キン肉マン
大泉アニメゲートに設置されている「ねりまアニメ年表」の一コマ。
ジャンルプロレスアニメ、ギャグアニメ
アニメ
原作ゆでたまご
シリーズディレクター山吉康夫、川田武範、今沢哲男
シリーズ構成山崎晴哉(ノンクレジット)
脚本山崎晴哉、寺田憲史
キャラクターデザイン森利夫
音楽風戸慎介
製作東映、読売広告社
放送局日本テレビほか
放送期間1983年4月3日 - 1986年10月1日
話数全137話
アニメ:キン肉マン 決戦!7人の正義超人vs宇宙野武士
原作ゆでたまご
監督山吉康夫
脚本山崎晴哉
キャラクターデザイン森利夫
音楽風戸慎介
製作東映、読売広告社
放送局日本テレビ
放送期間1984年4月7日 - 同日
話数全1話
アニメ:キン肉マン キン肉星王位争奪編
原作ゆでたまご
シリーズディレクター白土武、梅澤淳稔
シリーズ構成山崎晴哉
脚本山崎晴哉、伊東恒久
キャラクターデザイン森利夫
音楽吉田明彦
製作日本テレビ、読売広告社、東映
放送局日本テレビほか
放送期間1991年10月6日 - 1992年9月27日
話数全46話
アニメ:キン肉マン 完璧超人始祖編
原作ゆでたまご
監督さとう陽
シリーズ構成深見真
キャラクターデザイン丸藤広貴
音楽高梨康治
アニメーション制作Production I.G
放送局CBCテレビ・TBS系列
放送期間2024年7月 -
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プロジェクトアニメ
ポータルアニメ
本項では、ゆでたまごによる漫画作品『キン肉マン』(キンにくマン)を原作としたテレビアニメ作品について解説する。
1983年に『キン肉マン』、1991年に『キン肉マン キン肉星王位争奪編』(キンにくマン きんにくせいおういそうだつへん)と2度にわたり、テレビアニメとして日本テレビ系列で放映された。アニメーション制作は東映動画が担当し、テレビスペシャル『キン肉マン 決戦!7人の正義超人vs宇宙野武士』(キンにくマン けっせん しちにんのせいぎちょうじんたいうちゅうのぶし)も放映、劇場版も7作公開された。また登場キャラクターの超人たちなど一人ひとりにオリジナルのテーマソングが作られ、アニメにおけるいわゆる「キャラクターソング」の先駆者的存在となった[1]。
2024年にはキン肉星王位争奪編の続編となる、完璧超人始祖編を映像化した『キン肉マン 完璧超人始祖編』(キンにくマン パーフェクトオリジンへん)が放送予定[2]。アニメーション制作は東映アニメーションから変更し、Production I.Gが担当、更に放送局もTBS系列(CBCテレビ製作)に変更される[2]。 1983年4月3日から1986年10月1日まで日本テレビ系列で毎週日曜日10:00 - 10:30(124話まで。一部系列局は遅れネット)、毎週火曜日19:00 - 19:30(125話?136話、最終話のみ水曜日17:00 - 18:00。一部系列局は遅れネット)に全137話を放送した。本作では2年目の終盤に差し掛かった際、アニメが原作に追いついたため[3]、第106話を区切りとして放送を一時中断する処置をとっている(同時期、原作担当の嶋田隆司の腰痛により、連載を中止していた)。この間は過去のエピソードの再放送「傑作選」に充てていた。 原作における初期の「怪獣退治編」?「夢の超人タッグ編」、アニメオリジナルの「ザ・サイコー超人の挑戦編」と「地獄の極悪超人編」までの内容を放送。嶋田が「(当時の裏番組であった『笑っていいとも!増刊号』に視聴率で勝利するために)早めに超人オリンピックを始めて下さい」と日本テレビ側に要望[4][5]したことから、初期のエピソードは大幅に省略されている(主な相違点は後述)。また、原作で読者から支持が得られなかったアメリカ遠征編は連載当時の反省を活かし、原作サイドからの要望で設定が変更されている[6][1]。 「夢の超人タッグ編」は前述の一時中断によりパート1とパート2に分かれる。また嶋田によると、アニメが原作に追いついてくることにより、お互い気を遣ってペース調整が必要になることを危惧し『キン肉星王位争奪編』直前にアニメスタッフに「ここからは原作トレースじゃなくてオリジナルでやってください」と伝えたとのこと[7]。それを受けて製作された、アニメオリジナル編の「ザ・サイコー超人の挑戦編」と「地獄の極悪超人編」はゴールデンタイムに時間帯を移動したものの、プロ野球中継による放送休止が多く、あまり人気が出ずに、商品の売り上げが落ちたために打ち切りになった。嶋田はこれを残念だった点に挙げている[3]。プロデューサーの田宮武は「『極悪超人編』をはさんでから、人気のある『キン肉星王位継承リーグ編』を製作する予定だったんです」とし、「劇場版第7作『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』の人気次第では、春から放映を再開する可能性があるんです」と語ったこともある[8]。 1983年春のスタート時の視聴率は7 - 8%、秋には12 - 15%になり、1年後の春には20%にまで伸び好調だったため、ゴールデンタイムでのテレビスペシャルや劇場版第1作目の制作が決定した[9]。 アニメ放映前の原作単行本の売上は一巻当たり30 - 40万部だったが、放映中に250万部に達した。そして放映終了と共に30 - 40万部に戻った。テレビ放映終了と共に人気が落ちることが「これほどはっきり結果が出たのも珍しい例」とされている[10]。
キン肉マン(第1期)
原作との主な相違点(第1期・王位争奪編共通)
原作は序盤以降超人たちが空を飛ぶシーンはあまり見られないが、アニメでは悪魔超人編以降も何度か空を飛ぶシーンがある。
アニメでキャラクターを並べた際、視聴者が見やすいように一部の超人のカラーリングが変更されている[11]。
原作で解説を担当していたタザハマが登場せず、アデランスの中野さんが解説を担当している。実況に関しては当初は原作通り吉貝アナが担当してたが、王位争奪編では瀬木具地アナに交代した。ただ吉貝アナ自身も顔みせ程度に何度か観客席に登場している。
原作ではギャグが少なくなっていったため、ゆでたまご側の「ギャグを入れてくれ」という要望[5][1]から、観客席やキン骨マンやイワオなど原作中盤から登場しないキャラクターがギャグを展開していた。プロデューサーの田宮武によると、ギャグの要素を強めるためとストーリーを膨らませるためにそれらのキャラクターをレギュラー化させたが、アニメ開始からしばらくして『週刊少年ジャンプ』の担当編集から「今は漫画の方ではギャグ路線を抑え気味にしているので、アニメももう少しアクション寄りにして欲しい」という要望があり、アクションの多い超人オリンピック編に早めに持って行き、それでもギャグキャラクターは出し続けたが編集部からは特に何も言われなかったという[9]。シリアスなエピソードが多い王位争奪編でも視聴者である子供たちに緊張感を与え続けるのを避けるため、原作後半ではほとんど登場しなかったキン骨マンやイワオをあえて登場させ前回と同じくギャグ担当のコメディリリーフとしたことで、「リアルなアクションを中心にギャグを散りばめた」のが本作の特徴になったという[12]。