ギャングキング
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ギャングキング
ジャンル
不良漫画青年漫画/少年漫画
漫画
作者柳内大樹
出版社(1) 少年画報社
(2) 講談社
掲載誌(1) ヤングキング [A] →
(2) マガジンSPECIAL [B] →
 別冊少年マガジン [C] →
 イブニング [D]
レーベル(1) ヤングキングコミックス
(2) KCデラックス→イブニングKC
発表号[A] 2003年17号 - 2013年17号
[B] 2016年No.2 - 2017年No.2
[C] 2017年4月号 - 2017年10月号
[D] 2018年1号 - 2021年10号
発表期間(1) 2003年 - 2013年
(2) 2016年 - 2021年
巻数(1) 全27巻(未完)
(2) 全37巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ギャングキング』(GANGKING)は、柳内大樹による日本漫画少年画報社の『ヤングキング』2003年17号より連載を開始し、講談社の漫画雑誌(『マガジンSPECIAL』→『別冊少年マガジン』→『イブニング』)での移籍連載を経て、『イブニング』2021年10号をもって完結した。
概要

自分で自分の体に彫り物を彫った少年、和彫りのジミーの成長を描いた不良漫画である。

『ドリームキング』・『ドリームキングR』(原作:俵家宗弖一)で登場するピンコや、『Hasegawa長治』で登場する暴走族「狂天動血」が作中に登場し、他の柳内の作品の世界とリンクしている。外伝小説『シブヤ大戦争』(著作:俵家宗弖一/学習研究社刊)では、竜針の若い頃である竜崎が、タカとユージと絡んでいる。表紙・挿絵を柳内が描き下ろしていて、こちらもリンクしている。

2003年から10年間にわたって少年画報社の『ヤングキング』で連載されたが、担当編集者との意見の相違により、同誌2013年17号への掲載をもって休載することが、同21号で誌面の1ページを使って作者の柳内自身から告知された。その後、講談社の漫画雑誌へ移籍して2016年に再開した。まず『マガジンSPECIAL』で2016年No.2(1月20日発売)から休刊号となった2017年No.2(1月20日発売)まで1年間連載[1][2]、次いで『別冊少年マガジン』で2017年4月号(3月9日発売)から同年10月号(9月8日発売)まで半年間連載された。そして『イブニング』で2018年1号(2017年12月12日発売)から月1回(隔号)連載が3年余り行われ、2021年10号をもって完結した[3][4]。完結後、『イブニング』の休刊号(2023年6号)にアメリカへ行ったジミーたちの様子が描かれた特別編の読み切りが掲載された[5]

