キョウチクトウ
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キョウチクトウ
キョウチクトウ
(2022年7月10日)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし:キク類 Asterids
階級なし:真正キク類I Euasterids I
:リンドウ目 Gentianales
:キョウチクトウ科 Apocynaceae
亜科:キョウチクトウ亜科 Apocynoideae
:Nerieae
:キョウチクトウ属 Nerium
:セイヨウキョウチクトウ N. oleander
変種:キョウチクトウ N. o. var. indicum

学名
Nerium oleander L. var. indicum (Mill.) O.Deg. et Greenwell (1952)[2]
シノニム


Nerium indicum Mill. (1768)[3]

和名
キョウチクトウ(夾竹桃)
英名
oleander
園芸品種


ヤエキョウチクトウ Nerium oleander var. indicum 'Plenum' (1994)[4]

キョウチクトウ(夾竹桃[5]学名: Nerium oleander var. indicum)は、キョウチクトウ科キョウチクトウ属常緑低木もしくは常緑小高木。庭園樹や街路樹に使われるが、中毒事例がある危険な有毒植物としても知られており、強力な毒成分(強心配糖体オレアンドリンなど)が含まれ、キョウチクトウを植えた周りの土壌や燃やして出た煙にも毒性が残る(参照:#毒性#薬用)。
名称

中国名は夾竹桃[2]和名のキョウチクトウは、漢名の「夾竹桃」を音読みにしたのが語源で、漢名はタケのように細く似ていること、モモに似ていると中国人が思ったことに由来する[6][5]属名の Nerium は、ギリシア語で「湿った」を意味し、この木が湿気を好むと考えられたことに由来し[5][注 1]、もともとは近縁のセイヨウキョウチクトウ(学名: N. oleander)が湿地に生えることからきている[6]
分布

インド原産[7]。日本へは、中国を経て江戸時代中期の享保年間(1716 - 1736年)、あるいは寛政年間(1789 - 1801年)に渡来したといわれる[7][6][5]。暑さや乾燥に強く、世界中では乾燥地で繁茂していて、大面積を占有して大きな藪をつくる[5]。原産のインドでは、河原や道路脇などに生えている[6]
特徴

常緑広葉樹の低木[7]。高さは数メートルになり、枝分かれが多い[8]互生[5]あるいは3枚が輪生[7]、針状の葉が重なり合って枝を覆うように生える[5]葉身は細長く光沢のある長楕円形で、両端がとがった形で厚い[7]。葉の裏面には細かいくぼみがあり、気孔はその内側に開く。

花は、熱帯地域ではほとんど一年中咲くが[8]、日本では夏期の6 - 9月ごろに開花する[7][8]花弁は基部が状、その先端で平らに開いて五弁に分かれ、それぞれがややプロペラ状に曲がる。花色は淡紅色がふつうだが、紅色、黄色、白など多数の園芸品種があり、八重咲きや大輪咲きの種もある[7][5]。数少ない夏の花木で、園芸種の数も多い[7]

日本では適切な花粉媒介者がいなかったり、挿し木で繁殖したクローンばかりということもあって、受粉に成功して果実が実ることはあまりないが[5]、ごくまれに果実が実る。果実は細長い袋状で[7]、熟すると縦に割れ、中からは長い褐色の綿毛を持った種子が出てくる。



白花

白花は一重咲き、桃色は八重咲きが多い。

果実

種子


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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