キン肉マンII世
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この項目では、作品全般について説明しています。主人公のキン肉マンII世については「キン肉万太郎」をご覧ください。

キン肉マンII世
ジャンル青年漫画
ギャグプロレス格闘
漫画
作者ゆでたまご
出版社集英社
掲載誌週刊プレイボーイ→週プレNEWS
レーベルスーパー・プレイボーイ・コミックス(第1部)
週刊プレイボーイ・コミックス(第2部)
発表号短期連載:1997年34・35号 - 1998年7号[1]
第1部:1998年19・20号[1] - 2004年29号[2]
倫敦の若大将:2004年30号 - 47号[3]
第2部:2004年48号[4] - 2011年19・20合併号
週プレNEWS2011年5月9日更新 - 10月3日更新
巻数第1部:全29巻、文庫版全21巻
第2部:全28巻
話数全610話
アニメ:キン肉マンII世 (第1期)
キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE (第2期)
キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2 (第3期)
原作ゆでたまご
シリーズディレクター小村敏明
キャラクターデザイン佐藤正樹
音楽渡部チェル
アニメーション制作東映アニメーション
製作テレビ東京読売広告社
東映アニメーション
放送局テレビ東京
放送期間第1期:2002年1月9日 - 12月25日
第2期:2004年4月7日 - 6月30日
第3期:2006年1月4日 - 3月29日
話数第1期:全51話
第2期:全13話
第3期:全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『キン肉マンII世』(キンにくマンにせい)は、ゆでたまごによる日本漫画作品。およびそれを原作としたアニメ作品であり、作中に登場する主人公の呼称でもある。
概要
作品概要

本作品は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1979年より1987年まで連載されていた漫画キン肉マン』の続編。前作の主人公・キン肉マン(キン肉スグル)の息子・キン肉万太郎を主役として、テリーマンロビンマスクの息子たちを含む新世代超人(ニュージェネレーション)が活躍する物語である。
連載の始まり

週刊プレイボーイ』(集英社)1997年34・35合併号に掲載された、『キン肉マン』のその後を描く32ページの読切作品『キン肉マンII世 伝説の序章?1?「血を受け継ぐ男・万太郎!」』が本作品の始まりである[1]。その後、1997年42号、43号、翌1998年1・2合併号、7号と計5回にわたり「伝説の序章」シリーズが描かれ[1]、1998年19・20合併号より正式に連載となりスタートする[1]。なお、「伝説の序章」シリーズは「ヘラクレス・ファクトリー?伝説の序章?編」として、第1部の単行本に収録されている。また当初は、万太郎以外全てを既存の超人と関係ないキャラクターにすることも考えられていた[5]
構成

『キン肉マンII世』は第1部と第2部に分かれており、1998年19・20合併号から2004年29号まで連載された第1部は『キン肉マンII世 second generations』(キンにくマンにせい セカンドジェネレーションズ)[注 1]、2004年48号[4]よりWeb掲載への移行を挟み2011年10月3日掲載分まで連載された第2部は『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』(キンにくマンにせい きゅうきょくのちょうじんタッグへん)と、それぞれサブタイトルが付けられている。

第1部は2004年29号[2]で一旦終了するが、その後「特別編 ?倫敦の若大将!?」(同年30号より47号まで掲載[3]、第1部最終巻に収録)をはさみ、同年48号[4]より第2部『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』が開始され、2011年19・20合併号まで『週刊プレイボーイ』誌上で連載された。なお第2部連載中途より作者のゆでたまごは「この作品は前作を超えるものにはならない」との思いを抱くようになり、II世シリーズを終了させ、『キン肉マン』を再開する動機になったとしている。

また、2001年7月号から2007年5月号まで[6]、集英社の月刊雑誌『Vジャンプ』で別ストーリー『キン肉マンII世?オール超人大進撃?』が連載されたほか、『漫'sプレイボーイ』などの集英社の雑誌において、読切として「テリー・ザ・キッドの夜明け」などの『II世』の番外編がいくつか描かれている。
移籍

