キリンビバレッジ
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キリンビバレッジ株式会社
Kirin Beverage Company, Limited

本社のある中野セントラルパークサウス
種類株式会社
市場情報非上場
東証1部 2595
2006年8月11日上場廃止
略称キリンBV、キリンビバレ
本社所在地 日本
164-0001
東京都中野区中野4丁目10番2号
NAKANO CENTRAL PARK SOUTH(中野セントラルパーク南棟)
本店所在地東京都千代田区神田和泉町1番地 神田和泉町ビル
設立1963年昭和38年)4月15日
業種食料品
法人番号6010001014934
事業内容清涼飲料の製造および販売
代表者代表取締役社長 吉村透留
資本金84億1,650万円(2012年12月31日現在)
売上高2268億6700万円
(2023年12月期)[1]
営業利益54億9400万円
(2023年12月期)[1]
経常利益63億8500万円
(2023年12月期)[1]
純利益34億7200万円
(2023年12月期)[1]
純資産560億3200万円
(2023年12月期)[1]
総資産1426億7400万円
(2023年12月期)[1]
従業員数連結3,568人)(2021年12月31日現在)
決算期毎年12月31日
主要株主キリンホールディングス株式会社:100%
主要子会社小岩井乳業株式会社
キリンMCダノンウォーターズ株式会社 など
関係する人物前田仁(元社長)
首藤由憲(元社長)
外部リンクキリンビバレッジ株式会社 (キリンホールディングス企業情報)
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関連商品のリターナブル瓶
左から
1:キリンレモンクレール (1965年 発売当初の瓶)
2:キリンレモン (1958年 初のACL印刷瓶)
3:キリンレモン (1970年代)
4:キリンジュース (1954年 発売当初の瓶)
5:キリンジュース (1960年代)
6:キリンオレンジ (1970年代)
7:チェスタ(1973年 発売当初の瓶)
8:チェスタ (1970年代後半)
9:キリンタンサン(1950年代)

キリンビバレッジ株式会社(Kirin Beverage Company, Limited)は、日本清涼飲料水メーカー。清涼飲料などのRTD (Ready to Drink) 製品の製造および販売を行っている[2]キリンホールディングス株式会社の機能子会社で、三菱グループに属する。
概要

1963年昭和38年)4月15日、麒麟麦酒株式会社(旧制、現・キリンホールディングス)がキリンレモンやキリンオレンジを自動販売機で販売する「自動販売サービス株式会社」を設立。1967年昭和42年)に小売店への販売を始め、キリンレモンサービス株式会社に社名変更。1988年昭和63年)に創立25周年記念のCI導入によりキリンレモン株式会社に社名変更。1991年平成3年)、麒麟麦酒(以下「キリンビール」)の清涼飲料事業部門を営業譲受により統合し、現在のキリンビバレッジ株式会社に社名変更している。1995年平成7年)1月に東京証券取引所第二部に上場。1996年平成8年)4月には第一部に指定替えした。

キリンレモン・キリンオレンジを除いて大半がキリンビールから承継した商品だったことから、当初は酒屋などでの販売が中心だったが、徐々に販路を拡大していき、近年は他の大手メーカー同様に自動販売機コンビニエンスストアでの販売が中心となっている。紅茶午後の紅茶)・コーヒー (FIRE)・緑茶生茶)・炭酸飲料キリンレモン・メッツコーラ等)が収益柱。さらに果実飲料などにも人気商品があり、国内清涼飲料水メーカーの規模としてはコカ・コーラボトラーズジャパンサントリー食品インターナショナルサントリーフーズ)・アサヒ飲料(同社の機能子会社のカルピスを含む)に次いで業界4位である(2017年現在)。キリングループのマーケティング力を背景に新商品を次々と投入してきたが、2009年平成21年)3月に就任した社長・前田仁は、新商品の大幅削減と既存商品のテコ入れ強化によってブランド力・収益力を高める戦略を打ち出している。

