キログラム重
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重量キログラム、重力キログラム、キログラム重
kilogram-force, kilogram-weight

記号kgf, kgw, kp
MKS重力単位系

SI9.80665 N
組立g·kg
定義1 kg質量標準重力加速度下で受ける重力
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重量キログラム(じゅうりょうキログラム)は、MKS重力単位系における重さおよび単位である。重力キログラム(じゅうりょくキログラム)、キログラム重(キログラムじゅう)とも称する。記号は、kgf (kilogram-force) 、kgw (kilogram-weight) 、ドイツなど一部ヨーロッパ諸国はkp(ドイツ語:Kilopond)、を用いる。目次

1 定義

2 派生単位

2.1 重量キログラム毎平方メートル

2.2 重量キログラム毎平方センチメートル

2.3 重量キログラムメートル

2.4 重量キログラムメートル毎秒


3 出典

定義

重量キログラムは、1キログラム (kg) の質量標準重力加速度のもとで受ける重力の大きさと定義する。標準重力加速度は、地球北緯45°の平均海面上の平均重力をもとに定義されていた。重力は質量重力加速度の積で、通常は1901年国際度量衡委員会が採択した[1]約束値 9.80665 m/s2を用い1 kgf = 9.80665 N (ニュートン)

国際単位系に換算できる。概算では1 kgf = 9.8 N

とすることが多い。

物体の質量とそれにかかる重力が同じ値になり感覚的に捉えやすいため、以前の日本では中学校までの理科教育でキログラム重が用いられていたが、国際単位系 (SI) を導入するため、現在の日本の中学教育では質量約100グラムの物体にはたらく重力を1ニュートンと定義して教えている。

力の単位変換後
ニュートンSI単位)
Nダイン
dyn重量キログラム
kgf重量ポンド
lbfパウンダル
pdl
変換前1 N=1 kg・m/s2=105 dyn?0.10197 kgf?0.22481 lbf?7.2330 pdl
1 dyn=10−5 N=1 g・cm/s2?1.0197×10−6 kgf?2.2481×10−6 lbf?7.2330×10−5 pdl
1 kgf=9.80665 N=980665 dyn=gn・(1 kg)?2.2046 lbf?70.932 pdl
1 lbf=4.4482216152605 N?444822 dyn?0.45359 kgf=gn・(1 lb)?32.174 pdl
1 pdl=0.138254954376 N?13825 dyn?0.014098 kgf?0.031081 lbf=1 lb・ft/s2
重量ポンドの値は、公式には重量キログラムによって定義されている標準重力加速度 gn を用いて計算している。

力学の単位の3つのアプローチ[2][3]・話・編・歴基本単位力・長さ・時間重さ・長さ・時間質量・長さ・時間
(F)F = m⋅a = w⋅a/gF = m⋅a/gc = w⋅a/gF = m⋅a = w⋅a/g
重さ (w)w = m⋅gw = m⋅g/gc ? mw = m⋅g
単位系BGGMEEMAECGSMTSSI
加速度 (a)ft/s2m/s2ft/s2m/s2ft/s2Galm/s2m/s2
質量 (m)slugsluglbmkglbgtkg
力 (F)lbkgflbFkgfpdldynsnN
圧力 (p)lb/in2atPSIatmpdl/ft2BapzPa

派生単位
重量キログラム毎平方メートル

重量キログラム毎平方メートル
記号kgf/m2またはksc
MKS重力単位系
圧力応力
SI9.80665 Pa
定義1 m2の面積につき1 kgfの力が作用する圧力・応力
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重量キログラム毎平方メートル(じゅうりょうキログラムまいへいほうメートル、記号:kgf/m2またはksc〈Kilogram/Square Centimeter〉)は、MKS重力単位系における圧力応力の単位である。1平方メートルの面積につき1重量キログラムの力が作用する圧力・応力と定義される。その定義から、1 kgf/m2 = 9.80665 Paとなる。
重量キログラム毎平方センチメートル

重量キログラム毎平方センチメートル
記号kgf/cm2
cgs重力単位系
圧力応力
SI98.0665 kPa
定義1 cm2の面積につき1 kgfの力が作用する圧力・応力
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重量キログラム毎平方センチメートル(じゅうりょうキログラムまいへいほうセンチメートル、記号:kgf/cm2)は、cgs重力単位系における圧力応力の単位である。1平方センチメートルの面積につき1重量キログラムの力が作用する圧力・応力と定義される。その定義から、1 kgf/cm2 = 98.0665 kPa = 980.665 hPaとなる。

約0.968気圧と1気圧に近い値となることから、かつては工学分野で標準大気圧の代用とされ、これを工学気圧と称する。「単位の換算一覧#圧力・応力」も参照


圧力の単位パスカルSI単位)バール工学気圧気圧トルpsi
1 Pa≡ 7000100000000000000?1 N/m2= 10?5 bar≈ 6995101999999999999?10.2×10?6 at≈ 7000100007774999999?9.87×10?6 atm≈ 6999999917763157894?7.5×10?3 Torr≈ 6999999739808500000?145×10?6 psi
1 bar= 7005100000000000000?100000 Pa≡ 106 dyn/cm2≈ 1.02 at≈ 0.987 atm≈ 750 Torr≈ 14.504 psi
1 at= 7004980665000000000?98066.5 Pa= 7004980665000000000?0.980665 bar≡ 7000100000000000000?1 kgf/cm2≈ 0.968 atm≈ 736 Torr≈ 14.223 psi


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