ギャラクシー賞
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ギャラクシー賞
受賞対象放送文化に貢献した優秀な番組・作品、個人、団体
開催日毎年
6月
会場都内
日本
主催NPO法人放送批評懇談会
初回1963年
公式サイトギャラクシー賞 概要

ギャラクシー賞(ギャラクシーしょう)は、NPO法人放送批評懇談会が、「日本の放送文化の質的な向上」を目的として、「放送局や制作者など製作側からの応募作品自薦)」、「会員からの推薦作品(他薦)」という2つの審査対象の中から優秀番組・個人・団体を顕彰する賞である[1][2]
概要

放送批評懇談会設立の1963年に創設された賞で、放送批評懇談会会員から選ばれた選奨事業委員会が、応募のあった作品および選奨事業委員会が推奨した作品(CM部門を除く)の中から、「テレビ部門」「ラジオ部門」「CM部門」「報道活動部門」の4部門について以下の各賞を年に一度表彰する。

大賞 1本(各部門)

優秀賞 若干本(各部門)

選奨 若干本(各部門)

特別賞 1本(テレビ部門のみ)

個人賞 1名(テレビ部門のみ)

フロンティア賞(第59回まではテレビ部門のみ、第60回より放送界全体を対象として独立)

DJパーソナリティ賞(ラジオ部門のみ)

奨励賞(各部門)

放送批評懇談会正会員から選ばれた選奨事業委員会が選考に当たる。テレビ、ラジオ、CM、報道活動のそれぞれの部門は、年間を通じて番組・作品の合評を行うなど、日常性を重んじた選考方法に特徴がある。特にテレビ部門では月間の優秀番組「月間賞」を選出し、年度の選考対象作品としている。賞の決定を第三者に委託する顕彰制度が主流となっている中で、一貫して正会員のみで選考することでも賞の独立性を維持しているという[3]

選考対象になる期間は毎年4月1日から翌年3月31日まで。部門毎に10月に上期、翌年4月に下期の選考会を実施し、5月に最終選考会を開き決定される。

「ギャラクシー」とは、銀河、天の川のこと。才子佳人のきらびやかな集まりという意味があり、放送の世界に数多くの才能が輝くことを願って命名された。
沿革

1963年度(第1回) -
テレビラジオ毎に「芸能部門」「教育教養部門」「報道部門」で表彰(個人表彰はなし)。

1965年度(第3回) - 部門構成が改められ、テレビは「フィクション部門」「芸能以外の部門」「個人部門」、ラジオは「芸能部門」「芸能以外の部門」「個人部門」となる。

1966年度(第4回) - 部門構成が廃止され、一律に「ギャラクシー賞」として作品・団体(放送局・プロダクションなど)・個人を表彰。

1967年度(第5回) - 3か月を単位とする「期間選奨」を導入・併設。

1968年度(第6回) - 賞名が「放送批評家賞(ギャラクシー賞)」となる。

1972年度(第10回) - 賞名が「ギャラクシー賞」に戻る。

1975年度(第13回) - 「期間選奨」を廃止。

1976年度(第14回) - 選奨制度の大改革を行い、賞体系を「大賞」「ギャラクシー賞」「選奨」とし、「特別賞」を設ける。「月間賞」を新設。

1982年度(第20回) - 周年記念賞として、「ギャラクシー賞制定20周年記念・特別賞」を選出・表彰。

1983年度(第21回) - 「個人賞」を新設。

1985年度(第23回) - 「奨励賞」を新設(自薦作品で最終予選に残ったものに「奨励賞」を授与するほか、「月間賞」でその他の賞にならなかったものも「奨励賞」とする)。

1987年度(第25回) - 周年記念賞として、「ギャラクシー賞25周年記念特別賞」(「平和の賞」「愛の賞」「まなびの賞」「ユーモア賞」「出版賞」)を表彰。

1988年度(第26回) - 「大賞」に次ぐ「ギャラクシー賞」を「優秀賞」に名称変更。

1989年度(第27回) - テレビ部門とラジオ部門に分離。部門ごとに「大賞」「優秀賞」「選奨」を表彰する形となる。

1992年度(第30回) - 周年記念賞として、「ギャラクシー賞30周年記念賞」と「小谷正一記念賞」(受賞者は牛山純一)を表彰。

1993年度(第31回) - ラジオ部門に「DJパーソナリティ賞」を新設。

1995年度(第33回) - CM部門を創設(「大賞」「CM賞」を表彰)。テレビ部門で「戦後50年特別賞」を表彰。テレビ部門で『愛していると言ってくれ』(TBS系)が民放の連続ドラマとして初の大賞受賞。

