この項目では、情報の大きさを表す単位について説明しています。コンピュータ関連の同名企業については「GIGABYTE」を、ゲーム『バイオハザード アウトブレイク FILE2』に登場する同名クリーチャーについては「バイオハザード アウトブレイク FILE2#クリーチャー」をご覧ください。
バイトの単位一覧
SI接頭語2進接頭辞
単位(記号)SI基準慣用値単位(記号)値SIとの差(概数)
キロバイト (kB)103210キビバイト (KiB)2102.400000%
メガバイト (MB)106220メビバイト (MiB)2204.857600%
ギガバイト
ギガバイト (gigabyte,記号:GB[1]) は、情報の大きさを表す単位。
クラウドストレージやシリコンディスク、ハードディスク、USBメモリ、SDカード、DVD、Blu-ray Disc、内蔵メモリなど記憶媒体の容量や、ファイルサイズを表すのに用いられる。 ギガバイトは、国際単位系 (SI) の定めに従いバイトの1,000,000,000(= 109)倍(= 1000(103)メガバイト)を示す場合と、国際規格などで定められていない俗習[2]としてバイトの1,073,741,824(= 230)倍(= 1024(210)メビバイト)を表す場合[3]がある。 この曖昧さを回避するため、1,073,741,824(= 230)倍を示す接頭辞として、国際規格(IEC 80000-13)にてSI接頭語と区別できる2進接頭辞「ギビ」(gibi,記号:Gi)が定められているが、「ギビバイト」(gibibyte,記号:GiB)はあまり用いられていない[3]。 また、国際単位系 (SI) 第8版(2006年)にて、ギガやその他のSI接頭辞を決して2のべき乗を表すために用いてはならないと定めている[4]が、大手IT企業であるマイクロソフトなどが、未だ国際単位系 (SI) の定めに完全には従っておらず[3]、2のべき乗を表す用法も混在する状況は解決されていない。 そのため、パソコンで記憶媒体の詳細な空き容量を調べてみると、カタログスペックとして記載されている容量より、表示される容量のほうが少なくなることが多い。これは記憶媒体の容量を、メーカーが国際単位系 (SI) に従い10の整数乗で計算することが多いのに対し、主なパソコンのオペレーティングシステム(Microsoft Windows・過去のmacOS)が俗習に従い2のべき乗で計算[3]することに起因する。 なお、macOSでは、Mac OS X Leopard以前は2のべき乗(1024倍)が用いられていたが、2009年公開のMac OS X Snow Leopard以降は10の整数乗(1000倍)を用いたストレージ容量やファイルサイズ表示に変更された。[5] 記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
概要
符号位置
㎇U+3387-㎇
㎇ギガバイト
脚注[脚注の使い方]^ 国際単位系 (SI) にてSI接頭辞の「ギガ」は109(=十億)倍の量であることを示し、大文字で "G" と表記することが定められている。また、Gbはギガビットの意味で用いられることが多い
^ 情報工学の分野において、接頭辞「ギガ」を、国際単位系 (SI) の定めに従わず、俗習として1,073,741,824(230)倍(= 1ギビ = 1024(210)メビ)を示す場合があるのは、コンピュータが内部ですべての数値を2進数に置き換えて処理していることと、1,024(210)が概ね1,000(103)であること、及び、代表的なOS(Microsoft Windowsや過去のmacOSなど)にて記憶媒体の容量やファイルサイズの換算に用いていることが主な理由である。
^ a b c d Microsoft Windowsや過去のmacOSでは、コンピュータの記憶容量やファイルサイズについて、俗習に従い、1,024バイトを1キロバイト、1,024キロバイトを1メガバイト、1,024メガバイトを1ギガバイトと表している。