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ギャンブルフィッシュ
ジャンル青年向け少年漫画
学園漫画
ギャンブル漫画
バトル漫画
お色気漫画
ハーレムもの
漫画:ギャンブルフィッシュ
原作・原案など青山広美
作画山根和俊
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表期間2007年10号 - 2010年33号
巻数全19巻
話数全168話
テンプレート - ノート
『ギャンブルフィッシュ』 (GAMBLE FISH) は、原作:青山広美、漫画:山根和俊による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で2007年10号から2010年33号まで連載された。
タイトルの通り、ギャンブルを題材としている。実在・オリジナルを問わず、幅広い種類のギャンブルやゲームが取り上げられると同時にお色気やアクションが盛り込まれている。話数の単位は「Fight.-」(最終回は「Last Fight」)。 名門校・獅子堂学園に転校してきた、中学生ギャンブラー・白鷺杜夢。彼は、研ぎ澄まされた頭脳と度胸により、転校初日から上級生たちを手玉にとり、この名門校で「ギャンブル1戦ごとに掛け金を倍々にする」ことによって、100円を100億円に変えると宣言する。大胆不敵な白鷺の挑戦を受け、狂人ギャンブラー教師 阿鼻谷の送りこむエリート生徒達との、金と誇りと命を賭けた熾烈なギャンブル勝負が繰り広げられることになる。 学園内での生徒達と、ブラックジャック、ビリヤード、ダイス、サバイバルゲーム…などの命知らずなギャンブルを勝ち抜いた白鷺は、自分の真の目的は100億円などではなく、行方不明の父親の捜索と、家宝「双鷺」を取り戻すことだと告白する。そして、舞台はマカオで開かれる「OB懇親会」に移り、さらなるエクストリームな戦いの火蓋が切られる。 戦国時代に武将の交渉役などを任されていた家柄。白鷺家は勢力が弱まりつつあった江戸時代に敵対勢力によって謀反の疑いをかけられ主要人物は切腹。その後、大正時代に、主人公・杜夢の曾祖父が獅子堂家との賭けに敗北したため、家宝の鍔「双鷺(ふたつさぎ)」を奪われ、残った家族は身分を隠して細々と生活していた。 絹の貿易で財を成し、大正時代に獅子堂学園を創設。白鷺家の家宝「双鷺」を入手した後、繁栄する。拉致監禁に相当する阿鼻谷ゼミの容認や、OB懇親会で息が掛かっている者同士とは言え死者が出かねないギャンブルを大勢の人前で披露出来ることから、相当に影響力の強いことがうかがえる。
あらすじ
登場人物
白鷺家
白鷺 杜夢(しらさぎ とむ)
本編の主人公。メガネをかけたハーフのような端正な顔立ちの少年。物語開始時点で14歳[1](10月生)の中学2年生。一人称は「ボク」。神戸から獅子堂学園へ転入。一見すると人畜無害で爽やかだが、実のところは心理的テクニックに非常に秀でた策略家。幼少より離島で母親と2人で暮らし、母から世界中のゲームの必勝法や勝負事の厳しさを叩き込まれた。父、夢一郎が消息を絶った際に、平凡な人生を捨てギャンブラーとして生きる道を選ぶ。勝負のためには自身が傷付くことさえ厭わない強固な意志の持ち主だが、自分以外の者の命を賭けないというポリシーを持つ(劇中では勝利の伏線とはいえ、自らの意思で人差し指切断、鼓膜貫通といったかなり過激なダメージも被っており、最強の敵である阿鼻谷に勝つためにあえて電気椅子で高圧電流をかけられている)。しかし、ビクトリー・フラッグ編では天狗の乱入で大勢の負傷者が出ることを予測出来る状況でも、勝算が生じたことやエミリーとの最後の絆等に執着してゲームを降りることを拒んだり、天狗との対決や五木島との共同作戦では天狗や五木島が死亡しかねない作戦を使用したりする等、先述のころと重ねると青さが残っている。同年代相手には精神的優位に立ってきたが、年長者や経験で上回る真の強者ばかりが登場する最終章OB懇親会編では後手に回ることが多かった。ただ、若さゆえの経験不足は十分に自覚した上で勝負には臨んでいる。勝負事にはシビアな一方で友情には厚く、水原を侮辱した十文字に勝負を挑み打ち負かす等、根は義理堅い。美少女には美辞麗句を惜しまず、紳士的かつ挑発的な態度でアプローチをかけるので気障な印象が強いが、徹底的なフェミニストでありたとえ敵だとしても必要以上に傷つけることを潔しとせず、逆に自らの命を懸けてトラウマから解放していく情熱と気高さと勇気ゆえに、後述する美少女たちから命懸けの愛情を寄せられている。
白鷺 夢一郎(しらさぎ ゆめいちろう)
