キラキラネーム
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具体的な人物名をその実例として記載することは、Wikipedia:存命人物の伝記の観点から好ましくありませんのでお控え下さい。

キラキラネームあるいはDQNネーム(ドキュンネーム)は、伝統的でない当て字、外国人名、創作物の登場人物名などを用いた奇抜な名前の総称[1]

1990年代半ば以降から増加し、2000年代前半?2010年代前半に全盛期を迎えた。命名は親の責任であるためにその者の親の自己満足・教養の無さが露呈する名付けと言われ、2000年代にはインターネットスラングとしてDQNネームと呼れてきたが[1]、2010年代以降にマスメディアでは批判的な意味を薄めた「キラキラネーム」が新たに造語され、以降のマスメディアではほぼ統一利用されている[2]
概要

そもそも、民法には命名行為について規定がなく、命名に際しては、漢字常用漢字表(2136字)と人名用漢字表(863字)の合計2999字であれば、自由に組み合わせて使える。出生届に「よみかた」があるが、これは住民基本台帳事務の処理上の利便のために設けられているものにすぎず、戸籍の欄には漢字の読み方が記載されない。このため、難解な読み方や、キラキラネームを付けることができる[3]。また人名では音訓の他に特殊な訓読をする人名訓(名乗り訓)の文化があり、行政手続に支障を来していた[4]

これについて、法務省2021年9月7日、戸籍に「読み仮名」を記載するかどうかの検討を、法制審議会に諮問した[5]。これはマイナンバー制度の導入などで「読み仮名が付されていない事が行政手続きなどのデジタル化の妨げになっている」との指摘も改正の背景にある。

2023年2月に戸籍法改正の要綱案が答申され、読みがなを片仮名で表記するとしていて「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」との規定を設けたうえで、法務省は「行きすぎた『キラキラネーム』など、社会に混乱を招く極端なものは記載されない。そのうえで、辞書に載っている読み方だけではなく、載っていなくても、社会に一定程度受け入れられる読み方であれば認められる方向」としている[6]。改正戸籍法は同年6月に成立し、2024年度中に施行される。これにより改正法の施行後は「戸籍の記載事項として、氏名の振り仮名を追加し、氏名の振り仮名の読み方は、氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない(戸籍に届け出た振り仮名の変更についても「名の変更」と同様に家庭裁判所の許可がが必要となる)」こととなった[7][8]

どんな名前や読みが「キラキラ」なのかは各個人の主観によるため、人によって定義は異なる[9]。例えばレオナ(Leona)は英語・ドイツ語・オランダ語圏では女性名であるが、日本では男性名として用いられる例(江崎玲於奈伊藤玲阿奈高山れおななど)があるものの、「キラキラネーム」とは呼ばれていない。また、外国人の親を持つ日本人や帰化した者の中には、日本では一般的でない名前の者(サニブラウン・アブデル・ハキームラモス瑠偉など)もいるが、これも「キラキラネーム」とは呼ばれていない。
歴史

キラキラネームは大正時代から存在しており、1929年(昭和4年)に発刊された荒木良造『姓名の研究』で「奇姓珍名集」としてキラキラネームが紹介されていた。

1980年代頃から「国際社会で通用する名前を」と、外国人にとって発音しやすい音を重視した命名が一種のトレンドとなった[10]。『キラキラネームの大研究』著者で文筆家の伊東ひとみによると、「キラキラネーム」と呼ばれる名前が出始めたのは1990年代半ば(1995年)ごろからで、この時は少なかったものの、コギャル世代が子供を産み始めた2000年代には急激に増加し、2000年代前半?2010年代前半に全盛期を迎えた。だが、2010年代後半以降、特に令和改元以降はブームも沈静化して急速に減少したと同時に、キラキラネームを名付ける世代の高年齢化も進んでいる。この事が原因で2000年代前半?2010年代前半に生まれた子供はキラキラネーム世代と言われ、Z世代ともおおむね重なる。

2000年代、常識的に考えがたい名前や、人名訓にもない読みをする名前、カタカナ名に音を当てはめたような当て字の多い名前の一部に対し、不良を意味するインターネットスラングであるDQN(ドキュン)の派生語として、DQNの親が名付けるような名前を意味する「DQNネーム」という言葉がインターネット上で流行した[11][12]

なお「DQN(ドキュン)」が侮辱や誹謗中傷に該当すると認めた判例がすでにあり、人の名前を「DQNネーム」と呼んで侮辱・誹謗する行為がなされた場合、発信者情報の開示や、民法上の不法行為や刑法上の侮辱罪名誉毀損罪などが問われうる[13][14]

2010年代に入ると、DQNネームに代わる類似の用語として「キラキラネーム」が用いられ始めた[15][16]。一説にはベネッセコーポレーション発行の育児雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』およびその増刊号の『名づけ特集』[17]の影響もあるといわれる[18]。読みにくいとされた「陽葵」のように一般化したとみられる名前もある[19]

一部の命名研究家はDQN(ドキュン)ネーム・キラキラネームともに中立的な立場に立った名称ではないとして、「珍奇ネーム」という用語を用いている[9]。「DQNネーム」と同様の表現として、評論家の呉智英が命名した「暴走万葉仮名」も存在する[20]
同様の事例

日本の歴史から見ると、兼好法師の随筆『徒然草』第百十六段[21]落語の『寿限無』、本居宣長の随筆『玉勝間』第十四巻[15]に記述されるように、子供に珍しい名前がつけられる現象は鎌倉時代(またはそれ以前)から存在し、名前にかかわる常識・トレンドも時代とともに変化してきた。たとえば21世紀には古風な名前の代表とされる女性名の「◯子」について言えば、小野妹子蘇我馬子など位の高い男性君子や貴族の名前であった時代(飛鳥時代)がある。その後、女性皇族の名前にも、「○子内親王」「○子女王」とするのが平安時代以降に定着した他、皇族でなくても例えば北条政子のように高貴な女性の名前として使われるようになった。ただし庶民に関して言えば、江戸時代宗門人別改帳によれば当時の大多数の百姓・町民女性の名前はひらがな二文字(「たね」「きく」「みえ」「くに」「かつ」「はな」「ふみ」など)であり、漢字名ですらなかった(ただし漢字二文字の珍しい名前も中には存在した)[22]


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