2011年4月11日発売の『週刊プレイボーイ』17号において、『キン肉マンII世』も含めた『週刊プレイボーイ』誌連載の漫画作品(『たいようのマキバオー』など)を、5月9日を以って集英社のウェブサイトに移籍し、そこで連載を続行させる旨が発表され[7]、同年5月9日付け(第590回)で『週プレNEWS』に移籍した。毎週更新で、閲覧は無料(要プラグイン)。2011年10月3日配信の610話を以って『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』は完結。同時に『II世』シリーズは完結となった。その後、10月10日と10月17日の2回にわたって『キン肉マン』アメリカ遠征編でのキン肉スグルとテリーマンのザ・マシンガンズ結成秘話を描いた新作「空白の三日間」を配信。11月28日より『キン肉マン』の新シリーズがスタートした[8]

また『キン肉マン』新シリーズ連載決定前は『ネオ王位争奪編』が候補に上がっていた[9]
メディアミックス

『キン肉マンII世』はアニメを始めとしたメディアミックスがなされており、アニメ化は2002年1月にテレビ東京にて放送されたのが最初である。後に2004年と2006年にも続編があり、計3度アニメ化された。ストーリーは第1部の「ヘラクレス・ファクトリー編」から「超人オリンピック(アニメでは超人ワールドグランプリ)編」まで放送された。このほか、小説やゲームソフトなども発売されている(アニメや小説、ゲームについては後述の節参照)。
あらすじ
第一部
ヘラクレス・ファクトリー?伝説の序章?編
初代キン肉マンことキン肉スグルが王位に就いてから28年の月日が流れた。これまで大きな戦いもなく平和な日々が続いていた地球を、突如として悪行超人たちが襲ってきた。ロビンマスクら伝説超人(レジェンド)はこれを阻止すべく立ち上がったが、すっかり年を取っていたため若い悪行超人には対抗することはできなかった。そこで悪行超人に対抗し得る若き正義超人を育成するため、
アンドロメダ星雲のレッスル星にあるヘラクレス・ファクトリーを再開することにした。スグルの息子であるキン肉万太郎をはじめ、テリーマンの息子テリー・ザ・キッドなど、伝説超人の息子たちも続々と送り込まれる。
d.M.p編
万太郎たちは厳しい訓練に耐え、無事にヘラクレス・ファクトリーを卒業する。日本駐屯超人として地球に向かい、かつて父スグルに仕えていたミートと出会い、d.M.p(デーモン・メイキング・プラント)の悪行超人との正・悪超人レスリングに臨む。しかしそこには伝説超人ロビンマスクの息子ケビンマスクの姿があった。
ヘラクレス・ファクトリー 一期生・二期生入れ替え戦編
d.M.pが壊滅してからというもの、任務を忘れて自堕落な生活をしている万太郎たちに委員長は激怒。日本駐屯超人の座を賭けて、成績上位のジェイドスカーフェイスらヘラクレス・ファクトリー二期生(ジェネレーション-EX)と万太郎、キッド、ガゼルマンセイウチン(team-AHO)との前代未聞の正義超人同士の抗争が始まる。
火事場のクソ力修練(チャレンジ)編(ノーリスペクト編)
薄氷でのギリギリ勝利続きでもはや全身ボロボロの万太郎に真の火事場のクソ力(通称K.K.D)を身に付けさせるため、万太郎の伯父であるキン肉アタルは牢獄に収監されていた凶悪犯罪超人であるフォーク・ザ・ジャイアント、ハンゾウボーン・コールドらノーリスペクトを地球に解き放った。
復活超人オリンピック ザ・レザレクション(アニメでは超人ワールドグランプリ)編
没落していた宇宙超人委員会を再び栄耀栄華を誇っていた頃に戻す改革として、新たに超人委員会委員長に就任したイケメン・マッスルは超人オリンピックを復活させることを発表。国内予選を勝ち抜くために仲間達は皆、故郷へと戻っていった。万太郎も何とか日本代表の座を手に入れ、本戦に出場することになった。
悪魔の種子編
超人オリンピック終了後、万太郎は人々の前から姿を消してしまい、そんな中で世界各地で覚醒した悪魔超人「悪魔の種子」が動き始める。恐怖の将の復活のため、ミートの肉体は6つのパーツに分かれてしまう。ミートのボディを取り戻すため万太郎やアイドル超人たちが悪魔の種子(デーモンシード)と戦う。
第二部
究極の超人タッグ編
悪魔の種子との戦いに勝利した新世代超人たちの前に、突如時間超人と名乗る謎の超人が現れた。彼らは、キン肉マンら伝説超人の抹殺を目的に、34年前の過去(1983年)へとタイムワープをした。その後、ケビンマスクの体が消滅し始める。ケビンの父であるロビンマスクが過去で時間超人によって殺害されたことを悟った新世代超人達はタイムシップを造り、時間超人を追って宇宙超人タッグ・トーナメント終了直後の時代へと向かった。その時代で伝説超人殲滅とコンプリート球根(バルブ)を狙う時間超人達や、現役の伝説超人達と新旧入り乱れてのタッグトーナメントで闘うことになる。
番外編
特別編 キン肉マンVSテリーマン
キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ直後に密かに行われた幻の対決、キン肉マンとテリーマンの非公式試合を描く。第1部の9巻と文庫本7巻、『キン肉マン』37巻に収録。
特別編 ?倫敦の若大将!?
ケビンマスクの父であるロビンマスクが超人レスラーとしてデビューし、超人オリンピックイギリス代表に選ばれるまでのストーリー。第1部の29巻と文庫本21巻に収録。
キン肉マンII世スピンオフ テリー・ザ・キッドの夜明け
2009年の『週刊プレイボーイ』増刊号『漫'sプレイボーイ』に前後編として掲載。幼少時代のテリー・ザ・キッドの話。超人学校のレスリング部の主将であるキッドはある日、転校してきた謎の超人柔術を操る少年に負けてしまい、それを見た友人たちが次々と少年の作る柔術部に入ってしまう。その少年の正体は、ザ・魔雲天の息子・暴留渓(ボルケーノ)であった。親子2代の因縁の戦いに、キッドは挑む。単行本には未掲載。
超人の種類
新世代超人

新世代超人(ニュージェネレーション)は、主に『キン肉マンII世』の時代に活躍する若い超人達。以下の2種類に分類できる。
新世代正義超人
キン肉万太郎、ケビンマスクなど、今後21世紀(第二次正義超人黄金時代)に活躍する正義超人。
新世代悪行超人
ヒカルド、ボーン・コールドなど、新世代正義超人と対を成す、新世代の悪行超人。
悪行超人

悪行超人(あくぎょうちょうじん)は地球侵略や、人類支配を目論む悪の精神を持つ超人たち。『キン肉マン』の時代では残虐超人悪魔超人完璧超人と分けられていたが、本作では新規読者に配慮して、ひと括りにして扱われる[10]
d.M.p(デーモン・メイキング・プラント、悪魔製造工場)
残虐超人・悪魔超人・完璧超人の生き残りが手を組んで結成した組織。本部は富士山に突き刺さっている。残虐超人と完璧超人が悪魔超人達を粛清しようとした際の抵抗により壊滅した。劇中では基本的に「デーモンプラント」と略されて呼ばれている。名前はプロレスラーのユニット『nWo』から取られている[11]
ノーリスペクト
キン肉星征服を企んだ3人の悪行超人。自分以外に敬意がないことからこう呼ばれた。名前はプロレス団体FMWのヒール集団『チーム・ノー・リスペクト』から取られている。
バロン一味(仮称)
劇場版およびテレビアニメ終盤に登場したバロン・マクシミリアン率いる残虐超人。テレビアニメではザ・犀暴愚とプリプリマンを加え、「最凶悪行超人軍」として登場。彼らが劇場版と同一人物なのか、劇場版とパラレルワールド扱いなのかは不明。
悪魔の種子(デーモンシード)
新世代悪魔超人とも。元々人間から迫害されていた超人が大魔王サタン(悪魔将軍)のジェネラル・ストーンの力で悪魔超人となった。ザ・コンステレーション、ボルトマン、再生アシュラマンなど。
時間超人
残虐超人の突然変異種で、頭に生える魔時角と呼ばれる角を折ることで、一生に一度だけタイムワープが可能。ライトニング、サンダーの「悪行・時間超人」と、時間超人の祖たるアヴェニール一族およびその一族の正義の教えを守ってきた者達からなる「正義・時間超人」が存在したが、カオス以外の正義・時間超人はライトニングとサンダーによって滅ぼされた。
伝説超人

伝説超人(レジェンド)は、主に『キン肉マン』の時代に現役だった超人。一部を除きすでに一線を退いている。
伝説正義超人
キン肉マン、ロビンマスクらを筆頭とする、20世紀(第一次正義超人黄金期)に活躍した正義超人達(一部、元悪行超人も含む)。
伝説悪行超人
主にサンシャイン、ネプチューン・キングなどd.M.p創立メンバーなど。
登場人物

キン肉マンII世の登場人物』を参照。

前作『キン肉マン』から引き続き登場している人物に関しては、『キン肉マンの登場人物』も合わせて参照のこと。
用語
ヘラクレス・ファクトリー(H・F)
正式名称は「正義超人養成大学校」または「正義超人格闘術大学校」。アンドロメダ星雲レッスル星にある超人レスラー養成学校。14歳以上になる正義超人はみな、ヘラクレス・ファクトリーへの入学が義務付けられている。そこで超人レスラーとしての訓練を4年間受けることになり、訓練を終えた成績優秀者が地球へと派遣される栄誉が与えられる。キン肉マンが王位に就いてからの28年間は、世の中が平和だったため休校されていたが、地球への悪行超人の襲来を受け復活。その際は義務ではなく入学希望者を集い、書類審査の上で入学者を選んでいた。
ジェネラル・パラスト
一万年前、
悪魔超人が地球の征服に成功した時に、正義超人を奴隷に使い建造した闘技場。正義超人が地球を奪還した時に破壊されたが、地中深く封印されることになった。
宇宙超人大全
ミートの先祖シュラスコ族が設立した「アレキサンドリア超人図書館」に保管されている、数十億年にも渡る超人界の歴史が全て書かれている書物。歴史の変化によってそのページが変更・消滅することもある。なお、「アレキサンドリア図書館」は、本項の「超人図書館」と史実の「人間図書館」の二つがあり、超人界の伝説では、紀元前300年頃に、地球へ来たシュラスコ族のアレキサンドリア・ムサカが「超人図書館」を、ファラオプトレマイオス1世が「人間図書館」を、それぞれ正義超人界と人間界の未来に危機が勃発した時に、子孫が貴重な蔵書から解決策を考えられるように建てられたとされている。
完全無比の球根(コンプリート・バルブ)
トロフィー球根とも呼ばれる。宇宙超人タッグの優勝トロフィーの底に付いている球根。それを口にした者は全ての超人を超越した存在「完全無比(コンプリート)超人」となり、死者を蘇らせる効果もある。なお、正史にも存在していたが、キン肉マンがトロフィーに付着していた汚れと一緒に洗い流してしまったため、語られることはなかった。
間隙の救世主
キン肉マン達が活躍した時代と
キン肉万太郎が活躍している時代の間は正義超人が不在の時であり、その隙を狙って悪行超人が侵略をするが、“間隙の救世主”とされる人物によって阻止された。救世主と呼ばれた無名の超人は、過去と現在を繋げ平和な未来を目指し、共に戦い苦しみを分かつ仲間もいない孤独の戦いの果てに勝利するも、力尽き孤独の中で倒れ、死を迎える。
書誌情報
第1部(漫画)
プレイボーイコミックス


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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