キャンディマン
Candyman
監督バーナード・ローズ
脚本バーナード・ローズ
原作クライヴ・バーカー
(『禁じられた場所』より)
製作スティーヴ・ゴリン
アラン・プール
シガージョン・サイヴァッツォン
製作総指揮クライヴ・バーカー
出演者ヴァージニア・マドセン
トニー・トッド
音楽フィリップ・グラス
撮影アンソニー・B・リッチモンド
編集ダン・レイ
製作会社プロパガンダ・フィルムズ
『キャンディマン』(原題: Candyman)は、バーナード・ローズ監督による1992年公開のアメリカ合衆国のホラー映画。クライヴ・バーカーの小説『禁じられた場所』(『Books of Blood』に収録されている『The Forbidden』)を映画化し、バーカー自身が製作総指揮を手掛けている。主演のヴァージニア・マドセンが第19回サターン主演女優賞を受賞した。
本作の続編として『キャンディマン2』『キャンディマン3(英語版)』が製作され、2021年にはニア・ダコスタ(英語版)監督による同じタイトルの直接の続編が公開された。
あらすじのことを知る。キャンディマンとはその名前を鏡に向かって5回呼ぶと現れて、その召喚者を右腕の血にまみれた根元に付いた鈎(かぎ)で殺す霊である。ヘレンはクララという女性がベビーシッター中に殺されたことを知り、その都市伝説に意欲的に取り組むことにする。彼女は清掃作業の女性2人からルーシー・ジーンという女性のことを教わる。ルーシーは評判の悪いカブリニ・グリーン公営住宅の住人で、キャンディマンに殺されたのだと噂されていた。ヘレンはその付近で類似の殺人事件が25件起きていることを突き止める。伝説を冗談だと思って、ヘレンとバーナデット・ウォルシュは浴室の鏡に向かってキャンディマンの名を5度口にするが、やはり何事も起きない。
ヘレンとバーナデットはカブリニ・グリーンの住人らが苦しい生活に耐えるためキャンディマン伝説をどう利用してきたかについて共同論文に取り組む。2人はルーシー・ジーンの殺害現場を訪ね、ヘレンはキャンディマンへの供え物が残されている部屋を見つける。その後、2人はルーシーの隣人で、アンソニーという赤ん坊を育児中のシングルマザー、アン=マリー・マッコイと知り合う。
その晩、ヘレンと夫のトレヴァーはキャンディマン伝説の権威であるフィリップ・パーセル教授と食事をともにする。パーセルの説明によると、キャンディマンは奴隷の息子として1800年代後半に生まれ、長じて裕福な白人の肖像画を手掛ける高名な人気画家となった。だが、そうした白人家庭の娘と恋に落ち、子どもをもうけると、娘の父親は彼を私刑にしようと群衆を仕向けた。群衆は彼を捕えるや、右手を切り落とし、養蜂場から持ち出した蜂の巣を塗りつけたので、集まった大量の蜂に刺されて死亡した。その亡骸は薪の山で焼かれ、遺灰はのちにカブリニ・グリーン住宅が建つことになる土地に撒き散らされた。
ヘレンがカブリニ・グリーンに戻ると、キャンディマンを名乗る男に襲われる。