キト
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この項目では、エクアドル共和国の都市について説明しています。

小惑星については「キト (小惑星)」をご覧ください。

日本の京都府にある電報略号が「キト」の駅については「京都駅」をご覧ください。

所属略号が「キト」の車両基地については「京都総合運転所」をご覧ください。

キト
Quito



市旗市章

位置

エクアドル内のキト (Quito) の位置
位置
.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}キトキト (エクアドル)エクアドルの地図を表示キトキト (南アメリカ)南アメリカの地図を表示

座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}南緯0度13分 西経78度31分 / 南緯0.217度 西経78.517度 / -0.217; -78.517
歴史
建設1534年12月6日
行政
エクアドル
 ピチンチャ県
 市キト
市長サンティアゴ・グアルデラス
地理
面積 
  市域372.39 km2 (143.78 mi2)
  都市圏4,217.95 km2 (1,628.56 mi2)
標高2,850 m
人口
人口(2019年現在)
  市域1,978,376人
    人口密度  4,300人/km2(11,000人/mi2)
  都市圏2,700,000人
    都市圏人口密度  530人/km2(1,400人/mi2)
その他
等時帯東部標準時 (UTC-5)
夏時間なし
公式ウェブサイト : ⇒http://www.quito.gob.ec/

キト(スペイン語: Quito)は、エクアドル首都。同国の都市としてはグアヤキルに次いで人口が多い。南米有数の世界都市。人口は1,978,376人(2019年国勢調査)。キトの北23kmに赤道記念碑ミッター・デル・ムンドがあり、線で赤道の位置が示されているが、実際の赤道とは誤差がある。
歴史1757年のキト

キトの発祥は紀元1000年以前までさかのぼることができる。当時、その一帯は遊牧民たちの遊牧する土地であったが、その後今のキトの位置に市が開かれた。

15世紀末にはインカ帝国の支配下に置かれ、11代インカ皇帝ワイナ・カパックの母親が当地の出身だったため、帝国の第二の首都として整備されることとなる。第一の首都であるクスコからキトまでは、インカ道が通された。しかしその後、帝国ではクスコ派とキト派との対立が深まり、ワイナ・カパックの死後、帝国は2人の息子により分けられ、ワスカルがクスコを中心に帝国の大部分を、そして、アタワルパがキトを中心に北部を治めることとなる。

その後起こった内戦で勝利を収めたアタワルパは、キトからクスコへ向かう途中、侵略してきたスペイン人の捕虜となり、処刑される。そしてキトは、スペイン軍の侵略を防ぐために、アタワルパの武将であったルミニャウィによって破壊された。

結局、インカ人の反乱は制圧され、フランシスコ・ピサロは1534年、キトへの殖民を開始。街は「サン・フランシスコ・デ・キト」と名づけられた。地元民は改宗させられ、教会の建設などに酷使された。そしてその後300年にわたり、キトはスペインの植民地として支配されることとなる。

1800年代初頭には人口1万人を数える都市に成長していたキトだが、そのころにはスペインからの独立の気運が高まってきていた。1809年8月10日には独立を宣言をするに至った。しかし、その運動は、1810年にリマから派遣されたスペイン軍により鎮圧されることになる。

にもかかわらず、その後も運動は続き、救援に来たアントニオ・ホセ・デ・スクレが1822年にスペイン軍にピチンチャの戦いで勝利したことで、スペインからの独立を勝ち取り、大コロンビアの一部となる。1830年にはそこから独立したエクアドルの首都となる。
地理キトの衛星写真

キトは新市街と旧市街(セントロ)からなる。このうち坂道に沿って古い建物が並ぶ旧市街は「キトの市街」の名で世界遺産に登録されており[1]、サン・フランシスコ教会・修道院や大統領府、パネージョの丘にある聖母像など観光地も多いが、治安は良くなくスリも多いとされるので、訪問の際には注意が必要である。また、露天市などもある。

新市街は商業地と住宅地が混在しており、ホテルやレストランの店舗も多い。また競馬場の跡地を1980年代に整備したラ・カロリーナ公園は、緑に溢れた市民の憩いの場となっている。
気候

赤道直下に位置しているが、アンデス山脈の中腹に位置し、標高2850メートルとかなりの高地にあることから、一年を通じて冷涼な気候になっている。また、緯度が低く高所にあることから紫外線指数(英語版)が年平均12と極めて高い。6-8月を除くと、概ね降水量は多い。

キト(1991?2020)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)28.2
(82.8)28.6
(83.5)27.0
(80.6)26.9
(80.4)27.6
(81.7)28.3
(82.9)29.0
(84.2)27.3
(81.1)31.0
(87.8)27.8
(82)27.9
(82.2)27.0
(80.6)31
(87.8)
平均最高気温 °C (°F)19.2
(66.6)19.5
(67.1)19.2
(66.6)18.8
(65.8)19.3
(66.7)19.2
(66.6)20.0
(68)20.5
(68.9)20.8
(69.4)19.9
(67.8)19.2
(66.6)18.9
(66)19.5
(67.1)
日平均気温 °C (°F)14.0
(57.2)14.1
(57.4)13.9
(57)13.8
(56.8)14.0
(57.2)13.9
(57)14.5
(58.1)14.4
(57.9)14.3
(57.7)13.9
(57)13.4
(56.1)13.5
(56.3)14.0
(57.2)
平均最低気温 °C (°F)10.7
(51.3)11.2
(52.2)11.2
(52.2)10.9
(51.6)11.2
(52.2)10.1
(50.2)10.3
(50.5)10.0
(50)10.2
(50.4)10.1
(50.2)10.1
(50.2)10.2
(50.4)10.5
(50.9)
最低気温記録 °C (°F)3.2
(37.8)3.9
(39)4.8
(40.6)4.0
(39.2)3.0
(37.4)3.7
(38.7)2.0
(35.6)3.0
(37.4)4.0
(39.2)4.0
(39.2)3.0
(37.4)4.0
(39.2)2
(35.6)
出典: ⇒http://www.pogodaiklimat.ru/climate8.php?id=84071

交通新キト国際空港
陸上交通

専用レーン上を走る路線バスのほか、トロリーバスの路線が整備されており、旧市街と新市街を結んでいる。またタクシーの数も多い。また各地を結ぶ高速バスのターミナルが旧市街にある。

鉄道路線は、キトに駅があり、バストラックを改造したレールバスのほか、観光用に蒸気機関車牽引の客車列車が発着しているが、交通機関として利用しづらい。
地下鉄

2013年よりキト地下鉄(英語版)の建設が進められていたが、2023年5月2日に開通した。
空港

2013年2月に開港したマリスカル・スクレ国際空港(新キト国際空港)が近郊のキト郡(スペイン語版)内にあり、国内各地および、南米各国やアメリカスペインなどに就航便がある。同空港の開港までは軍民共用の同名の空港が使われていたが、街中にあって手狭なこともあり、新たな空港が建設された。
ギャラリー

サンフランシスコ教会

サントドミンゴ教会

カロンデレット宮殿


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