この項目では、薬品のキンカンについて説明しています。植物のキンカンについては「キンカン」をご覧ください。
キンカンは、株式会社金冠堂が製造販売元の液体外用薬。第2類医薬品である。 キンカン55ml目次 キンカンは、アンモニア水、 l-メントール等を有効成分とする。「虫さされ、肩こりに、キンカン」のキャッチフレーズで知られ、虫刺されの薬として認知されているが、発売当初は火傷の効能がメインであった。キンカンの発明者である山ア栄二
1 概要
2 製品の種類
3 競合製品
4 脚注
5 外部リンク
概要
キンカンの効能は火傷の他に「肩こり、腰痛、神経痛、リウマチ、打ち身、しもやけ、水虫、虫刺され、切り傷」といったように幅広いものがあり、かつては万能外用薬という名前を冠していた。しかし、1976年の厚生省の指導による再評価によって多くの効能が削られ、再評価後は「虫さされ、かゆみ止め、肩のこり、腰の痛み、神経痛、うちみ、捻挫」に限定された。時期は不明だが、「神経痛」の項目も削られ、2014年現在では「虫さされ、かゆみ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫」だけになっている。
この薬を塗ると清涼感があるのは、アンモニアの吸熱やメントールの気化による冷却によるものであり、この2つの物質によって独特の刺激臭も形成されている。また、アンモニアが含まれているため、傷口やかぶれ、粘膜部には使用してはいけない。
2009年6月の薬事法改正により第2類医薬品となったが、テレビCMの親子編(出演:グッチ裕三)の途中から「使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい」の表示テロップがなくなった。しかし、ラジオCMでは「使用上の注意をよく読んでお使い下さい」というナレーションが放送される場合がある。
2013年4月に台湾での発売を開始した。パッケージは日本仕様に準じるが、「キンカン」の上に漢字表記の「金冠」が追加される[1]。
2020年5月28日、金冠堂は公式Twitterにて、ミュージシャンであるオーイシマサヨシが広報宣伝課長に就任したことを発表し[2]、同時にYouTubeに公式広報チャンネルを開設[3]。翌年も続投し、4月からは広告宣伝次長に昇進した[4]。 2016年現在、キンカンは下記の製品に分類されている。 [脚注の使い方]
製品の種類
キンカン(15mL,55mL,120mL) - 金冠堂が旧社名ロゴを用いていた当時は、50mlも存在していた。15mLは2010年3月に「キンカンmini」の発売5周年を記念した「キンカンmini」1本入りとして「キンカン プリスターパック」として発売され、キャップの色は通常の「キンカン」と同じく白である。翌年の2011年3月に「キンカン」のサイズバリエーション品としてリニューアルされ、通年製品化した。
ぷちキンカン(15mL) - 2013年2月発売。女性向けにパッケージやラベルデザインを変更した製品で、中身はキンカンそのものであり、キャップの色はピンクである。2015年2月にボトルに装着して使用するピンクのシリコンケースが同梱されリニューアルした。
競合製品
ムヒ(池田模範堂)
ウナコーワ(興和)
ムシイチ(常盤薬品工業)
マキロン、オイラックス、アレルギール(第一三共ヘルスケア)
サロメチール(佐藤製薬)
ラナケインS(小林製薬)
イーメン(大正製薬)
ジュラール(ゼリア新薬工業)
日本薬局方アンモニア水(健栄製薬など)
メンターム(近江兄弟社)
シーブリーズ アンティセプティック(ブリストル・マイヤーズ スクイブ→資生堂) - アメリカにおいては虫さされ、火傷、切り傷などにも効く万能薬として発売されたが、日本においては医薬部外品であるため、これらの効能は認められていない。
タイガーバーム(イワキ)
メンソレータム(ロート製薬)
オーカン(協同薬品工業)
脚注
^ ⇒“「キンカン」台湾初上陸!発売開始!” (プレスリリース), 株式会社キンカン, (2013年4月1日), ⇒http://www.kinkan.co.jp/news/news2013/taiwan2013/ 2016年4月25日閲覧。
^ “#オーイシキンカン がトレンド入りしましたぁ????たくさんの投稿、ありがとうございますぅ?改めて先輩として、一緒に頑張りますぅ??【うたう広告宣伝課長オーイシマサヨシ】スペシャルサイトはこちらからご覧になれますぅ??