キャプテン・マーベル_(DCコミックス)
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同名のマーベル・キャラクターについては「キャプテン・マーベル (マーベル・コミック)」をご覧ください。

「シャザム」はこの項目へ転送されています。アプリケーションについては「Shazam (アプリケーション)」を、アニメーションについては「シャザム (アニメ)」をご覧ください。

キャプテン・マーベル/シャザム

出版の情報
出版者フォーセットコミックス(英語版)
DCコミックス
初登場Whiz Comics #2 (1940年2月)
クリエイターC・C・ベック
ビル・パーカー
作中の情報
本名ビリー・バットソン
種族人間
出身地フォーセット・シティ
所属チームマーベル・ファミリー
スコードロン・オブ・ジャスティス
ジャスティス・リーグ
ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ
パートナーメアリー・マーベル
キャプテン・マーベル・Jr
著名な別名キャプテン・サンダー
能力

ソロモンの知恵

ヘラクレスの剛力

アトラスのスタミナ

ゼウスの万能

アキレスの勇気

マーキュリーの神速

キャプテン・マーベル(Captain Marvel)は、シャザム(Shazam、英語発音: [???zam])としても知られている架空のスーパーヒーローで、元々はフォーセット・コミックス社が発行し、現在はDCコミックスが発行しているアメリカン・コミックスに登場する。アーティストのC・C・ベックとライターのビル・パーカーが1939年にこのキャラクターを生み出した。キャプテン・マーベルは、フォーセット・コミックス発行のウィズ・コミックス2号(表紙は1940年2月)に初登場した。

彼は少年ビリー・バットソン(Billy Batson)の分身であり、魔法の言葉「シャザム!」("Shazam!")(6人の「不死身の長老」の頭文字。ソロモンヘラクレスアトラスゼウスアキレスマーキュリーの6人の不死身の長老の頭文字をとったもの)と唱えることで、超人的な力、スピード、飛行などの能力を持つコスチュームを着た大人に変身することができる。主な宿敵であるドクター・シヴァナ、ブラック・アダム、ミスター・マインドなどの、The Monster Society of Evilとして連携している悪党たちと戦う。
概要

初期においてはコミックのタイトルでもあった[1]。和訳表記については「キャプテン・マーヴル」などの表記ゆれもある[2][3]。なお、『マーベル・ファミリー(英語版)』もコミックのタイトルである[4][5]。本項ではマーベル・ファミリーのメンバーであるメアリー・マーベルとキャプテン・マーベル・Jrについても説明する[6]

初登場は1940年2月発行の『ウィズ・コミックス』第2号[7]。出版社はフォーセットコミックス。1939年にC. C.ベック(C. C. Beck)とビル・パーカー(Bill Parker)によって創造された。「思春期の幻想を生かす」という前提に基づき、ビリー・バットソン少年のオルター・エゴ(別人格)としてキャプテン・マーベルは設定された[7]

フォーセット・シティに住むビリーの職業は、ウィズ・ラジオのアナウンサーである[7]。時空を超えた永遠の岩(ロック・オブ・エターニティ)に住む魔術師シャザムにより、善の戦士に選ばれた少年ビリーは、「シャザム」という呪文を唱えると魔法の稲妻に打たれ、6人分のスーパーパワーを持った大人のスーパーヒーローに変身する[7]。メアリー・マーベルとキャプテン・マーベル・Jrのように幾人かの友人や家族もビリーの能力を共有しており、マーベル・ファミリーという仲間を有している。メアリーも変身の際には同じキーワードを使用するが、キャプテン・マーベル・Jrの場合は「キャプテン・マーベル!」である。

なお、『キャプテン・マーベル』と『マーベル・ファミリー』ともに「スーパーマンの盗作」とDCコミックスから訴えられており、1950年代には売り上げが落ち廃刊となっている。DCが版権を取得したのは1970年代であり、この時マーベル・コミックが社名などでマーベルを商標登録していたため、『キャプテン・マーベル』の使用を避け『Shazam!』に改題された[8]。2011年より開始したDCコミックスのリニューアル展開New52ではヒーローの名称もShazam!(シャザム)に改められた。
人物

