走について説明しています。地方競馬の競走については「クイーンカップ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

かつて中山競馬場や東京競馬場で開催され、現在は札幌競馬場で開催される重賞競走(GIII)の「クイーンステークス」とは異なります。

クイーンカップ
第59回クイーンカップ(2024年2月10日)
開催国 日本
主催者日本中央競馬会
競馬場東京競馬場
創設1966年4月10日
2024年の情報
距離芝1600m
格付けGIII
賞金1着賞金3800万円

出走条件サラ系3歳牝馬(国際)(特指)
負担重量馬齢(#競走条件を参照)
出典[1][2]
テンプレートを表示

クイーンカップは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。競馬番組表での名称は「デイリー杯 クイーンカップ(デイリーはい クイーンカップ)」と表記している[2]

寄贈賞を提供するデイリースポーツは、神戸新聞社が発行するスポーツ紙[3]

正賞はデイリースポーツ賞[1][2]
概要

1966年に創設された、4歳(現3歳)牝馬限定の重賞競走[4]。春の牝馬クラシック(桜花賞優駿牝馬)へとつながる3歳牝馬重賞路線のひとつとして位置づけられている[4]

第1回は中山競馬場の芝1800mで4月に行われた[4]が、その後施行場や距離は幾度かの変遷を経て、1981年以降は東京競馬場の芝1600mで定着[4]。施行時期も1998年から2月で定着した[4]

外国産馬は1994年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になり[5]、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]
競走条件

以下の内容は、2024年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳牝馬

JRA所属馬

地方競馬所属馬(2頭まで)

外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢重量(55kg)

賞金

2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[1][2]
歴史

1966年 - 4歳牝馬限定の重賞競走として創設、中山競馬場の芝1800mで施行
[4]

1969年 - 名称を「デイリー杯 クイーンカップ」に変更[4]

1972年 - 流行性の馬インフルエンザの影響により4月に順延開催。

1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け。

1994年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる[5]

1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能となる[5]

2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳牝馬」に変更。

2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、格付表記をJpnIIIに変更[7]

2009年

国際競走に指定され、外国調教馬が8頭まで出走可能となる[6]

格付表記をGIII(国際格付)に変更[6]


2014年 - 土曜の降雪による開催中止の影響で火曜(2月18日)に実施[8][9]

2019年 - 土曜の降雪による開催中止の影響で月曜(2月11日)に実施[10][11]

2021年 - 新型コロナウイルス感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[12]

2024年 - 負担重量を馬齢重量に変更[13]

