キネティックコネクションジャンルパズルゲーム
対応機種MSX2対応機種一覧
ディスクシステム (FCD)
コモドール64 (C64)
ゲームギア (GG)
開発元種子田定登
発売元ソニー
デザイナー種子田定登
人数1人
メディア3.5インチフロッピーディスク
発売日 198610211986年10月21日
1986年
発売日一覧
FCD
198611281986年11月28日
C64
1986年
GG
199103291991年3月29日
その他型式:HBS-G051D
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『キネティックコネクション』 (Kinetic Connection) は、1986年10月21日に日本のソニーから発売されたMSX2用パズルゲーム。
16個から最大48個あるピースの四角いパズルを完成させるジグソーパズル。ただし、普通のジグソーと異なる点はピースがアニメーションで動いていることである。これによりピース数は少ないながらも難易度が飛躍的に高まり、コンピュータゲームならではのパズルに仕上がっている。
同年11月28日にファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフトとしてアイレムから『きね子』のタイトルで発売され、1991年にはゲームギア用ソフトとしてセガから発売されている。また、北米では1986年にコモドール64用ソフトとしても発売された。
オリジナル版の開発は種子田定登が行い、ディスクシステム版の音楽は同社の『スーパーロードランナー』(1987年)を手掛けた柿沼朱里が担当している。
ディスクシステム版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂を獲得した。 16個から最大48個まであるパズルのピースを合わせて絵を完成させることを目的としている。ぱずるのピースはそれぞれがアニメーションで動いているため、単純な絵合わせではない事が特徴となっている。また、ピースの向きは一定ではなく、ピースを回転させなければ正しい配置にならない場合もある。 ディスクシステム版の収録パズルは以下の通りとなっている。 No.ステージ名 No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式備考 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}アイレムが『キネティックコネクション』のファミリーコンピュータディスク・バージョンに移植している作業中に、開発スタッフ間で「キネコ!」と略して語っていた。いざ商品化の段になって商品名を考案する会議の際にチーフディレクターが、「いつも言っているキネコをそのまま使えばいい」と発言し決定。その時に消費者に不思議なソフトと思ってもらう狙いで、人の名前のように『きね子』とした。しかし、リリース前の評判は悪く、ゲーム誌『ファミコン通信』(後の『ファミ通』)などでは「大阪のおばちゃんがなんかやるゲームやろ?」と囁かれた。[要出典] 評価 レビュー結果 項目キャラクタ音楽お買得度操作性熱中度オリジナリティ総合
ゲーム内容
システム
収録パズル
1シーブリーズ
2トミー・ザ・パイロット
3ポンポコ タヌキ
4アクアリウム
5SF インベーダー
6タップ・タップ・タップ
7メイジアン
8サイエンス ラボ
9ケイオス
10リコレクション
移植版
1きね子 198611281986年11月28日
ディスクシステムアイレムアイレムディスクカード両面IFD-KIN
2Kinetic Connection 1986年
コモドール64エレクトロニック・アーツエレクトロニック・アーツフロッピーディスク-アーケード版の移植
3Kinetic Connection 199103291991年3月29日
ゲームギアセガセガロムカセットG-3401
ディスクシステム版
ディスクシステム版『きね子』は販売専用で、ディスクライターによる書き換えサービスには供されなかった。ただし、1987年3月1日よりパズルを差し替えた続編『きね子II』が書き換え専用でリリースされている。
ゲームギア版
画面解像度の都合のため、ピース数は16ピース固定。その代わり、ピースの入れ替え方に「任意の2ピース交換」「15パズル方式」「ルービックキューブ方式(1つの行・列のピースが揃ってスライドする)」の3方式が用意されていた。
開発
商品名の由来
スタッフ
ディスクシステム版
ゲーム・デザイン:種子田定登、柿沼朱里、やまのじゅん
メイン・プログラム:種子田定登
アニメーション・プログラム:さいとうひろ、ふなもとめぐ
キャラクター・デザイン:TOZONON、SALLY MATSUMOTO、CATHY TANI
音楽、効果音:柿沼朱里、MILTON JOE、ふたみひろし
テクニカル・アドバイス:MAHAVISHNU
プログラム・システム・サポート:KELLY KAWAMOTO
プロダクション・マネージメント:ふたみひろし
プロダクション・コーディネーター:スコット津村
プロデューサー:たかしまゆき
ディレクター:タムテックス
評価
媒体結果
ファミ通33/40点 (FCD)[1]
(ゴールド殿堂)
ファミリーコンピュータMagazine15.01/25点 (FCD)[2]
ユーゲー肯定的 (FCD)[3][4]
ディスクシステム版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、8・9・9・7の合計33点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[1]、レビュアーからは「新しいタイプのパズルゲーム」や「今までのファミコンにはまったくなかったタイプのゲーム」など革新性を高く評価する声が挙げられ、「やり始めると、夢中になる」といった意見や、「タイムを競うって要素もあるから、こりゃ遊べますよ」など肯定的な意見が多数見られた[5]。一方で、「ちょっと取っつきにくい」、「むずかしくて発狂しそう」などの難易度の高さを示す意見や、全10面というボリュームの少なさに関しては一部で不満の声が挙げられた[5]。
ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.01点(満25点)となっている[2]。また同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」では、本作を「単純かつ難解パズルゲーム」と位置付けており、ピース部分がアニメーションによって動いている事で、ピースが少なくても長時間楽しめるとして肯定的に評価した[2]。また、本作に関して「じっくり腰すえて楽しむ、大人のゲームといったところかな?」と総括した[2]。
得点3.563.33-2.562.862.7015.01
ゲーム誌『ユーゲー』においてライターの罰帝は、アニメーションするピースを組み合わせる事に関して「画期的なパズルなのである」と肯定的に評価し、ファミリーコンピュータ初期においては奇抜なアイデアの作品は多数あったが、本作の奇抜さは群を抜いていたと主張した[3]。また、本作のルールに関しては「理解が難しい」、「バラバラにされた動画を組み立てるのは難解で、ピース数が少なくても苦戦させられる面が多い」など難易度の高さを示唆しているが、音楽面に関してはそれぞれの面に合わせた様々なBGMが用意されている事に関して、「プレイヤーを包み込む斬新な演出は特筆すべきポイントである」と称賛した[3]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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