本名:ウィリアム・ジョセフ・"ビリー"・バットソン (William Joseph "Billy" Batson)

ビリーの両親は考古学者であった。二人は、ビリーとメアリーという幼い双子を連れ、エジプトラムセス2世の墓を調査していたが、助手のテオ・アダム(ブラックアダム(英語版))により殺害される。姉と離れ離れになり、ビリーは父の弟であるエベネザーに引き取られたが、彼の目当ては遺産であり、ビリーは追い出されてしまう。ビリーはフォーセット・シティで新聞売りとして生計を立てるようになったが、ホームレス同然で、地下鉄の駅で夜を過ごすことも珍しくなかった。

ある夜、地下鉄のトンネルから謎の男が呼びかけてきた。ビリーが誘いに乗ると、そこにはルーン文字ヒエログリフ(神聖文字)が刻まれた、壮麗な列車があった。列車は二人を乗せて地下を走った。到着したのは洞窟の入り口で、そこには7つの大罪(「驕り」、「妬み」、「執着」、「怒り」、「利己」、「怠惰」、「不正義)を模った石碑が並んでいた[7]。洞窟の中には、数千年に渡る人類の守護者・魔術師シャザムが待っていた。シャザムはビリーを後継者と認め、魔力の全てを与えることにした。

こうしてビリーは、6人の神々の力を発揮するキャプテン・マーベルへの変身能力を身につけたのだった。そして、後に「謎の男はビリーの父親の幽霊だった」と判明し、ビリーは 姉を探す決意を新たにした。ラジオのアナウンサーとなるのはこの後である。
S.H.A.Z.A.M. (6つの能力)

キャプテン・マーベルの能力は、彼ら6柱の神々に由来する(頭文字を並べると「SHAZAM(シャザム)」となる)。なお、叡智、剛力といった形容は『DCキャラクター大事典』による[7]


Solomon(ソロモン)の叡智

科学や、既知の言語の大半などを膨大に収録している学術知識へ、即時にアクセスする。卓越した映像記憶能力と、鋭敏な知力を発揮できる。象形文字を読んで解読し、学んだことを全て思い出し、長い数学の方程式を解くことができる。(この世での)神による現象をよく理解する、必要な時には助言と忠告をもたらす。初期の物語では、催眠能力もあった。


Hercules(ハーキュリーズ)の剛力

著しく強大なパワーを有する。容易に鋼鉄を曲げ、パンチで壁を貫き通し、巨大な物体(南アメリカ大陸の大きさのものまで)を持ち上げることができる。


Atlas(アトラース)の体力

スタミナの根源。ほとんどの種類の極端な物理的攻撃に耐えて生き残り、攻撃の痛手を治すことができる。さらに、食事や睡眠、呼吸などの必要がなくなり、宇宙空間で独力で生き残ることができる。いくつかの物語では、危機の前に、この能力により彼が不死身だと暗示された。


Zeus(ゼウス)の全能

変身時に、魔法の稲妻に火をつける。稲妻から身をかわして、それを相手やターゲットにぶつける(稲妻を武器として使用する)。肉体および精神的能力を高め、あらゆる魔法の呪文や攻撃に抵抗できるようにする。魔法の稲妻には、このほかにいくつかの用途があり、例えば、ビリーに毒が盛られた場合には、キャプテン・マーベルに変身すると、ビリーは生き残ることができる。いくつかの物語では、危機前に、この能力により彼が不死身だと主張された。魔法の稲妻は、マーベル・ファミリーにぶつけると彼らの変身を解くことができる。そして、永遠の岩で次元間の旅を支援する。


Achilles(アキレス)の勇気

勇敢さの源。大抵の精神的な攻撃に対して、不屈の精神を発揮する。ある物語では、彼に戦いの技能を与えていると主張されている。Trials of Shazam!というミニシリーズでは、この点はアキレスのほぼ不死身なことに変更された。


Mercury(マーキュリー)の神速

超人的なスピードで動き、飛ぶことができる(古い漫画では、長い距離を跳ぶことができるだけだった)。光の速度よりも速く飛び、永遠の岩まで飛行する能力を与える。
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