キャプテン・フィリップス
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キャプテン・フィリップス
Captain Phillips

監督ポール・グリーングラス
脚本ビリー・レイ
原作リチャード・フィリップス(英語版)
ステファン・タルティ
『キャプテンの責務(英語版)』
製作スコット・ルーディン
マイケル・デ・ルカ
デイナ・ブルネッティ(英語版)
製作総指揮エリ・ブッシュ
グレゴリー・グッドマン(英語版)
ケヴィン・スペイシー
出演者トム・ハンクス
バーカッド・アブディ
バーカッド・アブディラマン
ファイサル・アメッド(英語版)
キャサリン・キーナー
デヴィッド・ウォーショフスキー
コーリイ・ジョンソン
マックス・マーティーニ
ユル・ヴァスケス
クリス・マルケイ
音楽ヘンリー・ジャックマン[1]
撮影バリー・アクロイド
編集クリストファー・ラウズ
製作会社マイケル・デ・ルカ・プロダクションズ
スコット・ルーディン・プロダクションズ
トリガー・ストリート・プロダクション
配給コロンビア ピクチャーズ
公開 2013年10月11日
2013年11月29日
上映時間134分[2]
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
ソマリア語
製作費$55,000,000[3]
興行収入$106,744,896[3]
$217,444,938[3]
5億7000万円[4]
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『キャプテン・フィリップス』(Captain Phillips)は、ポール・グリーングラス監督、トム・ハンクス主演による2013年アメリカ映画である。2009年に発生したマースク・アラバマ号乗っ取り事件ソマリア海賊の人質となったリチャード・フィリップス(英語版)を描く伝記映画であり、フィリップスとステファン・タルティによる書籍『キャプテンの責務(英語版)』を基にビリー・レイが脚本を執筆した。製作はスコット・ルーディンマイケル・デ・ルカ、デイナ・ブルネッティである[5]

2013年9月にニューヨーク映画祭でプレミア上映された後[6]、10月11日より北米で一般公開された[7][8][9]
あらすじ

2009年4月、ソマリア人漁師のアブディワリ・ムセたちは、彼らのボスから金を稼ぐよう強要され、ムセはノール・ナジェとワリド・エルミ、10代半ばのアダン・ビラルを連れて海賊行為を準備していた。リチャード・フィリップス船長が舵を取るコンテナ船「マースク・アラバマ」号はアデン湾からモンバサへ向かう途上のソマリア沖で訓練を開始する。武装集団のボートの接近を発見したフィリップス船長は海賊行為を警戒して警備対策を強化し、海賊の追跡を振り切る。翌日にムセたち4人のソマリア人海賊が再び現れ、フィリップスたちはホースで放水して追い払おうとするが、海賊は梯子を使って船に侵入してシージャックされてしまう。

海賊がブリッジに乗り込む前に、フィリップスは乗組員を機関室に隠れさせる。海賊に脅されたフィリップスは、リーダーのムセらを乗組員のところに連れて行くと見せかけて密かに乗組員へ海賊が行く場所を知らせ、彼らが隠れられるようにする。乗組員たちも連携して海賊の隙を探し、海賊リーダーのムセを捕らえ人質にする。乗組員たちはムセを解放する条件として海賊に下船を求めるが、海賊は救命ボートに乗ると船長を解放せずボートを海へ落とし、船長は人質として連れ去られてしまう。

ムセたちは村に戻りフィリップスを人質に身代金を得ようと考えるが、通報を受けた駆逐艦「ベインブリッジ」に発見される。艦長のカステラーノはフィリップスを解放するように交渉を持ちかけるが、ムセたちに拒否されてしまう。救出作戦はシールズが主導して計画が進められ、一方でフィリップスは隙を突いて救命艇から逃げ出すが失敗して連れ戻されてしまう。

シールズは「村の長老たちを呼んで身代金交渉を行う」と告げ、ムセは交渉するため「ベインブリッジ」に向かい、シールズは救命艇に残った海賊たちの狙撃準備に入る。フィリップスは家族への手紙を書き始めるが、ナジェに手紙を取り上げられ、激怒したフィリップスと殴り合いになる。ナジェはフィリップスを拘束して殺そうとするが、狙撃ポイントに救命艇を誘い込んだシールズの狙撃でナジェたちは射殺され、ムセも「ベインブリッジ」内で拘束される。救出されたフィリップスは家族との再会を果たし、1年後に船長の職務に復帰する。
キャスト
リチャード・フィリップス
(英語版)船長
演 - トム・ハンクス、日本語吹替 - 江原正士本作の主人公であるマースク・アラバマ号の船長。バーモント州アンダーヒル在住のマースク海運に勤めている53歳のベテラン船長で、ケニアに援助物資を送る3ヶ月の任務に就くため、家族と別れオマーンサラーラ港に向けて出発する。とても真面目で出航前の点検を怠らず、海賊が侵入したときも船員と貨物を守ろうとするなど責任感が強い。冷静な判断能力を持っており、船が海賊に乗っ取られた後も脅されつつ事態の収拾を図ろうとする。私生活では、妻のアンドレアとの間に2人の子供がいる家族思いの父親。それだけに置いてきた家族を心配している。
アブディワリ・ムセ(英語版)
演 - バーカッド・アブディ、日本語吹替 - 津田健次郎海賊のリーダー。ソマリアエイルで漁師をしていたが、外国漁船の乱獲によって不漁になったため、村の最高指導者に海賊を強要される。とても痩せているため、アサドなど他の海賊グループから馬鹿にされているが、度胸があり、無線の通報を聞いても動じない。フィリップス船長がアイルランド系だと知り、船長のことを“アイリッシュ“と呼ぶ。また、船長に対する海賊行為はあくまでもビジネスで、船長はあくまで身代金のための保険であり、傷つけるつもりはないと発言する。最後は33年の懲役の刑を受ける。
アダン・ビラル
演 - バーカッド・アブディラマン、日本語吹替 - 手塚祐介海賊の最年少メンバー。海賊を志願してムセに同行し、彼らの命令に忠実に従う少年。ガラスで怪我をした足を船長に手当てされたことを機に、船長に手助けするようになる。
ノール・ナジェ
演 - ファイサル・アメッド(英語版)、日本語吹替 - 小松史法海賊のメンバー。力が強く気性が荒い人物で、船長になにかと因縁をつけ暴力を振るい、人質である船長を殺そうとする。
ワリド・エルミ
演 - マハト・M・アリ、日本語吹替 - 野沢聡海賊のメンバー。口数の少ない救命ボートの操縦係。ナジェに比べると穏やかな性格で、暴力を振るうナジェをなだめる。
シェーン・マーフィー
演 - マイケル・チャーナス、日本語吹替 - 坂詰貴之マースク・アラバマ号の一等航海士。危険を顧みず放水ホースを直しにいく。
アンドレア・フィリップス
演 - キャサリン・キーナー、日本語吹替 - 増子倭文江フィリップスの妻で病院に勤務する看護師。彼を空港まで見送る。
マイク・ペリー
演 - デヴィッド・ウォーショフスキー、日本語吹替 - 星野充昭マースク・アラバマ号の機関長


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