キロトン
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この項目では、質量の単位について説明しています。船の大きさについては「トン数」を、その他の用法については「トン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

トン(メトリックトン)
tonne(米国以外), metric ton(米国)
記号t
MTS単位系SI併用単位
質量
定義103kg = 1000 kg = 1 Mg
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英トン
ton, long ton, gross ton
記号t, l.t., l/t, L/T
ヤード・ポンド法
質量
SI7006101604690880000?1016.0469088 kg(正確に)
定義20 英cwt = 2240 lb
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米トン
ton, short ton, net ton
記号t, s.t., s/t, S/T
ヤード・ポンド法
質量
SI7005907184740000000?907.18474 kg(正確に)
定義20 米cwt = 2000 lb
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トン(tonne, ton フランス語: [t?n] 英語: [t?n], 記号: t)は、質量単位である。SI(国際単位系)ではなく、ヘクタールリットル天文単位とともに「SI単位と併用される非SI単位」である[1]SI併用単位#表6 SI単位と併用される非SI単位)。

そのほか、質量以外の各種の物理量に対して使われるトンもある。
目次

1 由来

2 表記

2.1 単位の名称・表記

2.2 単位記号


3 質量の単位

3.1 メートル法

3.2 ヤード・ポンド法

3.3 表記、記号


4 派生した単位

4.1 力

4.2 体積

4.3 エネルギー

4.3.1 TNT換算

4.3.2 その他


4.4 仕事率


5 符号位置

6 出典

7 関連項目

由来

元来はヤード・ポンド法の単位である。15世紀後半に使用され始めた。トンという名称は、古英語のtunne、さらには古フランス語のtonneが語源で、それは「」という意味である。当初は、252ワインガロン (0.954 m3) 入りの樽に入るの重さ約2100 lb(ポンド)を1トンとしていた。
表記

メートル法における単位 トン(tonne) とその記号「t」は、1879年国際度量衡委員会で採択されたものである。メートル系のトンに加えて、ヤード・ポンド法のトン(ロングトン、ショートトン)もあるので、その表記と単位記号は複雑なものとならざるを得ない(後述)。
単位の名称・表記

日本の計量法体系では、計量単位の表記は、カタカナの「トン」のみである[2]。漢字表記として「屯」があるが、計量法では認められておらず、使用することはできない。また、「噸」は英トン、「瓲」は仏トンを表す別の字である。これは英国系単位に口偏を付ける習慣があったからである。なお、「屯」は「噸」の略字である。

フランス語の表記と英語表記(アメリカ合衆国を除く)は、tonne である[3]が、アメリカ合衆国では、この表記は使われず、「metric ton」(日本語では、メートルトン 又は、メートル系トン[4]と訳される。フランス語の表記は、tonne metrique)と表記される。合衆国政府は、官報(en:Federal Register)において、tonne ではなく metric ton を用いると、わざわざ宣言している[5]
単位記号

トンの記号は、日本の計量法体系でも[6]、国際単位系(SI)でも[7]、小文字の「t」である。

記号を大文字の「T」と誤記すると、磁束密度の単位であるテスラの記号[8][9]、「T」 と紛れてしまう(これは人物に由来するものであるため)。また、特殊の計量である「船舶の体積の計量」の単位である「トン」の記号は大文字の「T」である[10]ので、これとも紛れることになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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