キク
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この項目では、狭義のキクについて説明しています。野生のキク科類については「野菊」を、その他の用法については「キク (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「菊」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「菊 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "キク" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2013年6月)

キク
輪菊
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:キク類 Asterids
:キク目 Asterales
:キク科 Asteraceae
:キク属 Chrysanthemum
:イエギク Chrysanthemum morifolium

学名
Chrysanthemum × morifolium Ramat.
和名
イエギク
英名
florists’ daisy

キク(菊)は、キク科キク属植物。ここでは、狭義のキク(家菊〈イエギク〉、栽培菊〈栽培ギク〉)について詳述する[1]

日本では日本で観賞用多年草植物として花卉園芸で発展した品種群を和菊、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群を洋菊と呼ぶ[2]
概要菊花紋章(十六弁八重表菊紋)

イエギク(家菊、学名 Chrysanthemum × morifolium syn. Chrysanthemum × grandiflorum Kitam.)は、キク科キク属の植物。

秋に咲く花であるが、短日性植物で、電照などを用いた作型の分化により、周年供給されている(電照菊を参照)。食用にする「もってのほか」などの品種もある(食用菊を参照)。観賞園芸的には和菊、生産園芸的には洋菊が中心に栽培されている。また、切花としては温室での電照栽培で周年出荷されている。バラカーネーションとともに生産高の多い花卉となっている。

日本においては、菊は元々は外来種であり、薬草や観賞用植物として中国から伝来した[3]平安時代に用いられ始めて、宮中では菊の節句とも呼ばれる重陽の節句(旧暦9月9日)が明治時代まで行われ、現在でも皇室園遊会(観菊御宴)として行われている。日本で菊の栽培が盛んになったのは、栽培のプロセスがをとり、に植え、に成長させ、秋に観賞するといった具合で、イネの栽培と類似していることが影響しているとの説もある。現在では各地に愛好会ができる一方で、秋には、それらが主催の品評会が開かれている。

物品への意匠として用いられることも多く、鎌倉時代後鳥羽上皇が身の回りのものに施したことにより天皇および皇室の紋となったといわれ[4]、鎌倉時代には蒔絵や衣装の文様として流行した。日本の南北朝時代以降には天皇より下賜されることにより公家武家の間で家紋として使用されるようになった(詳細は「菊花紋章」を参照のこと)。江戸時代には品種改良が行われた。

世界的には、フランスポーランドクロアチア等の一部のヨーロッパ諸国において白菊が墓参に用いられ、中国、韓国でも葬儀の際に菊が用いられることが多い。日本でも古くから仏花や献花として菊が使用されてきた(なお、慣習として故人への供花とされ、病室へのお見舞いの花としては忌避される)。

キクの花弁が放射状に並んだ形状に由来する慣習的な呼び名があり、アンモナイト化石を「菊石」と呼ぶほか、また陶芸やそば打ちでの材料の練り方に「菊練り」がある。
歴史
中国

中国で菊は古くから文献に現われるが、これらは自生種のハイシマカンギクなどを指すと考えられる。栽培キクはチョウセンノギクとハイシマカンギクの雑種として5、6世紀頃に現れたらしく、代に入って盛んに栽培・観賞された[5]代には劉蒙が『菊譜』を出版し、多数の園芸品種が育成されていたことが知られる[6]
日本五十円硬貨の表には、菊がデザインされている。

日本にはタンポポなど多くの野菊(下記「キク科」参照)が自生するが、家菊・栽培菊は日本になかった。『万葉集』には157種の植物が登場するが、菊を詠んだ歌は一首もなく、飛鳥時代奈良時代の日本に菊がなかったことを暗示する[7]。中国から奈良時代末か平安時代初めに導入されたと推定される[8]。平安時代に入り、『古今和歌集』あたりから盛んに歌にも詠まれるようになった[9]

和名類聚抄』(10世紀前半成立)巻20「草類」における菊の和名表記として、「加波良與毛木」(カワラヨモギ=河原蓬)が記されている。

春のに対して日本の秋を象徴する花となるが、それが決定的になったのは、鎌倉時代の初め後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好み、「菊紋」を皇室の家紋とした頃からである。また、平安時代に藤原から改名した九州豪族菊池氏も家紋に「菊花」もしくは「菊葉」を使用している。

育種が一気に展開したのは江戸時代から、特に元禄期(17世紀末)以降である[6]正徳頃からは「菊合わせ」と呼ばれる新花の品評がしばしば行われた。江戸伊勢京都熊本などでそれぞれ独自の品種群、系統が生じた。「三段仕立て」などの仕立ての様式やその丹精の仕方なども発達し、菊花壇、菊人形など様々に仕立てられた菊が観賞された。これらは江戸時代から明治、大正時代にかけて日本独自の発展をした古典園芸植物の1つとして、現在では「古典菊」と呼ばれている。全般に花型の変化が極めて顕著であるのが特徴で、その中でも「江戸菊」は咲き初めから咲き終りまでの間に、花弁が様々に動いて形を変化していく様を観賞する。このように発展した日本の菊は幕末には本家の中国に逆輸入され、中国の菊事情を一変させた。明治時代になると、花型の変化よりも大輪を求める傾向が強まり、次第に「大菊」が盛んになった。花型としては厚物、管物、大掴み、一文字などに収束し、花の直径が30センチメートルに達する品種も現れた。


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