この項目では、2014年のアメリカ合衆国の映画作品について説明しています。
この映画の原作となった児童文学については「ザ・ギバー 記憶を伝える者」をご覧ください。
ギヴァー 記憶を注ぐ者
The Giver
監督フィリップ・ノイス
脚本マイケル・ミトニック
ロバート・B・ウィード
『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(ギヴァーきおくをそそぐもの、The Giver)は、2014年にアメリカ合衆国で製作されたSF映画。ロイス・ローリーの児童文学『ザ・ギバー 記憶を伝える者』を原作にしている。監督はフィリップ・ノイスが務めた。出演はジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、ブレントン・スウェイツ、アレクサンダー・スカルスガルド、ケイティ・ホームズ、オデイア・ラッシュ、キャメロン・モナハン(英語版)、テイラー・スウィフト[3]。 近未来。人々は争いのない平和な理想郷“コミュニティー”で生活を送っていた。そこは徹底した管理社会であり、職業は全て長老委員会が決定し、人々は投薬によって感情や感覚を抑制され、娯楽も極端に制限されている。 友人と共に職業決定の日を迎えた青年ジョナスは、主席長老から“レシーヴァー(記憶を受け継ぐ者)”という大役に任命される。指示通りに“ギヴァー(記憶を注ぐ者)”と呼ばれる老人のもとへと向かうと、彼は過去のあらゆる記憶を蓄えている唯一の人物だという。訓練と称してギヴァーから記憶を受け継ぎ始めたジョナスは、音楽やダンスなどの文化、人類が今まで歩んできた愚かしくも輝かしい歴史に加え、愛や憎しみといった感情を知っていく。 平和のために人々の自由を奪うコミュニティーの在り方にジョナスが疑問を抱くようになった頃、家族ユニットに加わった赤ん坊ゲイブが“解放”の対象となったことを知らされる。“解放”の実態が投薬による殺人であることを知ってしまったジョナスは、次代のレシーヴァーであるゲイブを奪ってコミュニティーを脱出し、外の世界にある「レシーヴァーが到達すれば人々の記憶が戻る」とされる境界を目指す。 ジョナスを助けたギヴァーや友人たちはコミュニティーで捕らわれの身となり、その命も危険に晒されてしまうが、ジョナスが境界に到達したことで人々に記憶が戻り、事なきを得る。ジョナスは境界の傍で見つけた家へと足を向け、物語が終わる。 ※括弧内は日本語吹替 レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは172件のレビューで支持率は35%、平均点は5.30/10となった[4]。Metacriticでは33件のレビューを基に加重平均値が47/100となった[5]。
ストーリー
キャスト
ジョナス
演 - ブレントン・スウェイツ(増田俊樹)記憶を受け継ぐ者“レシーヴァー”に任命された青年。ギヴァーから記憶を受け継ぐと同時に、“コミュニティー”の在り方が歪であることを教えられる。
ギヴァー
演 - ジェフ・ブリッジス(佐々木勝彦)人類の記憶を蓄え、レシーヴァーに記憶を注ぐ者“ギヴァー”である老人。コミュニティーの在り方を変えるためにジョナスを導く。
主席長老
演 - メリル・ストリープ(鈴木弘子)“コミュニティー”を統治する老人。人類の犯してきた過ちから、人々には自由や感情など不要であると考えている。
父親
演 - アレクサンダー・スカルスガルド(大隈健太)ジョナスの家族ユニットにおける父親。新生児のゲイブを家族ユニットに連れ帰ってくる。
母親
演 - ケイティ・ホームズ(まつだ志緒理)ジョナスの家族ユニットにおける母親。
フィオナ
演 - オデイア・ラッシュ(槙乃萌美)ジョナスの友人。ジョナスの嘆願で投薬を一度回避したことで、彼への愛情を自覚するようになる。
アッシャー
演 - キャメロン・モナハン
ローズマリー
演 - テイラー・スウィフト(三木美)先代のレシーヴァー。ギヴァーの娘。
リリー
演 - エマ・トレンブレイ
評価
脚注^ “ ⇒THE GIVER (12A)”. British Board of Film Classification (2014年9月3日). 2016年1月14日閲覧。
^ a b c “The Giver
^ Busis, Hillary (2013年9月27日). “ ⇒Taylor Swift will co-star in long-awaited adaptation of 'The Giver'”. Entertainment Weekly. 2016年1月14日閲覧。
^ .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}"The Giver". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2023年3月19日閲覧。