キモレステス目
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キモレステス目 Cimolesta
コピドドン Kopidodon macrognathus
地質時代
白亜紀末期 - 現世(?)
分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
亜綱:獣亜綱 Theria
下綱:真獣下綱 Eutheria
上目:ローラシア獣上目 Laurasiatheria
階級なし:野獣類 Ferae
:†キモレステス目 Cimolesta

学名
Cimolesta McKenna1975
シノニム

Cimolestiformes Kinman, 1994
亜目[1]


†ディデルフォドゥス亜目 Didelphodonta

†幻獣亜目 Apatotheria

紐歯亜目 Taeniodonta

†裂歯亜目 Tillodonta

汎歯亜目 Pantodonta

†パントレステス亜目 Pantolesta

†プトレマイア亜目 Ptolemaiida

有鱗亜目 Pholidota

ウィキスピーシーズにキモレステス目に関する情報があります。

ウィキメディア・コモンズには、キモレステス目に関連するカテゴリがあります。

キモレステス目(キモレステスもく、Cimolesta)は、哺乳類の絶滅したの1つである。永らく系統不明であったいくつかの目を束ねるクレードとして1975年マッケナおよびベルによって設定された[2]
目次

1 特徴

2 亜目

3 科

4 系統位置

5 出典・脚注

特徴

キモレステス目は極めて体型、歯式、生態の多様性に富んだグループであった。ただ概して言うならば、齧歯目イタチオポッサムと表面的な類似が見られる(ただしこれらのうち系統的にいくぶん近いのはイタチのみである)。

歯式は基本的に、原始的な 3.1.4.3/3.1.4.3 を保っているが、パレオリクテス科では 3.1.3.3/3.1.3.3 に減っている[3]
亜目

含まれる亜目(あるいは目)は以下のとおり[1]。各グループに目の階級を与え、それらを束ねるクレードのキモレステス類には目から上目にかけての適当な階級を与える場合もある[4][3]
†ディデルフォドゥス類 Didelphodonta 
虫食性の小動物。これには、キモレステス目の模式であり、食肉目の祖先かもしれないキモレステス Cimolestes が含まれる。
†幻獣類 Apatotheria 
齧歯目ないし食虫目に似た、虫食性の動物[2]。古い分類では食虫目または原真獣目。
紐歯類 Taeniodonta 
大きな鉤爪、長い杭状の歯を持っていた。雑食性、草(根)食性[5][6][2]
†裂歯類 Tillodonta 
齧歯目に似た切歯を持ち、大型のものはクマ大に達した[5][6]
汎歯類 Pantodonta 
を持った大型の草食動物。古い分類では肉歯目または原真獣目。キモレステス目から除外することもある[7]
†パントレステス類 Pantolesta 
模式属のパントレステス Pantolestes は、イタチのような半水棲の肉食動物だった[5]。上図のコピドドンはパントレステス類に属する[2]
†プトレマイア類 Ptolemaiida 
歯と頭骨の共通点からパントレステス類に含められていたプトレマイア科 Ptolemaiidae と、分類が不明だったケルバ Kelba 単型のケルバ科 Kelbidae からなる目[8]。おそらくパントレステス類に近縁[8]だが、(キモレステス目が属すローラシア獣ではなく)アフロテリアに属す可能性もある[8]
有鱗類 Pholidota 
センザンコウ科1科が現生する。キモレステス目から除外することもある[7]
†パレアノドン類 Palaeanodonta + †エルナノドン類 Ernanodonta
おそらく互いに近縁で[4]、有鱗類に近縁もしくは含められる[4][3]。ただし、異節類に近縁な可能性もある[4]。McKenna & Bell (1997) では、パレアノドン類は有鱗類に含められ、エルナノドン類はキモレステス目の下位に位置づけられていた。

有鱗類以外はいずれも新生代の前半に栄えた。ただし、中新世初期に東アフリカで絶滅したケルバ Kelba をキモレステス目に含めるならば、キモレステス目は白亜紀後期から中新世初期まで生き延びたことになる。

キモレステス目の群のいくつかは、かつては、うまく分類できない古生物をとりあえず所属させる「ゴミ箱分類群」としての旧食虫目や旧原真獣目に含められていた[3]

McKenna & Bell (2000) は翼手目をキモレステス目に加えた[5]が、分子系統により否定された。

この分類[4][3]では Cimolesta を中目 (miroeder) とし、その下位分類を目にしている。このソースに加え、プトレマイア目 Ptolemaiida を追加している[8]

キモレステス大目 Cimolesta

†ディディモコヌス科 Didymoconidae

†ウィオレステス科 Wyolestidae

†ディデルフォドゥス目 Didelphodonta

†パレオリクテス科 Palaeoryctidae

†キモレステス科 Cimolestidae


†幻獣目 Apatotheria

†アパテミス科 Apatemyidae


紐歯目 Taeniodonta

†スティリノドン科 Stylinodontidae


†裂歯目 Tillodonta

†エソニクス科 Esthonychidae (=†Tillotheriidae)


汎歯目 Pantodonta

†Harpyodidae

†ベマラムダ科 Bemalambdidae

†パストラロドン科 Pastoralodontidae

†パントラムダ科 Pantolambdidae

†ティタノイデス科 Titanoideidae

†バリラムダ科 Barylambdidae

†Cyriacotheriidae


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