2020年12月時点で単行本の累計発行部数は1200万部を突破している[6]
登場人物
薔薇十字学園高等学校

※通称「バラ学」。進学率が高い学校だが工業科は不良の巣窟となっている。
ジミー
本作の主人公。通称「和彫りのジミー」。本名は「大西勝也」。実家は「ILOVE湯」という銭湯を営んでいる。バラ学
工業科の1年生(11巻より2年生)。性格は生真面目で仲間思い。曲がったことが大嫌いで不正をする人間は仲間であっても容赦なく制裁するなど、筋を通すことを信条としているが、多少の素行不良ならとがめない。幼い頃の雪の日、実家の女風呂を覗こうとして、落下し気絶をして凍死寸前だった所を背中に「不動明王」の彫り物を入れた男に救われる。それ以来ジミーの頭の中は、「彫り物」一色になり、14歳になった頃、ついに自分で自分に墨を入れる。しかし友人達からは理解されず、周りから人が離れていく要因となり、孤立することの寂しさと理解してもらえない苛立ちが彼を凶暴な性格に変え、「JH3大怪獣」の1人として恐れられるようになった。彫り物や彼の考えに理解を示すバンコとの出会いが、徐々に本来の性格を取り戻す要因になり、圧倒的な強さと魅力が周りに人を呼び戻すことになるのだが、完全に落ち着いたわけではなく、和彫りのジミー&ニトロバンコのコンビは、共に暴れまわり数々の武勇伝を残している。化け物の強さを持つという噂からジミーを見た事の無い者からは怪獣のようなイメージを持たれるが細身であり、登場人物の多くからは男前と評される。後に憧れの不動明王の彫り物は、アメリカにいる「勝針」という彫り師の作品であることがわかる。そして、いつかアメリカにいる「勝針」に弟子入りし、世界一の「彫り師」になることがジミー最大の夢である。喧嘩の強さは作中屈指であり、極度の石頭を利用した頭突きで、一発だけで相手を倒すこともしばしばある。ピンコに負けた後、修行をして握力130kgを手に入れた後は、マッスルを破ることになるアイアンクローも身につけている。連載当初は、夢をかなえにアメリカに行く費用をためるため、校内でワンポイント3千円で彫り物を彫って金を貯めていたが、竜針に咎められたため彫り物で稼ぐことを止め、普通のバイトに切り替えようとしているが、あまりうまくいっていない。それまでに貯めた金はかなりの金額になっていたのだが、アネとイモートの母親の臓器不全の手術ために苦渋の決断で全額あげてしまった。バラ学以外の学校やチームの人間からは「薔薇学少年愚連隊」(ゾンビ命名)のリーダーだと思われているが、ジミー自身はチーム自体作った覚えもない。犬が好きすぎて犬語が理解できるようになる。力の模索をしているという最大のライバル「ピンコ」との勝負に負けてからは、自分自身のやり方での力の模索をしており、日々成長中である。ジャスティスの溜まり場に乗り込んだ時は彼らのイメージカラーの「白」と対をなす、目立つ「黒」の服を着用し、溜まり場のジャスティスメンバーを片っぱしから倒す。そこでの2度目のピンコとの対決の際は序盤から優勢に攻め、無駄口を叩くほどの余裕を見せる。本気を出したピンコと互角を戦いをするがモンタナの仲裁により引き分けに終わった。サワ高編では、今までブレーキ役だったバンコがジミーとでは無くサワ高のハマーと行動を共にしだし葛藤に陥る。その後ファーブルの策略でサワ高に扮したジャスティスにゲロッパやヒロシ達を病院送りにされ、完全に暴走状態になり薔薇学愚連隊と共にサワ高に乗り込む。バンコをかけてトップのハマーとタイマンを張り、辛くも勝利したものの警察を呼ばれ、ワークマンズとの抗争で以前停学になったことも積もり27巻にてバラ学を退学となった。バラ学を退学後はアメリカ行きを本格的に考え、資金を貯める為にベロの紹介でワークマンズで働くことを決意する。退学後は自分の恋愛観について真剣に考え始め、バンコの入れ知恵でアバレが家まで押しかけてアネを賭けてのタイマンを申し込まれる。アバレの実力を認めつつも余裕をみせていたが、勝針のトライバルを入れたアバレの上半身を見て動揺し、半ば不意を突かれた形ではあるが1戦目のピンコ以来にタイマンで敗北を喫する。
バンコ
