ギヨーム・アポリネール
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ギヨーム・アポリネール
Guillaume Apollinaire
第一次大戦で負傷したギヨーム・アポリネール(1916年)
誕生Guglielmo Alberto Wladimiro Alessandro Apollinare de Kostrowitzky
(1880-08-26) 1880年8月26日
イタリア王国ローマ
死没 (1918-11-09) 1918年11月9日(38歳没)
フランスパリ
墓地ペール・ラシェーズ墓地
職業詩人小説家、美術・文芸評論家
言語フランス語
ジャンル小説演劇、美術評論、文芸評論ジャーナリズム
文学活動象徴主義キュビスムオルフィスムシュルレアリスム
代表作『アルコール』
『動物詩集』
『腐ってゆく魔術師』
『虐殺された詩人』
『異端教祖株式会社』
『若きドン・ジュアンの冒険』
『キュビスムの画家たち(美の省察)』
『カリグラム』
影響を受けたもの

ジョヴァンニ・ボッカッチョシャルル・ペローラシーヌラ・フォンテーヌジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモンバルザック、セバスティアン・フォール(フランス語版)、マルキ・ド・サドエミール・ゾラトルストイステファヌ・マラルメ

影響を与えたもの

ジョルジュ・ブラックパブロ・ピカソジョルジュ・デ・キリコロベール・ドローネーアンドレ・ドランマルセル・デュシャンアンリ・マティスフランシス・ピカビアアンドレ・ブルトンフィリップ・スーポーピエール・ルヴェルディ

署名
ウィキポータル 文学
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ギヨーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire、1880年8月26日 - 1918年11月9日)は、フランス詩人小説家美術文芸評論家。代表作に「ミラボー橋」を含む自由律の詩集『アルコール(英語版)』、ピカソブラックローランサンらの「新しい画家たち」を絶賛した評論『キュビスムの画家たち(英語版)』、シュルレアリスム演劇『ティレジアスの乳房』(フランシス・プーランクオペラの原作)と小説『虐殺された詩人』、ジャンフランコ・ミンゴッツィ(フランス語版)監督によって映画化された性愛小説若きドン・ジュアンの冒険』などがある。処女詩集『動物詩集』の副題にある「オルフェ」からオルフィスムの概念が生まれたほか、シュルレアリスム、カリグラムもアポリネールの造語である。
生涯
背景

ギヨーム・アポリネールは1880年8月26日、グリエルモ・アルベルト・ヴラディミロ・アレッサンドロ・アポリナーレ・デ・コストロヴィツキ(Guglielmo Alberto Wladimiro Alessandro Apollinare de Kostrowitzky)[1] としてローマイタリア王国)に生まれた。フランスに帰化した後の本名はヴィルヘルム・アポリナリス・ドゥ・コストロヴィツキ(Wilhelm Apollinaris de Kostrowitzky)である[2][3]。母アンジェリック(またはアンジェリカ)・ドゥ・コストロヴィツキ(出生名:アンジェリック=アレクサンドリーヌ・コストロヴィッカ)は、ロシア帝国下のリトアニア出身でイタリアに亡命したポーランド貴族シュラフタ)の娘であった[4][5]。父は不明だが、シチリア王国の退役将校フランチェスコ(・コンスタンチーノ・カミロ)・フルジー・ダスペルモンと推定される[5][6]。1882年に弟アルベール(アルベルト・エウジェーニオ・ジョヴァンニ)が生まれた。同じく父親不明であり、母に認知されたのは1888年である[6]

1887年に母方の祖父ミシェルが死去すると一時ボローニャへ移り住み、1888年にモナコに定住した[1][6]。ギヨームはモナコのコレージュ・サン=シャルル(1896年閉校)、次いでカンヌのコレージュ・スタニスラスに通い、ニースリセに入学した。優秀な学生で、フランス語算数の一等賞のほか、名誉二等賞、優秀二等賞などを受けた[6]。同窓生に後に活動を共にするルネ・ダリーズ(フランス語版)、アポリネールに関する回想録を著したアンジュ・トゥーサン=リュカ[7] がいる。トゥーサン=リュカとは学生時代に同人誌を刊行し、ギヨーム・マカーブル(「マカーブル」は「死」の意)の筆名で詩を発表した。1894年にドレフュス事件が起こると、ドレフュス支持を明言した[1]
読書三昧

1897年、バカロレア筆記試験には合格したが、口頭試験で失敗。モナコの母のもとに帰った。図書館に通って専門書、医学雑誌、言語学中世文学文法書、紀行など様々な分野の書物を読んだ。文学ではシャルル・ペローラシーヌラ・フォンテーヌからジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモンバルザック、さらには無政府主義への関心からセバスティアン・フォール(フランス語版)、社会的な関心からエミール・ゾラトルストイなどを読み耽り、特にマラルメから大きな影響を受けた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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