ギネ 産婦人科の女たち
ジャンルテレビドラマ
原作岡井崇『ノーフォールト』
脚本大石静
演出岩本仁志
久保田充
『ギネ 産婦人科の女たち』(ギネ さんふじんかのおんなたち)は、2009年10月14日から12月9日まで日本テレビの『水曜ドラマ』(毎週水曜日22:00 - 22:54・JST)で放送された日本のテレビドラマ。主演は藤原紀香。初回は22:00 - 23:09の15分拡大。 深刻な危機にある日本の産婦人科の現状をテーマに、過酷な状況下で奮闘する産科医の姿を描いている。 原作は岡井崇の小説『ノーフォールト』。このドラマでは、原作者であり現役産婦人科医でもある岡井、及び所属する昭和大学病院の産婦人科医有志が手術シーンの医事指導を担当している。 医師の間で産婦人科医のことを業界用語で「ギネ」と呼んでいる、英語では産婦人科医のことを「Obstetrician&Gynecologist」と呼ぶことに由来している(正確には、Obstetricianは産科医、Gynecologistは婦人科医のことを指す)。
概要
ギネとは
キャスト
聖修大学医学部附属病院
医師
柊 奈智
演 - 藤原紀香聖修大学医学部附属病院・産科医。冷酷かつ無口で感情表現が乏しく、同僚医師のみならず妊産婦に対しても笑顔を見せたことがない。医師としての腕は高く、上司である君島からも高く評価されているが、患者を助けることに焦点を置きすぎて暴走することも多い。その為、病院長始め同僚の医師に問題児扱いされている。一人息子を育てるシングルマザーでもあり、柊隆弘は元夫。息子思いで、仕事が忙しく息子との時間がとれないことを気にする良き母親であり、息子に対しては優しい表情や笑顔を見せる。
玉木 聡
演 - 上地雄輔新人産科医。実家は産婦人科医院。指導医は奈智だが、何も教えてくれず、話しかけてもろくに返事もしない彼女に不満を持つ。奈智が冷静さを失った直後から、医長の君島が指導医となる。喫煙者。助産師の木村明子と関係を持っていたが、えりなと付き合い始める。海外留学の話を機に婚約するが、自身の教授昇進と奈智の退職を天秤とした人事を病院長より言い渡された君島を心配し、支えとなり君島の元で学びたいと留学を辞め病院に残る意思をえりなに伝えるが意見が合わず、えりなと別れ婚約も解消し病院に残る。
嶋 えりな
演 - 本仮屋ユイカ新人産科医。嶋院長の娘。真面目な性格で、現場で色々なことを学ぼうと積極的な姿勢を見せる。海外留学を希望している。玉木と付き合い始め海外留学の話を機に婚約するが、病院に残りたい玉木と意見が合わず、婚約解消し1人海外留学へと旅立つ。
桧口 涼子
演 - 板谷由夏産科医。えりなの指導医。奈智とは対照的に明るく気さくな性格で、新人の聡やえりなにも優しく接する。精子の研究を専門としており、研究目的に精子提供を求めて、玉木を始めとした同僚医師に声をかけている。自身の妊娠・出産年齢を気にしており、将来の妊娠・出産に備え20代の時の自身の卵子を凍結保存している。
藤木 敦士
演 - 近藤芳正医局長。奈智の暴走に頭を悩ます。最終話で青森の大学病院の産婦人科教授となる。
須佐見 誠二郎
演 - 國村隼(スペシャルゲスト)産婦人科主任教授。実は、顧問弁護士の瀬川一代と恋人関係にある。一代の妊娠発覚を機に結婚するが、一代に進行した卵巣がんが見付かる。精密検査の結果、一代のがんは手術して治療しても5年生存率は30%の診断。一代に生きていてほしいと、子供は諦め一刻も早く治療を始めるよう説得する。しかし、自身の治療より妊娠継続を強く希望する一代に説き伏せられまた、一代の意思を尊重し妊娠継続に賛同する。一代の看病に徹する為、教授職を退官する。
榎原 浩史
演 - 中村橋之助(特別出演)婦人科医長。優しく穏やかであるが、奈智の暴走や言動に対しては厳しい顔を垣間見せる。君島始め同僚や部下よりの信頼は厚い。奈智が冷静さを失った直後、奈智の処遇に悩む君島を見かねて、自身が統括する婦人科教室に奈智を引き取り指導医となる。左利き。十八番の曲は「鬼のパンツ」で、よく口ずさんでる。君島の同期でもあり、奈智のことで頭を悩ます君島を影ながらに支える。須佐見の退官に伴う君島の教授昇進の話が出た際、迷う君島に自分が准教授となり支えになるからと教授昇進を受けるよう説得する。
君島 紀子
演 - 松下由樹産科医長。奈智の直属の上司。奈智の暴走に常に頭を悩ます。奈智の産科医としての腕は認めているものの、妊婦や胎児の命を救うことに対してストイック過ぎる姿勢を苦々しく思っており、もっと周りのことも考えるよう厳しく注意する。産科医としての人生を選択し、自身の妊娠・出産を断念した。須佐見が一代の看病の為に教授職を退官した際、嶋病院長より奈智の退職を条件に准教授を飛び越しての教授昇進を持ち掛けられ返答に悩むが、最終的には奈智を退職させずに教授に昇進する。
病院関係者
須佐見(瀬川) 一代
演 - 内田有紀病院の顧問弁護士。かつてはヤクザだったため、背中に青い龍の刺青がある。病院の負担やリスクの軽減を重視しており、そのやり方を改めるよう奈智に迫る。実は、須佐見と恋人関係にあり妊娠の発覚を機に結婚するが、同時に進行した卵巣がんが見付かる。