通称「ニトロバンコ」。身長164cm。本名は「板東英治」。バラ学工業科の1年生(11巻より2年生)。ジミーの中学の時代からの親友で良き理解者である。ジミーの彫り物に対する思いを最初に理解したのはバンコで、ジミーのことをわかったように言う者には容赦しない。頭がキレ、勉強をしている様子はないが、テストはキャンディなどの特進クラスを含めて学年1位。常識的にありえないほど情報通で金と引き替えに情報を売っており、裏では協力者もいる。中学時代は黒髪のリーゼントやイナズマカットにティアドロップのサングラスなど、おおよそ、お洒落とはほど遠いファッションセンスだったが、東京に慣れてきた現在は、様々な髪型に変え着こなしのセンスもよい、言葉も標準語に変わり、お洒落で有名になっているらしい。喧嘩の実力はジミーとほぼ互角。持久力はないものの身体能力が高く、基本は小柄な体を生かしたアクロバティックなスタイルだが、チェルシー対して寝技で勝利するなど喧嘩のセンスは抜群でチェルシーから「天才」と称されるほどである。連載当初は、元気印のイケイケな性格であったが、バラ学VSボタ高の5人対5人の抗争で、不意打ちで負けてからは、クールな性格に変わっていった。ワークマンズとの抗争では一度チャンベに敗北(チャンベが「一勝一敗」と言っていることから過去に勝負した可能性がある)。迷いのあるジミーの代わりにバラ学をまとめ、自身もチャンベとの決着をつけるべくワークマンズとの決戦に赴く。チャンベを倒したものの、憔悴した身体でジミーの代理でベロとタイマンを張り、敗北を覚悟するが、駆け付けたジミーの声に途切れかけた意識を起こして反応し彼と交代する。しかし、怒りの感情が全く無い喧嘩の為、負けると思っていたジミーがベロに勝ち、ジミーが日々成長していく中で自分はアイデンティティを見つけられずバラ学の面々と疎遠状態になってしまう。そんな時に大阪からサワ高に転校してきた元相棒のハマーと街で再開し、ジャスティスを潰すため再びタッグを組む。サワ高に乗り込んだジミーが退学になった後、アメリカ行きを決めたジミーに激励の意味を込めタイマンを申し込むが、自分の思っていた通りジミーとの圧倒的な実力差ができている事を痛感し敗北した。その後はサワ高編前同様、再びジミー達と行動を共にするようになる。
サイコ
バラ学の猛者の中では、ケンカは弱いが人一倍根性がある。身長176cm。名前は「米沢米助」。バラ学工業科の1年生(11巻より2年生)。石川県の村からバラ学へ転校してきた。髪型が派手だが、ポマードが切れると河童のような髪型になる。石川県では中1から番を張っていたため(後に生徒数16人と判明)、バラ学に転校してきた初日にバラ学の1年生の頭になるつもりで、喧嘩を売るがゴリに負けてしまい早くも転校を考える。しかもジミーがゴリより強いと知ってしまいさらに落ち込んでしまうが、恐ろしく喧嘩が強いジミーにほれ込む。その後、ジミーの兄弟分になるため1人で2年生の教室(ゾンビは不在)に殴りこんで根性を見せ兄弟分にしてもらった。ボタ高のハスキーらに乗り込まれたときはジミーの大切な機材を守って重傷を負う。ハスキーの一件後は身体を鍛え、バラ学では腕相撲ナンバー2まで登りつめた(1位はキャンディ)。自分の力に自信をつけるも、ジミーにケンカに大切なのは心(ハート)であると言われ、その後は精神面も鍛え序々に成長をみせるようになった。ワークマンズとの抗争当初はアラーキーの仇をとるためジミーと離反するも、ゲロッパに促されヒロシ達復讐組からもはずれ、一人悩んでいた。そんな中、偶然出会ったピンコの一言をきっかけに暴走しているバラ学とワークマンズの抗争を止めるべく、単身ベロにタイマンを申し込む。それをキッカケにベロを吹っ切れさせた。ジミーが単身ジャスティスへ乗り込んだ時にはジミーを追いかけ、自身も単身で乗り込みメンバー相手に奮戦するが幹部のマホニーに半ば遊ばれる形で敗北。その後モンタナに気絶させられジミーと無傷で外に出される。サワ高編では、ジミー達と共にサワ高に乗り込み、ゴクドーを小細工なしで打ち倒したジンタンを相手にタイマンで勝利するほど成長している。バラ学VSジャスティスの戦争ではボタ高幹部のガラナと三度目の因縁の対決をし、初めて喧嘩の実力で打ち倒しガラナがバラ学へ寝返る切っ掛けを作る。
ゾンビ
バイブを武器にする危険度ナンバー1キャラクター。身長171cm。名前は「由美カオル」。癖っ毛の赤髪とむき出しになった犬歯が特徴。家族構成は母、姉が2人に妹、自分。父親は不明。


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