杜夢の父親。杜夢が10歳のころに白鷺家の全容を伝え、一族の復興と自らのプライドのために獅子堂グループに挑むも阿鼻谷に敗れて幽閉される。さらに詐欺事件の濡れ衣も着せられて、指名手配されていた。マカオに住む周王銘(後述)と面識があり、自分が阿鼻谷に敗れた時のために周に杜夢への伝言を頼んでいた。ダイス三番勝負の事前取り決めの通り、檻の中で意識の無いまま杜夢と再会するが、阿鼻谷によって再び幽閉の身に戻される。しかしこの再会から半年後のOB懇親会にて、周が杜夢宛に書いた手紙には彼は2年前に阿鼻谷に敗れ死んだと書かれていた。阿鼻谷の話によると、天使と悪魔(エンジェル・アンド・デビル)での勝負では杜夢が更新するまでは最高記録であった5ターンの間持ちこたえていたもののバーストしてしまい、その自分の手札を呆然と見つめながら直後に電気椅子にかけられ死亡したらしく、学園長も大勢の観客たちが見ていたから間違いないと言っており、阿鼻谷が杜夢に見せたのは剥製であるとも言っている。このように既に死亡したかのように作中では何度も描かれていたが、最終話で夢一郎らしき人物が新天地へ旅立つ杜夢を見送っており、真相は不明のままとなっている。
獅子堂家
獅子堂 美華 (ししどう みか)
学園長の孫娘であり、才色兼備でスポーツ万能と全てに恵まれた“獅子堂の薔薇”。口癖は「お待ちなさいッ!!!」。杜夢と関わる時は、何故か言葉を卑猥な方向へと解釈することが多く彼によくからかわれている。物語開始時点で中学3年生。全国優勝に輝いたテニス部の部長で、全生徒の中で彼女だけがピンク色の制服を着用している。中等部卒業後は高校へは進学せず、飛び級でフランスのソルボンヌ大学へ進学予定。中学生離れした外見・雰囲気をもち親衛隊が存在する程の人気を誇る。また高飛車ではあるが、親友の里緒(後述)が阿鼻谷に絡まれた時には助けに入ったり、銃を杜夢に突きつけたエミリーに敢然と立ち向かったりするなど、根は人を思いやれる性格である。物語序盤から杜夢の自分に対する無礼な振る舞い、賭けのトリックに利用されたこと等から彼に敵愾心を燃やすこととなる。また杜夢の父が親友・朝比奈里緒の仇敵であった(これは誤解であり、詳しくはフェイスマンの項を参照)ため、ビリヤード勝負を持ちかけるも、この勝負以降は少しずつ態度が軟化していき、エミリー登場後は徐々に杜夢に惹かれていくも決してそれを認めようとしないツンデレ的描写が強調されてゆく。ビクトリー・フラッグ編では杜夢の話術に乗せられチームに加入、ゲーム中は杜夢と行動を共にし、2人で力を合わせ幾多の危機を乗り越えた。最終章からは立場上、杜夢の敵となるために一時決別、中立の立場を取るもなお杜夢に惹かれていた。OB懇親会では、エクスタシー・ジャックではピアノ演奏を担当するが、その際飛び込んできたヨガリウオにより失神。その後の10ポイント・ポーカーでの女体デッキにされ水原に弄ばれた。その後、天使と悪魔(エンジェル・アンド・デビル)では、杜夢の生死に直接関わりかねないディーラーを務めることになる。そして死地に赴く彼に純白のタキシードを送り、涙ながらに愛を告白( だがその耳には届かなかった )その最後の戦いを間近で見守る。
獅子堂 勇(ししどう いさむ)
美華の曽祖父で獅子堂学園の学園長。95歳の高齢ながら、その威圧感は阿鼻谷に勝るとも劣らない。マフィアのギャンブルの一件がきっかけで阿鼻谷を配下に入れるが、初対面以降の詳細は不明。ただしお互いに腹の内を探り合ったり、OB懇親会に際して阿鼻谷を破り得る挑戦者を認めたりするなど、微妙な関係を築いている。ビクトリー・フラッグ編では孫娘である美華が危険な目に遭うのを容認し、OB懇親会では参加者以外にも死者が出る可能性のあるギャンブルを考案する等、自分の享楽のためなら他者がどうなろうと意に介さない。事前に想定していなかった危険な状況に際しては常識や正論よりも「面白いかどうか」のみを考慮しゲームを強行する。OB懇親会決着後、普通の老人に戻ってしまい、美華に「まるで阿鼻谷というエネルギーを失ってしまったかの如く」と言われるほど精神や体力も急激に衰えてしまった。杜夢との約束通りOB懇親会は廃止し、獅子堂グループの運営からも身を引き慈善団体を設立。獅子堂・白鷺両家の和解の証として双鷺を杜夢に返却した。杜夢曰く、彼もまた阿鼻谷によって人生をくるわされた犠牲者の1人。
獅子堂 菊江(ししどう きくえ)
美華の祖母で勇の娘。故人。若いころの容姿は美華と瓜二つ。遭難した際に自分を助けてくれたマタギと恋に落ちるが、周囲の反対でその仲を引き裂かれる。マタギが薬物実験およびその失敗で殺されることになった際、直前に森へ逃がし、その際に彼の身を守るため自らの写真をはめ込んだ家宝「水晶の獅子」を託した。
獅子堂 重吉(ししどう じゅうきち)
大正時代に獅子堂学園を創設。
獅子堂学園
水原 和輝(みずはら かずき)
クラス委員長で、杜夢の同級生かつルームメイト。メガネをかけた小柄(初期は杜夢とはそれほど差が無かったが、徐々により小さくデフォルメされていった)な少年。髪型のマッシュルームカットにちなんで、杜夢以外のあらゆる登場人物から「キノコ」と呼ばれている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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