キュウリ
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キュウリ
キュウリ
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
階級なし:バラ類 rosids
階級なし:マメ類 fabids
:ウリ目 Cucurbitales
:ウリ科 Cucurbitaceae
:キュウリ属 Cucumis
:キュウリ C. sativus

学名
標準: Cucumis sativus L. (1753)[1]

狭義: Cucumis sativus L. var. tuberculatus Gabajev (1930)[2]
和名
キュウリ(胡瓜)
英名
Cucumber

キュウリ(胡瓜、学名: Cucumis sativus)は、ウリ科キュウリ属のつる性一年草、およびその果実である。野菜の一種として食用にされる[3]

かつては、熟した実も食用とされたが、甘みが薄いためにあまり好まれず、現在では未熟な実を食用とするようになった。インド北部、ヒマラヤ山麓原産。日本では平安時代から栽培され、大正以降によく利用されるようになった[4]
名称

和名キュウリの呼称は、実が熟すと黄色くなり、古く日本では黄色くなったものを食用にしていたといわれ、黄色いウリを意味する「黄瓜」(きうり)が語源とする説が有力とされる[4][5][6]。「胡瓜」の中国音(胡語)「クークワ」が日本人には発音しにくかったため、瓜を日本での読み「ウリ」と発音し、「クーウリ」から「キュウリ」となったものと考えられている[4]。現代の中国植物名は黄瓜(おうか)または、胡瓜(こか)という[5]漢字表記で使われる胡瓜の「」という字は中国から見た西方諸民族を指し、シルクロードを渡って来たことを意味している。その他の外国語表記は、英語名は common cucumber 、フランス語は concombre 、イタリア語は cetriolo である[7]

日本の地方により、別名でカラスウリ[5]、ツバウリ[5]ともよばれている。

キュウリの標準学名は Cucumis sativus [1]、狭義のキュウリとされる種は Cucumis sativus var. tuberculatus [2]である。
生態

開花時の雌花

開花時の雄花

インド原産[5]、またはヒマラヤ山麓が原産とされる、一年生のつる性の植物である[4]。広く畑で栽培されている[5]。栽培されているキュウリのうち、3分の2は生で食することができる。種子は暗発芽種子である。雌雄異花ではあるが、単為結果を行うため雄花が咲かなくとも結実する。

キュウリは、つるを伸ばしながら果実をつけるという、栄養生長と生殖生長を同時に行う[8]。元来、つるは地を這って伸びて、葉腋の節から巻きひげが伸びて他物にからんで躰を支える[9]。つるの生長は早く、1日に3センチメートル (cm) ほど伸びていく[10]。主に黄色く甘い香りのする花を咲かせるが、生育ステージや品種、温度条件により雄花と雌花の比率が異なる。概ね、雄花と雌花がそれぞれ対になる形で花を咲かせてゆく。葉は鋸歯状で大きく、果実を直射日光から防御する日よけとしての役割を持つ。長い円形の果実は生長が非常に早く、50センチメートル (cm) にまで達する事もある。熟すと苦味が出るため、その前に収穫して食べる。

果実色は濃緑が一般的だが、淡緑や白のものもある[11]。果実の表面に白い粉が吹いたようにも見えるろう状の物質はブルームで、水分の蒸発を防ぎ、果実の皮を保護する役割がある[12]。果実の表面にはイボがついているが、品種によってはイボがないものもある[12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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