キルト
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、アパレル、手芸の技法のキルトについて説明しています。

スコットランドの民族衣装のキルト(kilt)については「キルト (衣装)」をご覧ください。

高橋美由紀の漫画については「キルト (漫画)」をご覧ください。

コンピュータゲームについては「きると」をご覧ください。

.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "キルト" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2012年1月)
「ジーズベンドのキルト(英語版)」を刺す女性

キルト(quilt)は、表地(トップ・キルトトップ)に薄い綿(わた)をかませ、重ねた状態で縫った(キルティング)もの、手法。三枚目の生地で綿を挟む場合も多い。綿の厚みで陰影の表情がでる。
服飾資材のキルティング

キルティングとは、針と糸を使ったミシンや特殊なロングアームキルティングシステムを使用して機械的にステッチすることにより、最低2層の生地を結合するプロセスに与えられる用語である。ステッチの配列が生地のすべての層を通過して、3次元のパッド入りの表面を作成する。3つの層の場合は、通常、トップファブリックまたはキルトトップ、中綿(なかわた)または断熱材、および裏地(無い場合もあり)等と呼ばれる。ダイヤ柄が最も一般的で柄の型を作成依頼する事や、柄通りにミシンを掛ける事でどんな柄でも表現できる。
手芸としての各地のキルト

布に綿をはさむ技法や、端切れを一枚布に仕立てる技法などは各地に存在し、古代エジプトですでに用いられていたとされるが、ここでは、ヨーロッパで発祥しアメリカで発展した技法について述べる。なお、スコットランドの伝統衣装であるキルト (kilt) は、この記事で扱うキルト (quilt) とはまったく関係ない。日本では、多色の布を縫い合わせたパッチワークキルト(英語版)が主流。
ヨーロピアンキルト

キルトはヨーロッパの寒冷地で発祥したといわれ、保温のために布地に綿をはさんだのが始まりといわれている。

トリスタンキルト(英語版)等が十字軍の遠征に伴って、ギャンベゾン等の防護服や保温着としてヨーロッパ各地に広まり、上流階級の女性の手芸としてさまざまな技法が編み出された。その後、清教徒のアメリカ移民とともにアメリカに伝わった。
アメリカンキルト

布地の有効利用のために、余った布や端布をつないで作ったのが始まりと言われている。当時は布の利用に主眼がおかれたため、モチーフなどの制作は行われなかった。

産業革命以降、くらしにゆとりがでるとキルトにも装飾性が求められるようになり、様々なモチーフが考案された。南北戦争の際に、モチーフを利用して暗号文を作成したという伝説が残っている。

1800年代半ばから、『キルティング・ビー』と呼ばれる、多人数で一枚のキルトを制作する会が催されるようになり、女性の主要な社交場となった。スザンヌ・サズ(英語版)撮影のキルティングデザイン・ビー(1973年)

1900年代に入り、女性の社会進出が一般化するとキルトは一時衰退するが、1970年にキルト研究家のジョナサン・ホルスタインがコレクションを公開すると、アートの一つ(キルト・アート(英語版))として再評価された。
ボルチモアキルト(バルチモアキルト)

1840年代から1860年代にかけて、ボルチモアの女性たちが作ったアルバム・スタイルのキルトで、ボルチモア・アルバム・キルト(英語版)とも呼ばれる。メソジスト会派の女性が献金を募る目的で製作したり、牧師への贈り物、結婚のお祝いとして作られたものが多い。華やかな花のアップリケや風景を写実的に表した模様が特徴。現在では、その手法を真似て作るものをボルティモアキルトと呼ぶ場合がある。ベビーベッドアルバムキルト(1850年頃)
アーミッシュキルト

アーミッシュが作ったパッチワークキルト(英語版)。無地の布を使った幾何学模様が特徴。ペンシルベニア州ランカスター郡のキルティングビー(1941年)キャロル・M・ハイスミス(英語版)のアーミッシュカントリーキルト
ハワイアンキルトハワイアンキルト詳細は「en:Hawaiian quilt」を参照

1820年代にイギリス人宣教師によって伝えられたパッチワークキルトが独自に発展したもの。大判の一枚布を8つに折り畳んでカットするため、左右対称のモチーフができる。ハワイでは、ハギレを利用する習慣がなかったため、大判の布をあえて細かく裁断して使用したといわれている。パイナップルや花などのモチーフが特徴。
ジャパニーズキルト

刺し子を『日本のキルト』と呼ぶ場合もあるが、通常はキルトに含めず、日本的な感性で配色されたキルトや、和の素材を使用して作ったキルトを『ジャパニーズキルト』と呼ぶ場合が多い。1850年頃のアップリケキルト(ミズーリ歴史博物館蔵)

1975年資生堂の主催で開催されたキルト展において、ジョナサン・ホルスタインのコレクションが公開されたことから徐々に『キルター』と呼ばれる愛好家が増え、アメリカに次いでキルトが盛んになった。

当初はパッチワークキルトが主流だったが、トラプント(英語版)やスラッシュキルト、クレイジーキルト(英語版)などさまざまな技法を取り入れ、発展している。しかし、日本においてキルトは趣味の範囲にあり、生活に根ざしたものとはなっていない。
アイランドキルト(カオハガン)

フィリピンカオハガン島で作られたキルト。自由な配色と南国的な明るいデザインが特徴。1990年にカオハガン島を購入した崎山克彦夫妻が、現地の住民に伝えたキルトが元になっている。島の観光資源として注目されており、日本から招かれたキルト作家が技術指導にあたっている。
技法
パッチワークキルトパッチワークキルト

布をはぎ合わせて一枚の布にしたもの(パッチワーク(英語版))を、トップにして作ったキルト、パッチワークキルト(英語版)。ペーパー・ピーシング(英語版)という台紙に図案を写し、その台紙ごと布を縫いつないでいく技法もある。

パッチワークはエジプトで紀元前3、400年からあり、インドやパキスタン、アジア等でも伝統的に行われている。チャイナ・パッチワーク(英語版)やポジャギ(英語版)(韓国)が知られる。
ストリングキルト(ストリッピーキルト)

パッチワークキルトの一種で、紐状の布を直線的にはいで作る。
アップリケキルトアップリケキルト(部分拡大)

土台布の上にモチーフを縫い付ける技法(=アップリケ)でトップが作られているキルト。ハワイアンキルトも、そのひとつである。

アップリケキルトやパッチワークキルトに「ドレスデン・プレート(ポルトガル語版)」や「サンボンネット・スー」(日本ではスーちゃん)等のブロック(英語版)が使用される。

サンボンネット・スーは、アメリカのイラストレーターのバーサ・コーベット・メルチャーが1900年代に発表したサンボンネットを被ったキャラクター「サンボンネットの赤ちゃん(英語版)(サンボンネット・ベイビー)」を、1910年代にキルト作家のマリー・ウェブスター(英語版)が「サンボンネット・スー」としてキルトに使用したのが始まり。ユーラリー・オズグッド・グローバー著 バーサ・コーベット・メルチャー絵『オランダのサンボンネットの赤ちゃん』(1915)エドウィン・ジョージ・ラッツ(英語版)『Drawing Made Easy: A Helpful Book for Young Artists; The Way to Begin and Finish Your Sketches, Clearly Shown Step by Step (Classic Reprint)』のサンボンネットの赤ちゃんカナダスタインバッハ(英語版)のメノナイト・ヘリテイジ・ビレッジ(英語版)に展示させているキルト


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:22 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef