キャッツ_(ミュージカル)
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キャッツ
Cats
主要出演者一同
作曲アンドルー・ロイド・ウェバー
作詞T・S・エリオット
原作T・S・エリオットキャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(The Old Possum's Book of Practical Cats)
上演1981年 ロンドン(初演)
1982年 ニューヨーク(初演)
1983年 日本(初演)
受賞ローレンス・オリヴィエ賞 最優秀新作ミュージカル賞
トニー賞 ミュージカル作品賞
トニー賞 ミュージカル脚本賞
トニー賞 オリジナル楽曲賞
ウェブサイト ⇒http://www.catsthemusical.com/
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『キャッツ』(Cats)は、T・S・エリオットによる詩集『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(The Old Possum's Book of Practical Cats)を元にした、アンドルー・ロイド・ウェバーが作曲を手掛けたミュージカル作品である。

マンカストラップ、ラム・タム・タガーといった個性的な猫たちが都会のごみ捨て場を舞台に、踊りと歌を繰り広げる。人間が一切出てこない演出と振付が特徴となっている。ニューヨークでの連続上演回数は、2006年1月9日に『オペラ座の怪人』に抜かれるまでブロードウェイでのロングラン公演記録であった。世界で興行が最も成功したミュージカル作品のひとつである。

2019年時点で、全世界での観客動員数は7300万人を上回る[1]

2019年12月20日、本作を原作としたトム・フーパーの監督による長編映画『キャッツ』が米国で公開[2]。日本では2020年1月24日公開。
作品
オリジナル・スタッフ

製作:
キャメロン・マッキントッシュ

作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー

原作・詞:T・S・エリオットキャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(The Old Possum's Book of Practical Cats)

台本:アンドルー・ロイド・ウェバー、トレヴァー・ナン

振付:ジリアン・リン

演出:トレヴァー・ナン

受賞

1983年トニー賞において、以下の10部門にノミネート(うち、男優賞に2人ノミネート)。7部門で受賞[3]

ミュージカル作品賞(受賞)

ミュージカル助演男優賞(マンカストラップ役のハリー・グローナー(Harry Groener)、アスパラガス役のステファン・ハナン(Stephen Hanan)に対して)

ミュージカル助演女優賞(受賞 - グリザベラ役のベティ・バックリー(Betty Buckley)に対して)

ミュージカル脚本賞(受賞)

オリジナル楽曲賞(受賞 - アンドルー・ロイド・ウェバー、TT・S・エリオットに対して)

ミュージカル装置デザイン賞

ミュージカル衣装デザイン賞(受賞)

ミュージカル照明デザイン賞(受賞)

ミュージカル演出賞(受賞)

振付賞

概要

イギリスの文学者、T・S・エリオットの詩集「キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法[注 1](The Old Possum's Book of Practical Cats)にアンドルー・ロイド・ウェバーが曲をつけた。しかし、一部の曲は演出家のトレヴァー・ナンらによって作詞されている。代表曲「メモリー」は、T・S・エリオットの未完の草稿を基に、トレヴァー・ナンが歌詞を書き下ろした。

トレヴァー・ナンによる演出で、1981年5月11日ロンドン、ウエストエンドのニューロンドン劇場で初演された。ロンドンでの公演や日本の仮設劇場公演では、舞台全体が回転する回り舞台を使用し、開演にあたって裏返しになった舞台を180度回転する。

初演時には娼婦猫のグリザベラをジュディ・デンチ[注 2]が演じる予定であったがアキレス腱断裂で出演できなくなったため、代役として『エビータ』の主役を務めたエレイン・ペイジが抜擢され、彼女の歌う「メモリー」が世界的なヒットソングとなった。

なお、公演が行なわれる国や時期により演出が微妙に変化するため、登場する猫の数・種類や振付が異なる場合が多い。日本でも初期にあったランパスキャットのナンバーが削除されたり、1999年の福岡公演から振付が大幅に変更されたりしている。また海賊猫グロールタイガーの場面とナンバーが追加されたのはアメリカ公演からである。
登場する猫

英語表記アルファベット順で記載する。公演の演出によって登場しない猫もいる。日本版(劇団四季版)で登場する猫については後述する。
アドメートス(Admetus、コーラス)
若いオス猫。各種公演版の多くで同じ役者がマキャヴィティを演じる。プラートーと取り換え可能な役であり、幾つかの公演版では登場しない。映像版ではランパスキャットを演じる猫。
アロンゾ(Alonzo、
バリトン
少しセクシーな黒と白のオス猫。アメリカ版とドイツ初演版では黒と金色。マンカストラップの右腕的存在と見なされている。多くの公演版でランパスキャットを演じる。
アスパラガス(Asparagus、バリトン)
劇場猫(the Theatrical Cat)ガス(Gus)。「ガス?劇場猫」のナンバーでは年寄り猫とグロールタイガー、それ以外では少し若い姿でコーラスに参加している。映像版ではガスとアスパラガスは別の猫であり、俳優も異なる。各種公演版で、ガスを演じる役者がバストファー・ジョーンズを演じる。
ビル・ベイリー(Bill Bailey、コーラス)
黒と白とブラウンの若いオスの猫。タンブルブルータスと取替え可能な役として扱われる。幾つかの公演版では登場しない。
ボンバルリーナ(Bombalurina、メゾ=ソプラノ
セクシーな赤いメス猫。メス猫のリーダーである女王("Queen")猫であると見られることが多い。ディミータと親密。
バストファー・ジョーンズ(Bustopher Jones、バリトン)
25ポンド(約11.5kg)ある太っちょ猫。お洒落なタキシードを着て白いスパッツをはいている。上流階級街である「セント・ジェームズ街」に住む猫として、他の猫たちに敬意を払われている。
カーバケッティ(Carbucketty、テノール
カーバケッティはT.S.エリオットの「ドタバタ芝居の猫(knockabout cat)」から取られている名前。パウンシバル(Pouncival)と取替え可能な役として扱われ、幾つかの公演版では登場しない。
カッサンドラ(Cassandra、ソプラノ
茶色とクリーム色のメス猫。毛が短く(レッグウォーマーなどを着用しない唯一の猫)、細い尾や小さな耳が特徴的な猫で、どこかミステリアスな雰囲気を持つ。
コリコパット(Coricopat、コーラス)
タントミールと二卵性双生児でオス猫。優れた直感力を持つ、あるいは超自然的な能力を持つ猫として登場する。幾つかの公演版では登場しない。
ディミータ(Demeter、アルト)
はねっ返りながら少し神経質な所もあるメス猫。欧米の"キャッツ"私設ファンクラブの多くは、ディミータの性格は彼女の過去(以前にマキャヴィティに襲撃された経験があるのかも知れない)が何らかの悪影響をもたらしているためと考えている。ボンバルリーナと親密。
エレクトラ(Electra、メゾ=ソプラノ)
オレンジと黒のブチの子猫。エトセトラ(Etcetera)と同じく、ラム・タム・タガーのファン。
エトセトラ(Etcetera、メゾ=ソプラノ)
楽しげで活発な性格の子猫。 ラム・タム・タガーの大ファン。幾つかの公演版では登場しない。
エグゾティカ(Exotica、コーラス)
映像版のみに登場するメス猫。フェミ・タイラー(en:Femi Taylor)のために特に作られた役(フェミ・タイラーはタントミールのオリジナル・キャスト)。
ジョージ(George、コーラス)
オスの子猫。幾つかの公演版では登場しない。
ギルバート(Gilbert、あるいはGhengis、ソプラニスタ
劇中劇"Growltiger's Last Stand"に登場する、サイアミーズ(シャム猫軍)のリーダー。グロールタイガー追討の指揮を執っている。通常、マンゴジェリー、タンブルブルータス、コリコパットを演じる役者が演じている。
グリザベラ(Grizabella、ソプラノ)
かつては魅力的な娼婦猫だったが今や美貌を失い、ただ受け入れられることのみを望んでいる猫。周囲からは疎まれているが、シラバブ(及びオールドデュトロノミー)だけは彼女を見捨てないでいる。『キャッツ』のテーマ曲でもある「メモリー」を歌い上げる。
グリドルボーン(Griddlebone、 コントラルト
レディ・グリドルボーン(Lady Griddlebone)。


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