ギブソン・テクノロジー
[Wikipedia|▼Menu]

ギブソン・テクノロジー(Gibson Technology )は、イギリスモータースポーツ関連企業。独自のレーシングカー開発も手がける(レーシングカーコンストラクター)。

旧グループ名は、ザイテック・グループ(Zytek Group)。本記事では、ザイテック時代についても取り上げる。目次

1 概要

1.1 ザイテック・オートモーティヴ

1.2 ザイテック・エンジニアリング


2 脚注

3 外部リンク

概要

1981年に、元ルーカス・エレクトロニクス(イギリスの自動車部品メーカー)のエンジニアだったビル・ギブソン(Bill Gibson)が独立して創業。会社組織としては「ザイテック・オートモーティヴ (Zytek Automotive) 」と「ザイテック・エンジニアリング (Zytek Engineering) 」という2つの部門に分かれており、日本ではどちらかと言えば後者が有名。
ザイテック・オートモーティヴ

設立当初から手がけるエンジンコントロールユニット(ECU)の開発・供給を始め、電気自動車向けのモーター(エンジン)や、F1で使われる運動エネルギー回収システム(KERS)などの開発を手がける。過去にはジャガー・XJ220など多くのスポーツカーで同社のECUが採用された実績がある。またKERSはF1の2009年シーズンマクラーレン・MP4-24に搭載されて実戦投入されている。

2014年にドイツのタイヤ及び自動車部品メーカーのコンチネンタルに買収され[1]、現在に至る。
ザイテック・エンジニアリング

1983年に、当時F1に参戦していたトールマンチームが使用するハートエンジンのECUとして同社のECUが採用されたことで、モータースポーツの世界に参入。その後当時の国際F3000選手権向けにECUの供給などを手がけた後、1996年にはジャッドと組んで国際F3000用のワンメイクエンジン(ジャッドKV)の供給を担当する(2004年まで)。

2002年には、同年に倒産したレイナードから当時同社が開発中だったマシンのうち数台の設計データを譲り受け、その設計を元に2004年に独自のスポーツカーとして「ザイテック・04S」を開発しル・マン24時間レースに参戦を開始した(エンジンも独自開発)。

2005年から2008年にかけてはA1グランプリ向けにエンジン供給を行っていたほか(このエンジンは2011年現在もAuto GPで使用されている)、2008年からはフォーミュラ・ニッポン用マシン(ローラ・B06/51)向けに同社製のセミオートマチックギアシフトシステム(EGS:Electrically-assisted Gearshift System)の供給を開始。マシンがスウィフト・017.nに切り替わった2009年以降も継続して使用されているほか、2009年から2013年までSUPER GT・GT500クラスでも同一のシステムが採用された。

2011年からはNISMOと組み、NISMOが開発したレース用のVK45DEエンジンの欧州における販売及びメンテナンスを担当する。同年、LMP2カーのザイテック・Z11SNを開発してル・マン・シリーズに投入した。

2014年10月1日より ギブソン・テクノロジー(Gibson Technology ) と改称された[2]

2017年からは、FIA 世界耐久選手権のLMP2カーのエンジンは、ギブソン・テクノロジー製のワンメイクとなった[3]
脚注^“Continental buys remaining 50 pct stake in Zytek Automotive”. Reuters. (2014年4月3日). ⇒http://www.reuters.com/article/2014/04/03/continental-brief-idUSWEB00L5K20140403 2014年9月11日閲覧。 
^ Marcel ten Caat (2014年9月10日). ⇒“Zytek Engineering Changes Name to Gibson Technology”. Sportscar365.com. ⇒http://sportscar365.com/industry/zytek-engineering-changes-name-to-gibson-technology/ 2014年9月11日閲覧。 
^ “ ⇒17年からのLMP2エンジンはギブソンのワンメイクに”. オートスポーツ (2015年9月15日). 2016年2月22日閲覧。

外部リンク


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:10 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef