キングカメハメハ
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キングカメハメハ
2004年9月26日 阪神競馬場
欧字表記King Kamehameha
品種サラブレッド
性別
毛色鹿毛
生誕2001年3月20日
死没2019年8月9日(18歳没)[1]
抹消日2004年10月27日[2]
Kingmambo
マンファス
母の父ラストタイクーン
生国 日本北海道早来町
生産者ノーザンファーム
馬主金子真人
調教師松田国英栗東
競走成績
タイトルJRA賞最優秀3歳牡馬(2004年)
生涯成績8戦7勝
獲得賞金4億2973万3000円
WTRRM117 - L117 / 2004年[3]

勝ち鞍

GINHKマイルC2004年
GI東京優駿2004年
GII神戸新聞杯2004年
GIII毎日杯2004年


繁殖成績
タイトル日本リーディングサイアー(2010・2011年)
日本リーディングBMS(2020-2022年)
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キングカメハメハ(欧字名:King Kamehameha、2001年3月20日 - 2019年8月9日)は、日本競走馬種牡馬。いわゆる持込馬である[4]

2004年NHKマイルカップをレースレコード、東京優駿をコースレコードで優勝し、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。2004年の秋に故障によって引退し、翌2005年から2018年までは社台スタリオンステーションにおいて種牡馬として供用されていた[5]2010年2011年日本リーディングサイアーとなった[5]
競走馬時代
出自-デビュー前

母・マンファスはアイルランド産馬で現役時代はイギリスで走り、通算7戦0勝[6]。繁殖牝馬として初仔のザデピュティ(父ペターディア)[7]が2000年のサンタアニタダービーを勝利している。ノーザンファーム代表の吉田勝己アメリカのキーンランド・ノーベンバーセールでキングマンボを受胎している状態で65万ドルで落札し、日本に輸入した[8]

本馬は2001年の当歳セレクトセールで金子真人が7800万円で落札した[9]。金子は「セレクトセール前に3回牧場に下調べに行った。いくら出しても競り落とすつもりだった」という[10]
2歳(2003年)

2003年11月16日、京都新馬戦安藤勝己を背に1番人気に応えてデビュー勝ちを収めた[11][12]。騎乗した安藤はレース後に「強いですね」とコメントし、管理する調教師の松田国英は「これだけの馬だけにダービーを狙いたいと思う。本当に素晴らしい馬に巡りあえた」と語った[13]

同年12月13日、阪神競馬場で行われたエリカ賞(500万下条件戦)では武豊に乗り替わり、デビュー2連勝を飾った[14][15]
3歳(2004年)

明けて2004年1月18日、ダリオ・バルジューが騎乗した京成杯ではフォーカルポイント、マイネルマクロスに先着を許し、生涯唯一の敗戦となる3着に敗れる[16][17]。レース後にバルジューは「まだまだ経験不足で、自分が何をしたらいいのかがわかっていない。乗った感触ではものすごい能力を感じるので、経験を積めばいずれはチャンピオンになれる存在だと思う」と語った[18]

その後、同年2月29日に出走したすみれステークスでは、7頭立てという少頭数のレースとなったが、スタート後、好位につけると先行馬を自力で潰して先頭に立ち、後続馬も完封するという横綱相撲で完勝する[19][20]。新馬戦以来となる手綱をとった安藤勝己は後年、「すべてが変わっていた。デビュー時より10キロも体重が減っていたにもかかわらず、“雄大”に見えるようになっていました。パワーとスピードが段違いになっていたので、アクションが大きくなっていたんです。それで体が大きく見えたのでしょう」と振り返り、キングカメハメハの成長を実感したという[21]

3月27日に出走した毎日杯では、前走手綱をとった安藤勝己がドバイワールドカップに出走するアドマイヤドンの騎乗でドバイ遠征したため、福永祐一が騎乗することとなった。レースでは京成杯でキングカメハメハに先着(2着)をしたマイネルマクロスが逃げ、1番人気の評判馬シェルゲームが2番手につける展開となり、キングカメハメハは先の2頭を見る形で3番手でレースを進めた。平均よりやや遅い流れの中、先行した2頭を早めの仕掛けで潰しにいき、あっさりと突き放すと、出走馬の中で上がり3ハロン最速となる34秒5の末脚で2馬身半の差をつけて完勝した[22][23]
NHKマイルカップ

京成杯の敗戦から中山には不向きと見てクラシック第一弾となる皐月賞を回避して臨んだ[24]NHKマイルカップでは、手綱が安藤勝己に戻り、単勝3.6倍の1番人気に推されたものの、重賞2勝を含む4連勝でここに臨んできたシーキングザダイヤが3.7倍の2番人気であることからみれば、決して抜けた存在ではなかった。これは、シーキングザダイヤの他にもメイショウボーラーコスモサンビームなどメンバーが揃っており、さらにキングカメハメハ自身がマイル初挑戦であることも影響していたと考えられる。しかし、調教師の松田国英は「クロフネと同じローテーションですし、胸を張ってダービーに向かうためにも負けられないレースです」と発言し、自信をもってレースに送り出した[25]。レースでは熾烈な先行争いが繰り広げられ、最初の3ハロンが33秒9、4ハロンが45秒6というハイペースとなった。キングカメハメハは中団外目で悠々と追走、最後の直線では大外から一気に先行勢を飲み込むと、あとは差を広げる一方となり[24]、2着のコスモサンビームに5馬身差をつけて優勝[24][26][27][28]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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