キックオフ_(漫画)
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キックオフ
ジャンル
ラブコメディサッカー漫画
漫画
作者ちば拓
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号1982年5号 - 1983年50号
巻数全12巻
テンプレート - ノート

『キックオフ』は、ちば拓による日本ラブコメ漫画作品。『週刊少年ジャンプ1982年5号より1983年50号まで連載された。全12巻、ワイド版全7巻[1]
概要

高校のサッカー部を舞台としているが、まっとうなサッカーシーンよりも毎回のように主人公・永井太陽とヒロイン川村由美が「由美ちゃん」「太陽くん」と心の中でお互いの名を呼びながら(実際には沈黙のまま)見つめ合う(このときハートマークが飛び交う)シーンで1ページを費やすなどの極端な描写が特徴[2][3](統計を取った人物によれば、変型版も含め、作中全部で186回あったという)。当時は『週刊少年サンデー』があだち充の『タッチ』をはじめとしたラブコメ作品を主力として躍進していた時期であり、当時の編集長・西村繁男は本作を「ラブコメを徹底的に茶化した、パロディ作品」であると述べている[2]。また、西村によれば人気もそこそこあったといい[4]、読者の間で「キックオフごっこ」が流行るなどギャグとしても受け入れられたという[2]。やはり週刊少年ジャンプで連載されていた『すすめ!!パイレーツ』でもパロディが取り入れられている。

漫画評論家の伊藤剛は本作について、「『さよなら三角』を『タッチ』とつながる、ミニマルな画面で心情のあやを描くマンガとして真面目に再評価すべきだとしたら、『キックオフ』はその影響圏が半ばパロディとして成立してしまうほどに広がった証拠として再評価されてもいい(中略)。今読むとトランス系テクノみたいな妙な酩酊感がある」と評している[5]

1982年の『フレッシュジャンプ』創刊号には『その後のキックオフ』と題して永井太陽と川村由美の大学生活を描いた作品が掲載。後にコミック・フィギュア王(1999年12月発刊)にて、『キックオフ2』が掲載された。
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この節の加筆が望まれています。

高校(学校名は未設定)の入学式当日、クラスメイトとなった由美に太陽は一目ぼれ。野球部入部という兄との約束を反故にし、由美がマネージャーとなるサッカー部へ一郎と共に入部する。何とかして由美の気を引こうとする太陽だったが、由美の心には既に太陽がいたのだった。両想いとなった二人に一郎、誠、さやかに聖子と友人達も加わり、賑やかで楽しい高校生活が始まっていく。
登場人物
永井太陽(ながい たいよう)
本作の主人公。中学時代は陸上部に所属し、
100メートル競走では全国大会で優勝する実力を持つ。太田学園に入学後は兄から誘われていた野球部に入部するつもりだったが、同じクラスの川村由美に一目惚れ。彼女がサッカー部のマネージャーだと知ると、そのままサッカー部に入部する。その後、由美とは両想いであることがわかり、交際に発展する。由美のことで妄想したり、部屋にある由美の顔写真特大パネルにキスをするなど少々アブナイ面を持つが、その都度誰かしらにツッコミを受け慌てて正気に戻ることが多い。勉強はあまり出来る方ではないが、球技大会で活躍するなど運動神経は良い。
川村由美(かわむら ゆみ)
本作のヒロイン。兄の所属するサッカー部マネージャーとして入部すると、入部希望者が殺到するほど人気がある美少女。中学時代に太陽が全国大会に出場した際に太陽の走る姿に魅かれ、それ以来太陽のことを想い続ける分(一途な性格のため)、かなりのヤキモチ焼きでもある。
前田一郎(まえだ いちろう)
太陽の親友。中学では共に陸上部で、高校でも同じサッカー部に入部する。女の子と付き合いたいという願望が強いもののさほどモテる訳ではないため、それをネタに太陽と誠から良くイジられている。勉強は太陽と同レベル。
根津誠(ねづ まこと)
太陽の親友で同じサッカー部。長身、成績優秀、加えてルックスが良いこともあり、女生徒からは人気が高くバレンタインデーでは大量のチョコレートを手にする。特定の彼女はいないが、さやかからは猛烈にアタックされている。
吉野ひろこ(よしの ひろこ)
由美の親友。誠のことが好きで、いかなる時も誠にアピールを欠かさない積極的な女の子。
町田聖子(まちだ せいこ)
由美の親友。大人しく控えめな性格で太陽に想いを寄せている(一郎と由美はこのことを知っている)が、太陽の由美に対する想いと自身が由美と友人であることから、その気持ちを胸に秘めたままにしている。初登場当時は聖子ちゃんカットの髪型だったが、後にショートカットに変更した。
川村亨(かわむら とおる)


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