キューバ・リブレ
基本情報
種別ロングドリンク
作成技法ビルド
色黒褐色透明
度数12度[1] - 13度[2]
レシピの一例
ベースラム
装飾材料カットライム
材料ラム …… 45ml
ライム・ジュース …… 10ml
コーラ …… 95ml
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キューバ・リブレ(Cuba libre)とは、冷たいタイプのロングドリンクに分類される、ラム酒をベースとするカクテルの1つである。瓶詰のコーラを用いるカクテルとしては極めて古いものの一つ[3]。「世界で最もオーダーが多いカクテル」と呼ばれる[4]。 日本では英語とスペイン語が混ざって「キューバ・リブレ」と呼ばれることもある他、英語風に「キューバ・リバー」[3][5]、スペイン語風に「クーバ・リブレ」「クバ・リブレ」と呼ばれることもある。本稿では、以降キューバ・リブレの表記を用いる。なお、「キューバ・リバー」と呼ぶ場合に「キューバの河(Cuba River)」と勘違いしていることがある[3]。 第二次キューバ独立戦争の合言葉として使われた「Viva Cuba Libre(ビバ・クバ・リブレ、キューバの自由万歳)」にちなんで作られたカクテル[3]。第二次キューバ独立戦争は1898年4月に米西戦争となり、アメリカが勝利したことで、スペインはキューバの主権を破棄し、1902年5月20日にキューバは独立して1つの国家としての歴史をスタートする。その独立を祝う為に生まれたカクテルがまさしくキューバ・リブレであった[3]。 なお、コカ・コーラの誕生は1886年、瓶詰めとして販売されるようになったのは1894年からである[3]。 キューバ・リブレの考案者、発祥は不明であるが、バカルディキューバでは、以下のような説を自社のWebサイトで公開している[6]。キューバ米国軍政府
日本語での表記
歴史
1935年に刊行されたアルバート・スティーブンス・クロケット(Albert S Crockett)のカクテルブック『The Old Waldorf-Astoria Bar Book』には、キューバ・リブレが紹介されている。
1939年にチャールズ・H・ベイカー・ジュニア(英語版)が発表した『The Gentleman's Companion: Being an Exotic Cookery and Drinking』ではアメリカのノースカロライナ州、シアトル、メキシコシティといった広い範囲でキューバ・リブレ(もしくはラム酒のコーラ割り)が飲まれていることが報告されている[6]。また、アンドリューズ・シスターズによる1945年発売の曲『ラムとコカコーラ』も普及の助けとなった[6]。
以来、現在に至るまで、有名なロングドリンクの一つとして世界中で飲用されている。 キューバ・リブレのことを、単に「ラム・コーク(Rum and Coke)」や「ラム・コーラ」と呼ぶこともある。「ラム・コーラにライム・ジュースを加えたカクテルがキューバ・リブレ」と違いを説明されることもある[5]。
レシピの例
例1[7]
ラム = 45ml
ライム・ジュース = 10ml
コーラ = 95ml
カットしたライムの実 = 1個
氷を入れたグラスに、ラムとライム・ジュースを注ぐ。
コーラを注ぎ、軽くステアする。
カットライムをグラスに飾る。
例2[3]
ホワイト・ラム = 45ml
ライムの実 = 1/2個
コーラ = 適量
ライムの実からジュースを絞り、グラスに注ぐ。
グラスに氷を加える。
ラム、コーラをグラスに注ぎ、マドラーを添える。
例3[8]
ラム(ホワイトまたはゴールド) = 30ml
コーラ = 90ml程度
ライムの実 = 1/6個
氷を入れたグラスに、ラムを注ぐ。
コーラを注ぎ、軽くステアする。
カットしたライムを絞って入れる。
バリエーション
キャプテン・コーク (Captain and Coke)[9][10]
ラム酒にキャプテン・モルガン スパイスト・ラムを使用する。ライム・ジュースは使用しない。
ウィッチ・ドクター (Witch Doctor)[6]
コーラの代わりに、ドクターペッパーを使用する。
ホット・キューバ・リブレ (Hot Cuba Libre)[6]
キューバ・リブレにチリソースを加える。
文化における影響
ラムとコカコーラ - アンドリューズ・シスターズによる1945年発売の曲
ラム・コークはいかが - 大場久美子の曲。アルバム『微笑のメロディー』に収録。
トレーラーパークボーイズ - カナダのテレビドラマ。主要人物のジュリアンがキューバ・リブレを持ち歩いている。
関連項目
モンスターエナジー - 2018年4月に日本限定で「モンスター キューバリブレ」が発売された[11]。
出典^ YYT project 編『おうちでカクテル』池田書店、2007年、66頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-262-12918-1。