1997年度(第35回) - 周年記念賞として、「ギャラクシー賞35周年記念賞」と「放送批評懇談会35周年記念 城戸又一賞」(受賞者は田原総一朗)を表彰。

2002年度(第40回) - 報道活動部門を創設。ラジオ部門はこの年のみ「ラジオ番組制作者賞」を表彰。周年記念賞として、「放送批評懇談会創立40周年記念賞」と「岩田糸子賞」(受賞者は黒柳徹子)を表彰。

2004年度(第42回)- テレビ部門で『笑ってコラえて! 文化祭 吹奏楽の旅 完結編 一音入魂スペシャル』(日本テレビ系)がバラエティ番組としては初の大賞受賞。

2006年度(第44回) - 「マイベストTV賞」を創設。

2007年度(第45回) - 周年記念賞として、「ギャラクシー賞45周年記念賞」(受賞者は永六輔)を表彰。

2009年度(第47回) - 「志賀信夫賞」を創設。

2012年度(第50回) - 周年記念賞として、「50周年記念賞」を表彰。

2015年度(第53回) - テレビ部門に「フロンティア賞」新設。

2019年度(第57回) - 新型コロナウイルスの感染拡大を受け選考作業が予定通りに実施できず、入賞作品決定と贈賞式が延期される[4]

2022年度(第60回) - 「フロンティア賞」がテレビ部門から独立。周年記念賞として、「60周年記念賞」を表彰。

選定方法・選奨事業委員会

ギャラクシー賞の選奨と表彰は、NPO法人「放送批評懇談会」の会員から構成される「選奨事業委員会」が担当している[1]
構成

下記は2023年5月時点[1]

選奨事業委員長:出田幸彦(NHK理事・放送総局副総局長[5]
テレビ部門委員会

委員長:
古川柳子(元テレビ朝日ディレクタープロデューサー明治学院大学文学部芸術学科教授[6]

副委員長:桧山珠美(フリーライター[7]

ラジオ部門委員会

委員長:桜井聖子
(元テレコム・サウンズ、ラジオ番組制作会社「有限会社さくら」代表取締役[8]

副委員長:仲宇佐ゆり(フリーライター[9])、山田眞嗣(一般社団法人日本民間放送連盟番組部所属)

CM部門委員会

委員長:家田利一
(元博報堂。イエダプラス代表)

副委員長:風間恵理子(元客室乗務員。民間企業CM総合研究所(東京企画 (CMサービス))所属[10]

報道活動部門委員会

委員長: 茅原良平
日本大学芸術学部放送学科准教授[11]

副委員長: 長井展光(元アナウンサー。毎日放送経営戦略室エグゼクティブ)

受賞作

志賀信夫賞、マイベストTV賞は別記。選奨、奨励賞は割愛する。

表中の「DJ賞」は「DJパーソナリティ賞」のこと。

第1回 - 第26回

第1回から第3回まで回年度部門受賞作・受賞者(放送局)
11963年度テレビ芸能部門
シオノギ・テレビ劇場山本富士子アワー 第1回「にごりえ」(フジテレビジョン
テレビ教育教養部門ノンフィクション劇場「忘れられた皇軍」(日本テレビ放送網
テレビ報道部門三池炭鉱爆発鶴見列車事故に示した報道活動(日本放送協会
ラジオ芸能部門これがステレオだ(文化放送ニッポン放送
ラジオ教育教養部門教養特集(日本放送協会)
ラジオ報道部門録音構成「松川の黒い霧」(東京放送
21964年度テレビ芸能部門30分劇場(日本テレビ放送網)
テレビ教育教養部門カメラ・ルポルタージュ 「F104J」「人間開発?三重苦20年の記録」(東京放送
テレビ報道部門NHK特派員報告(日本放送協会)
ラジオ芸能部門ラジオ小劇場(日本放送協会)


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