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1966年4月10日中山1800mメジロマジヨルカ牝31:55.3
保田隆芳八木沢勝美北野豊吉
第2回1967年6月4日中山1800mイチコ牝31:52.0長田美生内藤潔細井七十男
第3回1968年3月3日中山1800mブラツクバトー牝31:53.4伊藤栄中村広木村純三
第4回1969年2月23日東京ダート1200mセプターシロー牝31:12.6増沢末夫鈴木勝太郎西山正行
第5回1970年2月15日東京ダート1400mタマミ牝31:25.7田村正光坂本栄三郎坂本栄蔵
第6回1971年2月21日中山1600mヤマアズマ牝31:37.8徳吉一己森末之助清水友太郎
第7回1972年4月2日中山1600mタカイホーマ牝31:36.6大崎昭一仲住達弥高井嘉輔
第8回1973年2月25日中山1600mキクノツバメ牝31:38.8郷原洋行土田順三村井菊次郎
第9回1974年2月24日中山1600mレスターホース牝31:38.2郷原洋行久保田金造角田二郎
第10回1975年2月23日中山ダート1700mヨネミノル牝31:46.2蛯沢誠治成宮明光田所国丈
第11回1976年2月29日中山1600mテイタニヤ牝31:41.4嶋田功稲葉幸夫原八衛
第12回1977年2月27日中山1600mマサキビゼン牝31:37.0岡部幸雄成宮明光藤田正蔵
第13回1978年2月26日中山1600mキクキミコ牝31:36.9安田富男石毛善衛鈴木昭作
第14回1979年2月25日中山1600mシーバードパーク牝31:36.9小迫次男本郷重彦ホースマンクラブ
第15回1980年2月24日中山1600mポリートウショウ牝31:36.0蓑田早人森末之助トウショウ産業(株)
第16回1981年2月14日東京1600mカバリエリエース牝31:36.0岡部幸雄佐藤勝美(有)賀張中川牧場
第17回1982年1月31日東京1600mビクトリアクラウン牝31:36.3嶋田功稲葉幸夫飯田正
第18回1983年1月30日東京1600mダスゲニー牝31:36.6大崎昭一新関力三島武
第19回1984年1月29日東京1600mアイノフェザー牝31:39.7岡部幸雄成宮明光田中卓
第20回1985年1月27日東京1600mタカラスチール牝31:36.1佐藤吉勝坂本栄三郎村山義男
第21回1986年1月26日東京1600mスーパーショット牝31:35.5増沢末夫森安弘昭小原巖
第22回1987年2月1日東京1600mナカミジュリアン牝31:35.8郷原洋行八木沢勝美中村美俊
第23回1988年1月31日東京1600mサークルショウワ牝31:35.8安田富男古賀末喜鎌田管仲
第24回1989年1月29日東京1600mカッティングエッジ牝31:36.7柴田政人高橋英夫(有)社台レースホース
第25回1990年1月28日東京1600mスイートミトゥーナ牝31:35.2岡部幸雄松山康久和田共弘
第26回1991年1月27日東京1600mスカーレットブーケ牝31:35.4武豊伊藤雄二吉田勝己
第27回1992年2月2日東京1600mサンエイサンキュー牝31:36.0東信二佐藤勝美岩崎喜好
第28回1993年1月31日東京1600mマザートウショウ牝31:35.1横山典弘奥平真治トウショウ産業(株)
第29回1994年1月30日東京1600mヒシアマゾン牝31:35.3中舘英二中野隆良阿部雅一郎
第30回1995年1月29日東京1600mエイシンバーリン牝31:35.5南井克巳坂口正則平井豊光
第31回1996年1月28日東京1600mイブキパーシヴ牝31:34.4武豊橋口弘次郎(有)伊吹
第32回1997年1月26日東京1600mオレンジピール牝31:36.4田中勝春山内研二(有)社台レースホース
第33回1998年2月22日東京1600mエイダイクイン牝31:35.2菊沢隆徳鈴木康弘(有)東振牧場
第34回1999年2月21日東京1600mウメノファイバー牝31:36.6蛯名正義相沢郁梅崎敏則
第35回2000年2月19日東京1600mフューチャサンデー牝31:36.1横山典弘伊藤正徳廣崎利洋
第36回2001年2月17日東京1600mサクセスストレイン牝31:34.7木幡初広稲葉隆一鈴木芳夫
第37回2002年2月16日東京1600mシャイニンルビー牝31:34.6岡部幸雄藤沢和雄市川義美
第38回2003年2月22日中山1600mチューニー牝31:35.6後藤浩輝鈴木伸尋臼田浩義
第39回2004年2月21日東京1600mダイワエルシエーロ牝31:34.3福永祐一松田国英大和商事(株)
第40回2005年2月19日東京1600mライラプス牝31:38.1武豊松田国英(有)サンデーレーシング
第41回2006年2月18日東京1600mコイウタ牝31:35.6C.ルメール奥平雅士(株)前川企画
第42回2007年2月17日東京1600mイクスキューズ牝31:34.5北村宏司藤沢和雄岡田繁幸
第43回2008年2月23日東京1600mリトルアマポーラ牝31:35.5武幸四郎長浜博之(有)社台レースホース
第44回2009年2月21日東京1600mディアジーナ牝31:35.7内田博幸田村康仁ディアレスト
第45回2010年2月20日東京1600mアプリコットフィズ牝31:34.4蛯名正義小島太(有)社台レースホース
第46回2011年2月12日東京1600mホエールキャプチャ牝31:35.4池添謙一田中清隆嶋田賢
第47回2012年2月11日東京1600mヴィルシーナ牝31:36.6岩田康誠友道康夫佐々木主浩
第48回2013年2月9日東京1600mウキヨノカゼ牝31:34.6W.ビュイック菊沢隆徳國分純
第49回2014年2月18日東京1600mフォーエバーモア牝31:35.7蛯名正義鹿戸雄一(有)サンデーレーシング
第50回2015年2月14日東京1600mキャットコイン牝31:34.0柴田善臣二ノ宮敬宇(有)サンデーレーシング


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