2003年平成15年)月にヤクルト本社と自販機部門での提携で合意。同年9月から「蕃爽麗茶」などのヤクルト商品をキリンビバレッジの自販機で、また「午後の紅茶」・「FIRE」・「ボルヴィック」などキリンビバレッジ商品をヤクルトの自販機で相互に販売している。2006年2月からは新たにインターネット通販事業「マーカーズ (markers)」を立ち上げ、飲料以外の商品も取り扱うなど、ネットビジネスの実験を開始した。とりわけマーカーズ限定発売の「生茶パンダ(生茶のマスコットキャラクター)」グッズの人気が高い。

2007年平成19年)11月、子会社の小岩井乳業から小岩井ブランドの乳飲料を除くチルド製品事業を譲受。事業譲受後も製品の生産・販売は小岩井乳業に委託しているが、販売者はキリンビバレッジ名義となり、パッケージに表記されていた「本製品はキリンビバレッジ(株)との提携により小岩井乳業(株)がお届けしています。」の文言も消滅、小岩井乳業の存在感は薄くなった。

2008年平成20年)2月から、生茶とキリンレモンのペット飲料にベルマークを付け、運動に協賛している。
キリングループ再編・連携強化

2006年5月11日:親会社であるキリンビールが、長期経営構想の一環として純粋持株会社への組織変更とキリンビバレッジの完全子会社化を発表。

同年5月12日?6月15日:キリンビールがキリンビバレッジにTOBを実施(買付価格は1株3350円)。

同年6月16日:TOB成立。6月22日付で決済を開始、キリンビールは既保有分 (59.37%) と併せてキリンビバレッジ株式97.07%を取得した。

同年7月10日:キリンビールとキリンビバレッジ両社が、残る少数株式を1株3350円(TOB買付価格と同額)で麒麟麦酒が取得する簡易・略式株式交換契約を締結。翌11日に上場廃止が決定し、整理ポスト入り。

同年8月11日:東証一部上場廃止。

同年10月1日:簡易・略式株式交換の効力発生、キリンビールはキリンビバレッジを完全子会社化した。

2007年7月1日:旧・麒麟麦酒が純粋持株会社「キリンホールディングス」に組織変更、キリンビバレッジは同社の事業子会社となる。

このグループ再編に伴い、経営・商品開発・マーケティングなどあらゆる面において、キリングループ各社(とりわけキリンビール新社)との連携が緊密になっている。

コーポレートロゴを、1991年のキリンビバレッジ発足時から使われてきた「KIRIN Beverage」からキリングループ共通の「KIRIN」に順次変更。2007年7月のキリンホールディングス発足までに変更を完了した。

2007年1月1日から、テレビ番組の提供スポンサークレジットが「KIRIN キリンビバレッジ」と表記されるようになった(キリンビールの「KIRIN キリンビール」と共通)。

翌2月からは、キリンビバレッジのテレビCMにもキリンビールと同様に、キリングループが2007年1月に制定したグループ統一スローガン「おいしさを笑顔に KIRIN」のサウンドロゴが表記されることになった(原則として商品名に"キリン"を冠する商品のみで、『小岩井ブランド』や『ボルヴィック』といった"キリン"を冠しない商品には表記しない)。なお、サウンドロゴは2009年1月にリニューアルされ、CMの冒頭に挿入された(表記開始から2008年12月まではCMの最後に挿入)。
キリンビバレッジの場合は、導入当初は原則として90秒以上でもスローガンは一貫してアナウンスしないスタンスであったが、蒼井優出演のI-Tea「赤いI-Tea」篇・大泉洋出演のFIRE「冬」篇を皮切りに、30秒以上のバージョンではスローガンがアナウンスされるようになった。

2008年3月末から、キリンビバレッジが筆頭スポンサーの番組にキリンビールも合流、筆頭スポンサーが実質キリングループとなった。


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