この項目では、ドゥーム・メタルバンドのキャンドルマスについて説明しています。キリスト教の行事については「聖燭祭」をご覧ください。
キャンドルマス
Candlemass
エストニア公演 (2015年6月)
バンド ロゴ
基本情報
出身地 スウェーデン
ストックホルム県ストックホルム
ジャンルドゥームメタル
エピックメタル
北欧メタル
ゴシックメタル
活動期間1984年 - 1994年
1997年 - 現在
レーベルキャピトル・レコード
メタル・ブレイド・レコーズ
レストレス・レコーズ
キャンドルマス(Candlemass)は、スウェーデンのドゥームメタル・バンド。
同シーンの先駆者として知られ、その他のヘヴィメタルのサブジャンルにも強い影響を与えた[1]。1度解散したが、1997年以降から再始動を果たしている。
2013年「スウェーデンで最も偉大なHR/HMバンド」に選出。
背景・略歴
ドゥームメタル・バンド誕生(1984年 - 1994年)メサイア・マーコリン (Vo)
スウェーデンのHR/HMバンド「ネメシス」で活動していたヨハン・ランキスト (ボーカル)、レイフ・エドリング (ベース)が、同バンド解散後の1984年、マッツ・ビョークマン (ギター)、クラス・ベルグウォール (ギター)、マッズ・エクストローム (ドラム)とヘヴィメタル・バンド「キャンドルマス」を結成する。
1986年に『エピカス・ドゥーミカス・メタリカス』でアルバム・デビュー。翌年のセカンド・アルバムから早くもメンバー交代を実行し、強烈なインパクトを持つボーカリストのメサイア・マーコリン等が加入。1980年代にリリースしたアルバム群が高い評価を得たことから、ドゥーム・メタル系のパイオニアとして認知されるようになる。
マーコリン脱退後の1992年に、実力派シンガーのトーマス・ヴィクストロムが加入するも、中心メンバーであるエドリングが別プロジェクト立ち上げる要因も重なり、1994年にバンドは一旦解散する。
再始動 - 以降(1997年 - 現在)シンボルのドクロ十字 (2005年 ドイツ公演)
エドリングは、自身がスタートさせたプロジェクト「Abstrakt Algebra」が軌道に乗らないと感じ、1997年にアーチ・エネミーのマイケル・アモット (ギター)をはじめ、新たなメンバー編成でバンドを再興する。翌年、「Abstrakt Algebra」のマテリアルを使用したアルバム『暗黒への飛翔』を、キャンドルマス名義でリリース。
2002年には、かつて1980年代に於ける全盛期のラインナップを招集し、メモリアル的な活動を展開する[2]。このメンバーでアルバム制作に着手するも、方向性の違いが浮き彫りになり活動は再び停止した。
冷却期間を置いてからの2004年11月、バンド活動を再開。前回に構想していたアルバムを完成させ、タイトルにバンド名を冠した『Candlemass』を翌年リリースする。結成20周年を迎え、地元でスウェーデン版グラミー賞を受賞。2013年には「スウェーデンで最も偉大なHR/HMバンド」に選出された。
その間、ボーカリストの変遷を経て、2012年にリリースした11thアルバム『葬送詩篇』が、最後のスタジオ・アルバムになると示唆していたが撤回。初代ボーカルのヨハン・ランキストが32年ぶりに復帰し[3]、2019年に6年半ぶりの12thアルバム『ザ・ドア・トゥ・ドゥーム』をリリースする[4]。 2016年秋にHR/HMフェス「LOUD PARK 16」出演のため、初来日[5]。 デビュー以来、ドゥームメタル/エピックメタルのスタイルを一貫している。 前身バンド・ネメシスからの雛形だったダウナーなサウンドが、デビュー・アルバム『エピカス・ドゥーミカス・メタリカス (Epicus Doomicus Metallicus)』以降で開花し、「Doomicus Metallicus」という綴りが後にジャンルとして形成する「ドゥームメタル (Doom Metal)」の由来となった。また、「Epicus」ともあるように「エピックメタル (Epic Metal)」的要素も取り入れている。後のメタル・シーンでは、これらを基にした「ストーナー・ドゥーム」「エピック・ドゥーム」「ゴシックメタル」など、様々なドゥーム・メタルの系譜へと細分化していった。
来日
サウンド・スタイル
メンバー
ヨハン・ランキスト (Johan Langqvist) - ボーカル (1984年-1987年、2018年- )
レイフ・エドリング (Leif Edling) - ベース (1984年- )
マッツ・ビョークマン (Mats Bjorkman) - リズムギター (1984年-1994年、2002年- )
ラーズ・ヨハンソン (Lars Johansson) - リードギター (1987年-1994年、2002年- )
ヤン・リンドー (Jan Lindh) - ドラム (1987年-1994年、2002年- )
レイフ・エドリング (B) 2017年
マッツ・ビョークマン (G) 2017年
ラーズ・ヨハンソン (G) 2017年
ヤン・リンドー (Ds) 2015年
旧メンバー
クラス・ベルグウォール (Klas Bergwall) - リードギター (1984年-1987年)
マッツ・エクストローム (Mats Ekstrom) - ドラム (1984年?1987年)
メサイア・マーコリン (Messiah Marcolin) - ボーカル (1987年-1991年、2002年-2006年)
トーマス・ヴィクストロム (Thomas Vikstrom) - ボーカル (1991年-1994年)
カール・ウェストホルム (Carl Westholm) - キーボード (1997年-1999年)
マイケル・アモット (Michael Amott) - リードギター (1997年-1999年)
ビョルン・フロードヴィスト (Bjorn Flodkvist) - ボーカル (1997年-2002年)
イーヨ・パーコヴィック (Jejo Perkovic) - ドラム (1997年-2002年)
マッツ・スタール (Mats Stahl) - リード/リズムギター (1999年-2002年)
ロバート・ロウ (Robert Lowe) - ボーカル (2006年-2012年)
マッツ・レヴィン (Mats Leven) - ボーカル (2012年-2018年)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
『エピカス・ドゥーミカス・メタリカス』 - Epicus Doomicus Metallicus (1986年)
『ナイトフォール』 - Nightfall
『エインシャント・ドリームス?太古の夢』 - Ancient Dreams (1988年)
『テイルズ・オブ・クリエイション?創生神話』 - Tales of Creation (1989年)
『チャプターVI?第六章』 - Chapter VI (1992年)