キリギリス
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この項目では、キリギリス属の昆虫の総称について説明しています。その他の用法については「キリギリス (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "キリギリス" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2018年9月)

キリギリス
武蔵丘陵森林公園で撮影したキリギリス科(2017.10.8撮影)
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:バッタ目(直翅目) Orthoptera
亜目:キリギリス亜目(剣弁亜目) Ensifera
下目:キリギリス下目 Tettigoniidea
上科:キリギリス上科 Tettigonioidea
:キリギリス科 Tettigoniidae
亜科:キリギリス亜科 Tettigoniinae
:Gampsocleidini
:キリギリス属 Gampsocleis
Fieber1852
階級なし:キリギリス Gampsocleis spp.

英名
Japanese katydid



ニシキリギリス G. buergeri

ヒガシリキリギリス G. mikado

その他(本文参照)

キリギリス(螽?、螽斯、蛬)とは、バッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫のうち、日本の本州から九州地方に分布する種群すなわち、ヒガシキリギリスとニシキリギリスの総称。[1]あるいはそれらを同一種と見なし、亜種や型を認めない場合の標準和名である。
分布

日本では鳴く虫の代表のひとつとしてその名がよく知られている。かつてキリギリスの和名で知られたものは東北地方から九州地方まで分布するが、2000年代以降、それらは少なくともヒガシキリギリス(青森県?岡山県)とニシキリギリス(近畿地方?九州地方)の2種に分けるべきだと考えられている。更に細かく分けられる可能性もあるが未だ結論は出ていない。
形態

成虫の頭?翅端までの長さはヒガシキリギリスがオス25.5 ? 36.0mm、メス24.5 ? 37.0、ニシキリギリスがオス29.0 ? 37.0mm、メス30.0 ? 39.5mmで、ともにメスの方がやや大きい。

緑色を基調とする緑色型と、褐色を基調とする褐色型がある。

翅の長さも個体群によって長短の変異がある。左前翅が上になっている。一般にヒガシキリギリスでは翅が短く側面に黒斑が多く、ニシキリギリスでは翅が長く黒斑は1列程度か、あるいは全くない。ともに触角は長く、前脚には脚の直径より長い棘が列生する。オスは前翅に発音器をもち、メスは腹端に長い産卵器をもつ。

成虫の頭から翅端までの長さはおよそ24 ? 40mmほどで、生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じる。若齢幼虫は全身が緑色で頭部が大きい。
バッタとの比較

からだが短くて体高が高く、
触角が長い。成虫のの形は種類やオスメスでちがう。

音の受容体()が前脚の中ほどにある。バッタは胸と腹の間にある。

メスの尾部には刀のような産卵管が発達する。

前の2対の脚にはたくさんのトゲがあり、雑食性である。カマキリを捕食した例もある。[1]

生態

年1化で、成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。
分類

21世紀初頭では、日本列島には少なくとも4種のキリギリス属 Gampsocleis の昆虫が生息すると考えられている。

しかし、そのうち北海道のハネナガキリギリスと沖縄のオキナワキリギリスを除いたもの、すなわち青森県から鹿児島県の地域に分布するものは、20世紀末までただ1種のみであると見なされていた。その標準和名がキリギリスであり、学名はこの類としては日本で最も早く記載された G. buergeri (de Haan1843) が用いられて来た。

ところが、1990年代に日本のバッタ目の研究が盛んになり始めると、それまで「キリギリス G. buergeri」と一まとめにされていたものにも、地域ごとに様々な特徴をもつ個体群が存在することが知られるようになった。なかでも東日本と西日本とに分かれる広い分布域をもつ2群は明らかな別種と見なされ、1997年にそれぞれヒガシキリギリスとニシキリギリスと名付けられた[2]。また従来の学名 buergeri は、長崎産の標本に基づいて記載されたと推定されることから、これをニシキリギリスに対してのみ用い、ヒガシキリギリスにはかつて buergeri のシノニムとされていた mikado という種小名が宛てられるようになり[3]、その結果、従来のキリギリスという種の概念や、標準和名としてのキリギリスという名は使用されない傾向になった。

2006年に発行された日本初の網羅的なバッタ目図鑑である『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』などに従えば、従来キリギリスとされていたものは以下のように分類される。このように20世紀末期から急速に細分されるようになったが、分類に欠かせない分子系統解析などが十分に行われていないこともあり、日本のキリギリス種群の分類には未解明の部分も多い。
ニシキリギリス G. buergeri (de Haan1843)

本州西部(近畿中国)、四国九州に分布。以下の地理的変異があるとされる。
近畿地方のキリギリス
奈良県大宇陀町大淀町)に生息する。京都大阪にも類似個体群。これらはヒガシキリギリスに囲まれるように分布している。
シコクキリギリス
四国。
ミナミキリギリス
九州中南部。
ツシマキリギリス
対馬。対馬には長翅型と短?中翅型が生息し、前者はニシキリギリスに類似するが、短?中翅型には他に類似のものが知られておらず、これをツシマキリギリスとして分ける考えもある。長翅型は対馬南西部(美津島町加志 ? 厳原町小茂田)に、短 ? 中翅型(ツシマキリギリス)は対馬中部(峰町三根 ? 厳原町内山)に生息するとされる。
壱岐のキリギリス
壱岐島。短翅型。
五島のキリギリス
五島列島。長翅型。
屋久島、種子島のキリギリス
屋久島種子島。九州中南部のものに類似。
奄美大島のキリギリス
奄美大島沖永良部島( ? )。九州中南部のものに類似。
ヒガシキリギリス G. mikado Burr, 1899

青森県 ? 岡山県淡路島も含む)に分布。近畿地方ではニシキリギリスを取り巻くように分布している。以下の地理的変異があるとされる。
フジサワキリギリス
神奈川県藤沢市のごく一部に生息する。色彩や発音器はニシキリギリスに類似し、翅の形態はヒガシキリギリスに近く、両者の特徴を合わせもつ。


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