キハダ
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この項目では、魚(マグロ)について説明しています。同名の植物(落葉高木)については「キハダ (植物)」を、打楽器については「キハーダ」をご覧ください。

キハダ
キハダ(黄肌、木肌、学名 Thunnus albacares)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:条鰭綱 Actinopterygii
:スズキ目 Perciformes
亜目:サバ亜目 Scombroidei
:サバ科 Scombridae
亜科:サバ亜科 Scombrinae
:マグロ族 Thunnini
:マグロ属 Thunnus South,1845
亜属:Neothunnus
Kishinouye,1923
:キハダ T.(N.) albacares

学名
Thunnus albacares
(Bonnaterre,1788)
和名
キハダ(黄肌、木肌)
英名
Yellowfin tuna
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキスピーシーズにキハダに関する情報があります。

キハダ(黄肌、木肌、学名 Thunnus albacares)は、スズキ目サバ科に分類される魚の一種。全世界の熱帯・亜熱帯海域に広く分布するマグロで、缶詰刺身などに用いられる重要な食用魚である。日本ではキハダマグロ[2](黄肌鮪、木肌鮪)とも呼ばれる。 
名称

地方名には、キワダ(東京和歌山)、マシビ(大阪兵庫県高知)、イトシビ(高知)、ハツ(高知)、シビ(鹿児島県奄美群島種屋久群島)、キンヒレなどがある。また若魚は各地でキメジ(木目地)とも呼ばれる。

成長段階で呼び分けることもあり、高知県では幼魚をビンと呼ぶ。

台湾では「?鰭鮪」を正式名としているが、台湾語では他のマグロ類とともに英語のtunaから「串仔」(ツガ、tsh?g-a)と呼んでいる。
特徴

成魚は全長239 cm・体重200 kgに達する。マグロ属8種の中ではミナミマグロメバチと並ぶ中型種である。ただし、熱帯海域では全長3 mに達するとした文献もある。日本近海産は熱帯産よりも小型で、大きくても全長1.5 m、体重70 kgほどである。

第二背鰭尻鰭黄色で、成長につれ状に伸長する点で他のマグロ類と区別できる。各地での呼称もここに因んだものが多い。老成個体ではこの二つの鰭が頭長より長く、糸状に伸びる。体色もいくらか黄色を帯びる。また、クロマグロやメバチに比べると体型が比較的前後に細長い。マグロ属の分類では、本種とコシナガ、タイセイヨウマグロの3種類は他の5種と別の Neothunnus 亜属に分類されている。

若魚は体側に後方へ向けて下がる斜めの白い縞模様がある。若魚は第二背鰭と尻鰭が短いので他種との区別がつけにくく、特にメバチの若魚とよく似ている。
分布

全世界の熱帯・亜熱帯海域に広く分布するが、地中海には分布しない。日本沿岸でも北海道以南で見られるが、伊豆諸島以南の太平洋側に多く、日本海では稀である。
生態水面上を跳ねたキハダ

外洋の表層を群れで遊泳し、日本近海ではカツオなどと同様に季節的な南北の回遊を行う。好む水温は18-31℃で、マグロ属の中では本種とコシナガが最も高水温・表層に生息する。また、流木などの漂流物やイルカにつく習性もある。若魚はカツオやメバチと混群を作る。

産卵期は夏で、分離浮性卵を産卵する。マグロ類にしては成長が早く、1年で全長50 cm、2年で全長1 mに達し成熟する。寿命は8年生きたものが報告されている。
利用キハダのエスカベシュ(カルパッチョ)キハダのレアステーキ

食用に延縄、曳縄(トローリング)、巻き網などの遠洋漁業で漁獲される。南西諸島伊豆小笠原諸島では、イソマグロロウニンアジと同様に磯釣りや船釣りでも漁獲される。

21世紀初頭の時点では全世界のマグロ漁獲量は年間約200万t前後だが、このうちの約100万-140万tがキハダで占められ、マグロ類の中では最も漁獲量が多い。日本での流通量はメバチに次ぐ二番目である。台湾韓国からも輸入されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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