キツネノボタン
分類
広義: Ranunculus silerifolius H.Lev. (1909)[2]
シノニム
Ranunculus quelpaertensis (H.Lev.) Nakai var. glaber (H.Boissieu) H.Hara (1942)[3]
Ranunculus hakkodensis Nakai var. glaber (H.Boissieu) Ohwi et Okuyama (1954)[4]
Ranunculus quelpaertensis (H.Lev.) Nakai, sens. ampl. (1913)[5]
Ranunculus vernyi Franch. et Sav. var. glaber (H.Boissieu) Nakai (1928)[6]
和名
キツネノボタン(狐の牡丹)
変種
ヒメキツネノボタン
R. s. var. yaegatakensis
: 環境省レッドデータブック絶滅危惧IA類(CR)
キツネノボタン(狐の牡丹、回回蒜[7]、学名: Ranunculus silerifolius ver. glaber、広義には Ranunculus silerifolius)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。実の形から(特に兵庫県三原郡・津名郡、山口県玖珂郡で)コンペイトウグサと呼ばれることもあり、秋田県雄勝郡、山形県酒田市、新潟県佐渡市、長野県下水内郡、福岡県山門郡・八女郡・柳川市、大分県南海部郡・佐伯市ではウマゼリとも呼ばれる[8]。 日本の北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島南部に分布し、川や水田の近く、湿地の草地など湿り気のある土地に生える[9]。 越年草[9]。草丈は30 - 50センチメートル (cm) [9]。根生葉は葉柄が長く、一つの柄に3枚の葉がつく3出複葉。小葉は卵形で、切れ込みが入って2 - 3裂する[9]。茎生葉は上にいくほど柄が短いものが互生する。 花期は春から初夏にかけて(5 - 7月ごろ)[9]。分岐した茎の先に黄色い5弁の花を次々と咲かせる[9]。花の直径は1 - 1.5 cmで花弁に光沢があるのが特徴。花後にコンペイトウのような角のある直径1 cmほどの果実がつく[9]。果実は集合果で、角状の突起それぞれが一つの実であり、その形状は扁平で先端は鈎状に曲がっている。花が咲く前がセリに似ている[10]。
概要