「クリスチャン」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「クリスチャン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "キリスト教徒"
キリスト教徒(キリストきょうと、ギリシア語: χριστιαν??, ラテン語: Christianus)あるいはクリスチャン(英語: Christian)とは、キリスト教の信徒(聖職者・教役者と平信徒)のことである。
キリスト教はいくつかの教派に分かれているが、ナザレのイエスを救世主キリスト(メシア)と信じ、旧約聖書に加えて、新約聖書に記されたイエスや使徒たちの言行を信じ従い、その教えを守る者がキリスト教徒であると言える。
日本では、キリスト教伝来から禁制時代、カトリック信者のことを「キリシタン」「バテレン」「天主教徒」と呼んだ。明治に入るとカトリック信者は「耶蘇教徒」、プロテスタント信者を「天主教徒」と呼び分けた。自称としては「キリスト者」「キリスト信徒」「キリスト教徒」「クリスチャン」がある。なお、クリスチャンの語が一般化したのは戦後に来日したアメリカ人宣教師の影響や1955年(昭和30年)に口語訳聖書がクリスチャンの訳語を採用したこと大きいと言われる。ただし、日本では「クリスチャン」というとプロテスタントの信者を指す場合が多い[1]。
日本正教会ではロシア語から「ハリスティアニン(Христианин)」との転写も用いられる。
2020年時点で、世界におけるキリスト教徒は23億8200万人ほど存在し、世界人口に占める比率は31.11%であり全ての宗教の中で最も多い[2]。 英語の「クリスチャン(Christian
語源・使用例
当初「クリスティアノス」という言葉は、イエス・キリストの使徒(弟子)や信徒と見なされた人間に対する蔑称として使われた[6]。歴史上最も古い記述は、新約聖書の『使徒言行録』第11章26節にみられる。イエスの弟子たちを初めて「クリスティアノス」と呼んだのは、シリア(歴史的シリア:現在はトルコ領)の都市アンティオキアの非キリスト教徒たちであった。
クリスマスを "Xmas" と書くように、クリスチャンは "Xian" や "Xtian" と表記されることがあるが、一般的ではない。短縮形に X や Xt を用いるのは、キリスト(Χριστ??)の最初のギリシア文字である Χ(キー)が、ラテン文字の X に似ているためである。
クリスチャンはまた、キリスト教に関わる事物を表す言葉としても用いられる。
世界中で最も広く知られているキリスト教徒のシンボルは十字架であろう。欧米ではイクトゥスという魚のシンボルマークもよく使われる。それは「イエス、キリスト、神の子、救世主」というギリシア語の単語の頭文字を並べて作られた造語であるが、それがちょうど「魚」と同じ綴りとなることに由来する。 多様な信仰を持つ様々な団体が「クリスチャン」を自称している。一般的にキリスト教徒は、各々の信仰や神学上のある項目に基づいて分かれた教派(denomination
キリスト教徒の定義
伝統的教派である正教会、東方諸教会、カトリック教会、聖公会、および福音主義教会(ルター派と改革派教会)、長老派教会、メソジスト監督教会などのメインライン・プロテスタントでは、「クリスチャン」という肩書きは「父と子と聖霊の名において」(『マタイによる福音書』第28章19節)洗礼を受けたものだけに与えられる称号である。それゆえ、これらのグループの多くは成人の改宗者の洗礼に加えて乳児洗礼や幼児洗礼を進んで行っている。ただし、バプテスト教会は本人の自覚的信仰を重視するため、信仰告白のできない者(例えば乳幼児など)の洗礼を認めていない。
福音派(聖書信仰)の教会では新生(ボーン・アゲイン、Born again)した者のみをクリスチャンと認め、聖霊によって新生させられ、自覚的回心を経験し、新生した者のみに、父、御子、聖霊の三位一体の御名によって洗礼を授け、洗礼による新生を退ける。聖書を神の言葉と信じる信仰を堅持する。特に国教会に対する自由教会運動の歴史を持つ。幼児洗礼を認める教会では、教会員と両親が子供に信仰継承をさせる責任があるとする(新生キリスト教)。
キリストの教会(無楽器派 Church of Christ)、ボストンキリストの教会(日本では東京キリストの教会) 、Independent Christian Churchesといった教派では、悔い改めて「父と子と聖霊の名において」洗礼を受けた成人だけがキリスト教徒である、と説いている。つまり、成人の洗礼が非教徒から教徒への転換となる。
極端な自由主義神学的な教派では単にナザレのイエスの教えに従う人はクリスチャンであると考える。