ギ酸メチル
IUPAC名
Methyl formate
識別情報
CAS登録番号107-31-3
-100 °C, 173 K, -148 °F
沸点
32.5 °C, 306 K, 91 °F
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒Oxford MSDS
EU分類非常に強い可燃性(F+); 有害(Xn)
関連する物質
関連するギ酸エステルギ酸エチル
ギ酸ブチル
ギ酸イソブチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
ギ酸メチル(ギさんメチル、Methyl formate)とは、蟻酸とメタノールとが脱水縮合してエステルを形成した化合物である。エーテル様の香りを持つ透明の液体で、蒸気圧は高く、表面張力は小さい。引火点が-19 ℃と極めて引火しやすく[1]、日本の消防法では第4類危険物の特殊引火物に該当する[2]またヒトに対して有毒である[1]。 実験室レベルでは、ギ酸メチルはメタノールと蟻酸の縮合反応によって作られる。 HCOOH + CH 3 OH ⟶ HCOOCH 3 + H 2 O {\displaystyle {\ce {HCOOH\ + CH3OH -> HCOOCH3\ + H2O}}} しかし工場レベルでは、強塩基の存在下でメタノールと一酸化炭素を反応させて作られる。 CH 3 OH + CO ⟶ HCOOCH 3 {\displaystyle {\ce {CH3OH\ + CO -> HCOOCH3}}} ギ酸メチルはホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミドの合成の原料として用いられる。高い蒸気圧を利用して速乾剤に用いられる他、殺虫剤やある種の薬剤の原料にも使われる。歴史的には冷却材としても用いられていた。より安全な冷却材が開発されるまで、ギ酸メチルは二酸化硫黄に代わって冷蔵庫用の冷却に使われた。 典拠管理データベース: 国立図書館
合成
利用
出典^ a b ⇒安全データシート(ぎ酸メチル)
^ 法規情報
参考文献
⇒安全データシート(ぎ酸メチル)
フランス
BnF data
ドイツ